日本史の年表を時代別に解説【旧石器時代〜令和】

明治時代 | 1868年~1912年

明治天皇
出典:Wikipedia

明治時代は1868年から1912年まで続きました。明治維新を経て薩長土肥の4藩を中心とした様々な改革が行われ、この時代から「天皇1代につき年号は1つ」という「一世一元の制」が定められています。

明治時代はアメリカやイギリス等の列強の植民地にならない国作りを目指し、日清戦争や日露戦争等の大規模な対外戦争も勃発。日本は勝利を勝ち取り、明治後期には不平等条約の破棄に成功し、列強の仲間入りを果たすのです。

年代主な出来事
1868〜1869・戊辰戦争で新政府軍(明治政府)が
 勝利
1868・明治政府が諸改革を断行し、
 江戸は東京となる
1869・版籍奉還
1871・廃藩置県や岩倉使節団の派遣、
 新貨条例等が行われる
1873・明治六年の政変で西郷隆盛らが
 政府を下野
・地租改正や徴兵令が行われる
1874・自由民権運動や士族反乱が起こる
1875・元老院・大審院・地方官会議の設置
1877・西南戦争で明治政府が勝利し、
 西郷隆盛は自決
1878・紀尾井坂の変で大久保利通が
 暗殺される
1881・明治十四年の政変を経て、
 国会開設の詔が出され
1885・内閣制度が発足
 (初代総理大臣は伊藤博文)
1889・大日本帝国憲法が発布される
1890・第1回衆議院議員総選挙や
 帝国議会が行われる
1894〜1895・日清戦争で日本は清国に勝利し、
 下関条約を締結
1895・三国干渉により遼東半島を清国に返還
1900・義和団の乱が起こり、
 日本は列強と鎮圧にあたる
1904〜1905・日露戦争で日本はロシアに辛勝
1905・ポーツマス条約で日本は
 満州の特殊権益を獲得
1909・伊藤博文の暗殺
1910・韓国併合や大逆事件が起こる
1911・日本の不平等条約が撤廃される

大正時代 | 1912年~1926年

高まる大正デモクラシー
出典:Wikipedia

大正時代は1912年から1926年まで続きました。期間としては短いものの、憲政擁護運動で政権が倒される等、国民の民主主義の考えが生まれた時代です。欧米の文化を取り入れた「大正モダン」と呼ばれる華やかな時代の到来でした。

一方で天皇の地位を脅かす社会主義思想の到来や、貧富の差の拡大による労働運動の勃発等、社会の矛盾や変革にも直面しています。後の「激動の昭和」に繋がる様々な出来事の伏線が散りばめられているとも言えますね。

年代主な出来事
1912・大正天皇が即位し、乃木希典陸軍大将は
 明治天皇を慎み殉死
1913・第一次護憲運動で第三次桂太郎内閣が退陣
1914・第一次世界大戦が勃発
1915・日本が中国に対華21ヶ条を突きつける
1918・米騒動の発生
・シベリア出兵で日本は3500人の死者を出す
1919・パリ講和会議で日本は五大国の仲間入りを
 果たす
1920・国際連盟の設立
・大戦景気が終わり、戦後恐慌が日本を襲う
1923・関東大震災
1924・第二次護憲運動が起こり、
 護憲三派内閣が発足
1925・普通選挙法と治安維持法の制定

昭和時代 | 1926年~1989年

真珠湾攻撃
出典:Wikipedia

昭和時代は1926年から1989年まで続きました。世界を含めて最も長く続いた年号で、昭和天皇の在位期間は実に62年14日です。昭和初期は軍部の暴走が顕在化し、世界恐慌による深刻な不況も到来しました。

太平洋戦争で日本は敗北し、その後の日本はGHQの統治下に置かれます。冷戦や高度経済成長の到来。日本が敗戦を経て再び立ち上がるまでの長い期間こそが昭和時代であり、年表として取り上げる項目も多いです。

