【24年1月最新】田中角栄をよく知れるおすすめ本ランキングTOP12

「田中角栄はどのような政治家だったの?」
「ロッキード事件は冤罪だったのか?真相は?」

田中角栄を現代に切望する声は多くあります。この記事では、政治関連の本を多数読んできた筆者が田中角栄について書かれた本をランキング形式で12冊ご紹介します。ご紹介した本を読めば、田中角栄について詳しく知ることができるでしょう。

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

12位:人は理では動かず情で動く 田中角栄 人心収攬の極意

読んでみて

人は感情の生き物です。考える力はありますが、突発的に出てしまうのは感情でしょう。人は理だけでは動かない、田中角栄は庶民宰相と言われるくらいに人が何によって動くのかをよく分かっていたのだと思います。

この本は、どんな人が読んでもためになるでしょう。ビジネスマンなら、ビジネスの基本に立ち返ることもできますし会社の管理職なら部下の人心掌握にも役立ちます。今も待望される田中角栄、待望されるだけの理由がここにある、おすすめの1冊です。

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11位:田中角栄研究全記録

読んでみて

田中角栄が首相として在職していた期間に、文藝春秋に掲載していたのがこの本に書かれている田中角栄についてであり、政権を手放すきっかけとなったある意味歴史的な本です。今は絶版となっているのでKindleで購入するか古本屋で購入するしかありません。

念密な取材を元に、田中角栄の裏の顔を暴く著者の渾身の記録となっています。人には表の顔と裏の顔があり、世の中のイメージとして表の顔がクローズアップされているでしょう。しかし、この本を読めば、いかに裏で何をしているかという部分まで見なければならないことが分かります。

この本は田中角栄を知るうえで、入門書とも言えるくらいおすすめです。

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10位:田中角栄伝説

読んでみて

独特な切り口で人を評価していくこの本の著者の本は、何冊か読んでいますがこの本に関しては読んでいません。しかし、著者が田中角栄をどう見ていたのかが気になるので、これから探して読んでみたい本です。田中角栄には多くの伝説があります。

コンピューター付きブルトーザーと形容された田中角栄、豪放磊落なイメージとは裏腹に弱者に対して温かい対応を心がけていた。庶民宰相と呼ばれた田中角栄ならではの逸話が数多く紹介されています。礼賛するだけではない、最近の田名角栄本とは一線を画する本でしょう。

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9位:田中角栄に訊け!―決断と実行の名言録

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煮え切らない言い方をされるより、ストレートに伝えられたら力強さを感じるでしょう。田中角栄の言葉には、言い切れるだけの強さがあります。今の政治家と比べると、いかに政治家から言葉の強さを感じないかが分かります。今太閤と言われるより、信長に憧れていたのが田中角栄です。

政治家の質が下がる現代で、これだけの力強さを持った政治家は待望されるのも当然でしょう。良し悪しはありますが。「借り物でない自分の言葉で、全力で話せ」、何とも力強い言葉です。田中角栄の根幹に触れる、言葉の数々を読んでみましょう。

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8位:続 昭和の怪物 七つの謎

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田中角栄だけではなく、他の人物についても書かれていますが田中角栄を知るうえで読んでおいた方がいい1冊です。筆者はこの本を読んでいて、人によって田中角栄についての評価が違うと思いました。田中角栄の生い立ちを振り返れば、確かに庶民宰相と言えるかもしれません。

しかし、だからこそお金に対して貪欲に追求し自身の権力維持を図りつつ目白の豪邸を拠点に成りあがります。学歴がない田中角栄にとって、お金以外頼るものがなかったと見れば仕方がなかったとも思えますが現代政治に根深く残した遺産は罪だと言えるでしょう。

田中角栄を見続けてきた著者の本なので、本質的な部分を垣間見れる点でおすすめです。

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7位:田中角栄新金脈研究

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田中角栄の金脈について、綿密に取材されて書かれた本です。幽霊企業を多数作って、資金洗浄をしていく過程まで詳細に分析されています。著者は田中角栄がお金儲けと税金逃れに関して病気だと書いていますが、誰もが税金は払いたくないのでこの辺りは田中角栄に同調できるでしょう。

しかし、政治家であり一国の首相にまでなったのですからそこは控えなければ示しがつきません。庶民感情をそのまま首相になっても持ち続けてしまった、そこに田中角栄の弱みを感じてしまいます。いい面もあり悪い面もある、田中角栄の裏の顔に迫った1冊です。

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6位:田中角栄回想録

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秘書として長年に渡って田中角栄を見てきた著者が、田中角栄の考えや想いを書いています。田中角栄という人物を知るためには、身近な人間が見た・聞いたことは大きく参考になるでしょう。しかし、身びいきという言葉もありますから、ある程度は割引いて読むべきです。

