日本、一言で言い尽くせない魅力の宝庫。
この記事では、外国人が見て驚く日本独特の文化を探ります。桜の花、伝統の茶道から、日常に潜む驚きの習慣まで、ランキング形式で紹介。
日本の深い文化的背景とユニークな社会的慣習に光を当て、外国人の目を通して見た日本の新しい一面を発見しましょう。
この記事を書いた人
フリーランスライター
フリーランスライター、高田里美(たかださとみ)。大学は日本語・日本文学科を専攻。同時にドイツ史に興味を持ち、語学学校に通いながら研究に励む。ドイツ史研究歴は約20年で、過去に読んだヨーロッパ史の専門書は100冊以上。日本語教師、会社員を経て結婚し、現在は歴史研究を続けながらWebライターとして活躍中。
第13位:4月に入学式が行われること

日本に来た外国人は、日本の入学が4月に行われることに驚く人が多いようです。日本の入学式といえば4月の桜が花咲く時期に行われますが、世界中の多くの国では9月の秋に行われることがほとんどです。

出典:Wikipedia
世界でも珍しい日本の入学式が4月に行われる理由は、国の会計年度に合わせて4月に新学期を始めた方が便利なためだといいます。日本は元から4月が新年度というわけでなく、明治時代に西洋文化が入ってきた頃には、高等教育は9月が主流だったのだそう。しかし明治19年(1886年)に国の会計年度が「4月から3月」と決まったために、文部省の指示で高等模範学校は4月入学となりました。

ただし近年は、グローバル化を見据えて9月入学が検討されており、導入されている学校もあります。しかしながら長らく4月入学である日本において、9月入学を取り入れるには大きな壁がありそうです。
確固たる理念と計画があるなら9月入学自体は悪いことじゃないんだが、やるなら数年単位で計画練ってやらんといかんでしょ。どうして場当たり的に対応しようとするん?
9月入学にした後で9月頃に伝染病流行ったらまた4月入学に戻すん?おかしいでしょ
— 紗凪雪(さなゆき) (@nanasaki_poke) April 27, 2020
第12位:温泉で混浴という文化があること

外国人を驚かせることの1つが、日本人は裸で公衆浴場に入浴することであり、さらに驚くのが「混浴」があることだといわれています。近年では「混浴」である公衆浴場は減少したものの、少数ながら現在も混浴浴場は存在します。

出典:Wikipedia
外国人にとってまず、日本人は非常に「お風呂が好きな人たち」と驚くといいます。そのうえ温泉などの公衆浴場では裸となり全く知らない人と一緒に入ることも、恥ずかしがりやな民族といわれる日本人のギャップと捉えられているそう。

出典:Wikipedia
混浴は特にアラブ圏では考えられない文化であり、「日本人はまじめで尊敬していたけどそんな不道徳な文化(混浴)があると見方が変わった」という反応を受けたという人もいます。また、黒船で来航したペリーも日本人の混浴を見て、「他の東洋の国に比べてはるかに道徳心が優れているが、淫蕩な民族である」といった感想を漏らしたそうです。
こちらは紅葉🍁には、ちょっと早かったかな?でも、眺めと雰囲気が素晴らしい温泉♨️ですね。日本人カップルさんは皆さんタオル巻きなのに、海外からのご夫婦はノータオルの真っ裸で入られてきたのに、超ビックリでした😲88段の階段がキツい😣#温泉 #混浴 #露天風呂 #明賀屋 pic.twitter.com/vHkk5o6Edn
— お一人様温泉♨️巡り (@single_bathtime) October 22, 2023
第11位:お辞儀の文化

出典:かる・ける
外国人が驚く文化の1つに「お辞儀」があり、日本人のお辞儀の多様さから海外でも「ogigi」という言葉として認知され始めているといわれています。外国人から見ると、日本人は頻繁にお辞儀することを不思議に感じるのだそう。