年代主な出来事
1926・昭和天皇が即位する
1927・昭和金融恐慌が発生し、
 田中義一内閣がモラトリアムを発令
1928・最初の普通選挙が実施される
・張作霖爆殺事件が発生し、
 陸軍の暴走が始まる
1929・世界恐慌に伴い、
 日本でも昭和恐慌が発生
1931・満州事変により、
 翌年に満州国が宣言される
1932・血盟団事件や五・一五事件などの
 政府要人の暗殺が頻発
1936・青年将校による二・二六事件が発生
1937・盧溝橋事件から日中戦争に発展する
1939・ノモンハン事件や第二次世界大戦の
 勃発
1940・日独伊三国同盟締結
1941・太平洋戦争で日本はアメリカと
 戦争を行う
1942・ミッドウェー海戦で日本は大敗
1945・ポツダム宣言を受諾し、終戦を迎える
・日本はGHQの支配下に置かれる
1946・昭和天皇による人間宣言
1947・日本国憲法の施行
1948・東京裁判で東條英機らに死刑判決が
 下る
1950・朝鮮戦争で日本は不景気から脱却
1951・サンフランシスコ平和条約と
 安全保障条約に調印
1955・55年体制が成立
1955〜1970・高度経済成長が続く
1960・日米安全保障条約の改定と
 安保闘争の発生
1964・東京オリンピック開催
1972・札幌オリンピック開催
・浅間山荘事件の発生
・沖縄返還
1973オイルショック により
 日本に不況が訪れる
1976・ロッキード事件で田中角栄逮捕
1985・プラザ合意により、
 日本は円高不況となる
1986・男女雇用機会均等法執行
1987・バブル景気が訪れる

平成時代 | 1989年~2019年

新元号を発表する小渕恵三内閣官房長官
出典:Wikipedia

平成時代は1989年から2019年まで続きました。バブル景気に沸いた日本ですが、程なくバブルは崩壊。現在に続く不況も発生します。ノストラダムスの大予言や2000年問題等の世紀末を思わせる末法思想も盛んに叫ばれました。

国内ではオウム真理教の無差別テロ、東日本大震災等、大規模なテロや災害も起きています。スマートフォンやパソコン等のIT分野の発展も目覚ましいものの、セキュリティや使用者のモラル等、新たな問題も発生してしています。

年代主な出来事
1989・明仁皇太子が即位する
・冷戦の終結
1991・バブル崩壊が始まる
1995・阪神淡路大震災
・地下鉄サリン事件が発生する等、
 オウム真理教が暗躍
1998・長野オリンピック開催
2001・アメリカ同時多発テロが勃発する
2008・リーマンショックで
 日本も不況の煽りを受ける
2011・東日本震災が発生する

令和時代 | 2019年~

新元号を読み上げる菅義偉官房長官
出典:Wikipedia

令和時代は2019年から始まった年号です。202年ぶりに天皇が譲位による改元が行われました。2019年末から中国でコロナウイルスが発生し、それは日本にも到来。緊急事態宣言が発付される事態も起きましたが、延期されていた東京オリンピックも開催されました。

東日本大震災の復興もまだ半ばであり、コロナウイルスに伴う経済の停滞も深刻です。少子高齢社会の到来に日本の衰退等、日本は様々な問題を抱えています。日本が再起を果たす為には、国民一人一人の努力にかかっていると言えるのです。

年代主な出来事
2019・皇室典範特例法により徳仁天皇が即位する
・冬頃から武漢を中心に新型コロナウイルスが
 流行
2020・コロナウイルスの流行で緊急事態宣言が発令
2021・東京オリンピックが開催される

日本史の年表に関するまとめ

この記事では、旧石器時代から令和までの日本史を年表にまとめて紹介しました。

こうして振りかえると、旧石器時代から令和の現在に至るまで、さまざまな出来事が起きてきたのがわかりますね。

今回は年表として事柄をまとめた記事になっており、それぞれの内容は1行しか記載できていません。ただ各出来事に至る過程には様々なドラマがあり、次の出来事に繋がっていきます。今回の記事を通じて日本史の出来事に興味を持っていただけたら幸いです。

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