田中角栄に理想があったのか?現在でもその遺産的な方向性は失われていません。しかし、全てが無駄とは言いませんが、利権がらみが多い気がします。こちらの本を読んで、今本当に田中角栄的な政治家が必要なのかを考えてみるのも一興です。

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5位:田中角栄失脚

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ジャーナリストの視点から、田中角栄を追求していた立花隆・児玉隆也を書いた本です。なぜ田中角栄を追求することになったのか?同じくジャーナリストとして見ていなければ書けない内容でしょう。どうやって文藝春秋の記事が作られたのかが、時間軸で解説されています。

田中角栄という、それまでいなかった政治家が疑惑を持たれて追求されていく。むしろ、ジャーナリストとして、時の権力者を追求していくことは当たり前ではないでしょうか。現代のジャーナリズムと比較してみるのも面白い、おすすめの1冊です。

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4位:田中角栄―その巨善と巨悪

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田中角栄が政治家としてどのように過ごしたのか?1人の政治家が残した巨善と巨悪、今でも影響が残りミニ角栄と呼ばれる政治家が未だに議席を持っていたりもします。何をしたのか?田中角栄が政治家として活動し、首相にまで上り詰めそこからキングメーカーとして政界に君臨した時日本はどうなっていったのか?

この本は田中角栄の政治家としての生涯、原点を人生を追うように書かれています。権力は人を狂わせてしまい、歴史を振り返っても余程信念がしっかりしていなければ腐敗するのです。田中角栄は信念という面では、庶民の心を忘れなかったと思いますが政界にあった悪癖を増長させてしまいました。両極端な評価がされる政治家、田中角栄。田中角栄を知る上では読まれるべき1冊です。

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3位:入門 田中角栄 新装版―語録・評伝―

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田中角栄とはどのような人物だったのか?その人を知るには、話してきた言葉を観察すれば人柄・思想などが分かります。こちらの本はまさに田中角栄を知る入門書として最適です。今流行りの田中角栄ブームより以前、没後10年して出版された本となっています。

田中角栄の出身地は新潟県です。本は新潟日報社が出版しましたが、地方出版なので探さなければ見つからないかもしれません。しかし、最近の田中角栄関連の本と比べると分かりやすいです。地元ということもあって、根強かった人気が分かる1冊でしょう。

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2位:人を動かす天才 田中角栄の人間力

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筆者は頭がいい人の基準として、地頭の良さを大きなポイントにしています。その基準で行くと、田中角栄は間違いなく地頭が良く、だからこそ小学校卒から首相まで上り詰めることができたと思います。大卒が必ずしも優れているという前提は間違っているのです。

知識があっても活かす知恵がなければ意味がありません。どうすれば人は喜んでくれて、自分を好きになってくれるのか?持ち前の地頭の良さを武器にして、裸一貫から這い上がった田中角栄の人心掌握術が垣間見れるおすすめの1冊です。

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1位:田中角栄 100の言葉

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人の話す言葉は、生きてきた人生によって重みが違います。薄っぺらい人生を歩んで、経験を積んでいない人の話は心に響きません。田中角栄が、いまだに根強い人気がある理由として、この言葉の重みが他の政治家とは異なるからでしょう。庶民の生活を知っているからこそ、言葉の重みがあるのだと思います。

「人間は誰しもできそこない」「考え方が違っても、お互い命をかけて国を良くしようと思っている仲間だ」など人情が滲み出るような言葉の数々を聞いて、好きにならない人はいないでしょう。おすすめの1冊です。

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サクサクと読めた。田中角栄の言葉を右ページに配し、左ページに大写真と解説という構成。その言葉もさることながら、貴重な写真の数々がGOOD。なんですかね。すげえバイタリティーにあふれている。尋常小学校卒で成り上がった高中角栄、その男としてのすごみ、そして今の政治家には皆無のパワーとエネルギーを感じ取った次第。

引用元:読書メーター

まとめ

今回の記事では、田中角栄を知るための本をご紹介しました。どの本も読めば田中角栄を知ることに繋がります。筆者は田中角栄を両極端な政治家だったと思っています。本来であれば首相の器ではなかった、幹事長がベストなポストだったと思います。

現状の国会、政治家たちを見ていると、もはや茶番としか言えないようなことが繰り返されています。本当に国を良くするために活動しているのか?政治家たちは、保身に汲々としているのが本当のところでしょう。

田中角栄がなぜ待望されているのか?良くも悪くも実行力のあるリーダーがいないという現実があるからです。田中角栄が待望されているという現実を、政治家たちは真摯に受け止めて1人1人が政治を考えていかなければなりません。

現在まで生き残っているミニ角栄、小沢一郎などはそのままスケールを大きくすれば田中角栄です。田中角栄の罪というものもここにあります。もちろん交通網を全国に張り巡らせるというのは、地方に住んでいる人にとってはいい面もあるでしょう。

反面教師として、田中角栄を知ると政治とはどういうものなのか知ることに繋がります。