日本人がお辞儀する機会を挙げてみると、「初めて会ったとき」「お礼を言うとき」「謝るとき」など頻繁にお辞儀していることがわかります。外国ではお辞儀することはあるものの日本人よりも圧倒的に少なく、多くお辞儀すると卑屈に感じてしまうといいます。

出典:Wikipedia
幕末に来日し日本に西洋医学を伝えたシーボルトは、第11代将軍である徳川家斉に謁見する際に、「何度もお辞儀をさせられ閉口した」と日記に書いています。
【頑張りすぎダサ辞典】
電話してる時にお辞儀しちゃう
会社のインド人が不思議がってたけど、
日本人の特性だからしょうがない pic.twitter.com/mwWvEsIdsO
— 湖西二郎(コニシジロウ) (@JiroKonishi531) October 15, 2023
第10位:お酌をする文化

出典:日本お酌協会
日本に来て外国人が驚くことの1つが、「お酌を宴会でする」という文化です。日本では乾杯後に空いたグラスにお酒を注ぎあい、席を動き上司にお酌をするという光景が見られます。これは日本では当たり前の光景であり、暗黙のルールといってよいでしょう。

しかし外国人から見ると、お酌は「飲みたくない人に無理やりお酒を飲ませている」ように感じるのだといいます。外国では手酌かウェイターに注いでもらうのが普通であり、自分のペースで飲みたいのに強要され迷惑以外の何物でもないと感じるのだそうです。

出典:Wikipedia
ではなぜ日本人がお酌をするのかというと、元々は神道に由来し、相手の幸せを願う気持ちがこめられた行為から始まったそうです。そのため戦国時代には、戦をねぎらうために行われ、時代が下り今でも絆を確かめる意味でお酌という文化が残っているのだといいます。
人権研修でお酌を強要させるセクハラパワハラについて学んだ後、そのまま懇親会にてお酌に周らされるという不思議な体験をした。
— わだ せう|フリーライター (@bunta93) December 6, 2017
第9位:クリスマスの雰囲気

日本のクリスマスと、海外のクリスマスのお祝いの仕方に驚く外国人も多いようです。日本独自のクリスマスの文化が多く、まず「クリスマスブーツが多く飾られていること」「クリスマスにケンタッキーを食べること」「恋人同士で過ごすイベントとなっていること」などが挙げられます。
まずクリスマスブーツは、日本独自の商品であり、海外ではストッキングを飾るのが一般的なのだそう。また、海外ではクリスマスに七面鳥を食べることが多いため、日本人がケンタッキーを食べることに驚くようです。極めつきに日本においてクリスマスは、恋人と過ごすイベントとなっていますが、海外においてクリスマスは「家で過ごす」認識であるため、恋人たちのイベントになっていることに驚くといいます。
第8位:「かわいい」文化

出典:Lafary
外国人にとって、日本の「かわいい」文化は新鮮で驚くようです。外国人の間では、日本の「可愛い」はポップカルチャーとして、「可愛い」もの目当てで来日する人もいます。海外でも「kawaii」として認知され、可愛いキャラクターやカラフルな洋服など個性的なものが心を捉えているようです。
特に発祥の地とされる「原宿」の「kawaii文化」は、来日した際に聖地として回る外国人観光客の姿が見られます。「ハローキティ」や「メイド喫茶」など、「kawaii」イコール「cute」ではなく、キュートを超えた可愛さがあるという定義となっているようです。
第7位:はんこという文化

出典:ウィズアス
日本は印鑑(ハンコ)を使用する機会がとても多い国です。韓国や一部のアジアでも同じような文化がありますが、西洋文化ではほとんどないため、日本人がハンコを多用することに驚くことも多いようです。
西洋諸国では、契約書は主にサインで済ませています。日本ではものを購入する際や、銀行口座を開設する際なども印鑑が必要です。日本に住んでいる外国人はそのような機会に、「サインしたのにさらに印鑑も必要なの?」と驚く人も多いといいます。
第6位:電車内で居眠りをしていること

