【平清盛クイズ#2】日本初の武家政権を誕生させた武士。

平治の乱は、1160年に後白河上皇方と二条天皇の親政を望む摂関家の藤原信頼らによって平安京で起きた合戦です。清盛は、後白河上皇方に付き、反信西派の重要人物を掃討したことにより、朝廷内での権力が大きく増しました。

源義朝は、保元の乱では清盛と共に戦功を挙げた武将です。しかし、平氏との待遇に比べ、自身に差があると感じ、不満を持った義朝は、平治の乱では藤原信頼に付き、清盛と戦いました。しかし、信頼方は敗れ、義朝は終わりまで逃げのびるも、そこで討死してしまいました。

それまで、武士は天皇や貴族の警護役といった役回りを担っていましたが、二つの戦乱を経たのちに、平氏が武力と権力を持つようになり、大政奉還までの約700年に渡って武家政権が築かれるようになりました。

太政大臣は、太政官の長官であり、律令官制において朝廷の最高職として設置されている官位です。清盛は武士として初めて太政大臣に就くことになりました。ちなみに、清盛以外にも豊臣秀吉などが太政大臣に就いたことがあります。

厳島神社は、広島県廿日市市の厳島（宮島）にある神社で、1996年にはユネスコの世界文化遺産に登録されました。清盛は、平氏が勢力を西国に拡大したころから崇敬するようになり、1168年には貿易で得た財貨を神社に寄付し、海上社殿などを造営しました。

宋は、960年から中国に存在した王朝です。清盛の父親である忠盛は、日宋貿易に力を入れ、独自に交易などをしておりました。貿易は清盛の代になっても引き継がれ、貿易拡大や瀬戸内海航路の確保などに力を入れ、莫大な富を得ました。

高倉天皇は、清盛の妻である時子の異母妹である平滋子の子どもである天皇で、清盛の甥にあたる人物です。六条天皇に譲位されたことで、8歳の時に天皇に就くも、政治の実権は後白河上皇に握られたままでした。その後、清盛の娘である徳子と結婚し、1180年には上皇になりました。

安徳天皇は高倉天皇と徳子の間に生まれた皇子です。1180年、数えで3歳の時に天皇に即位することになり、政治の実権は外戚である清盛が握ることとなりました。しかし、源氏に追われ、平氏最期の地となった壇ノ浦では、徳子と共に入水し、僅か5歳で亡くなりました。

「平氏に～」は日宋貿易や全国に500ほどの荘園を保有するなど、経済的にも政治的にも権力者となった清盛含め平氏一門を象徴する言葉。ちなみに、この言葉は清盛が言ったのではなく、同じく平氏の平時忠が言ったとされています。

藤原道長は、平安中期に自分の娘を3人の天皇に嫁がせる「一家立三后」を行うなど、藤原家の栄華を極めた人物です。即興歌にて、「この世をばわが世とぞ思ふ望月の　虧たることもなしと思へば」といった自信に満ち溢れた短歌を残しております。