日本では、電車の中で居眠りをしている姿を多く見かけます。しかしこれは外国人から見ると、非常に驚く光景です。欧米ではスリの被害が多く、常に荷物を気にかけておく必要があるため、電車内で居眠りなどしていられないといいます。
その点日本では、全くそういった被害がないわけではありませんが、外国に比べると被害が少なく治安が良い国といえるでしょう。海外旅行した際に、「スリには気を付けて」と注意されたことも多く、世界的に見ても珍しい国といえそうです。
第5位:バレンタインデーの習慣の違い

日本においてバレンタインデーは「女性が男性にチョコを渡す文化」として認識されていますが、これは日本独自の文化であり、外国人には珍しく感じて驚かれるようです。例えばイギリスの場合は、バレンタインデーに男性から女性に「メッセージカード」を渡すのだそう。そのメッセージカードは誰が書いたか分からないようにしており、「差出人は誰だろう?」と考えるのを楽しむといいます。
またアメリカでは当初、日本と同じように宝石業界がバレンタインデーを利用したため、「好きな人にダイヤモンドをプレゼントしよう!」といったキャッチフレーズがあったのだそう。ただしダイヤモンド戦略はあまり普及せず、男女を問わずに「親しい人に愛情を表現する日」として定着しています。
第4位:飲食店が無料の水を出す

外国人が日本の飲食店を利用すると、最初に無料の水とおしぼりが出されることに驚くといいます。西洋圏では水代も一緒にチャージされるといい、値段は例えばオランダで500円程度するそうです。
飲食店で水が無料なのは日本以外にもアジア圏であるそうですが、西洋圏ではほぼ有料なのだそう。さらに日本では何杯水をお代わりしても無料であるため、とてもお得な気分になるといいます。西洋圏では水よりもビールの方が安いという笑い話もあり、これは水と同等の金額を払うならばお酒を購入するということも関係しているのかもしれません。
第3位:鶴を縁起の良い鳥とする

出典:Wikipedia
日本では「鶴は千年、亀は万年」と長寿の象徴として縁起の良い鳥とされる「鶴」ですが、北欧で鶴は「死を運ぶ鳥」とされているそうです。そのためノルウェー・フィンランド・スウェーデンなどでは縁起が悪いものとして、怖がられている鳥なのだといいます。
日本では入院のお見舞いなどに「千羽鶴」を贈りますが、千羽の鶴には「いいことが起きる前触れ」という意味がこめられているのだそう。しかし国が変われば鶴に対する認識も変わるため、悪い象徴としている国の人に、鶴に関連したものをプレゼントするとひどく驚かれてしまうようです。
第2位:靴を脱ぐ文化

日本に外国人が来て驚くことの1つに、日本の「靴を脱ぐ文化」があります。外国では靴を履いたまま過ごすため、日本に旅行に来た外国人は「なぜ頻繁に靴を脱がなければならないの?面倒くさい」という感想を持つそうです。
日本人にとっては家の中に入るのに靴を脱ぐのは当たり前ですが、外国の人は「なぜ?」と思ってしまいます。理由は「家の中を汚したくないから…?」という返事が多いかと思いますが、部屋の中を汚したくない日本人が長らく守ってきた文化なのかもしれません。
第1位:麺を食べるときに音をたてて食事をすること

外国人がどうしても慣れない日本の文化として挙げられるものが、「麺を食べるときに音をたてて食事ととること」だといわれています。外国人は音を絶対たててはいけないものと、子供の頃から教わって育ちます。
しかし日本人はそこまで気にせず、特に麺は音をたてて食べることが多くあります。その様子を見て、外国人は非常にマナーが悪く感じるのです。そのため外国で開店したラーメン店は、外国の人が音をたてずに食べられるように麺を短くして販売するなど工夫しています。
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