ヘレンケラーを良よく知れるおすすめ本9選【小学生から大人向けまで】

ヘレン・ケラーって、どんな凄いことをしたの?」
ヘレン・ケラーの生涯に感動して、彼女のことをもっと知りたい!」

「奇跡の人」とも呼ばれるヘレン・ケラー。その生涯は、今なお私たちに勇気と感動を与え続け、伝記本も数多く出版されています。しかし、書籍が多すぎて、どれを選べばいいのか分からないなんてことも…。

今回は伝記本を中心に、ヘレン・ケラーの書籍を9冊紹介します。代表作はもちろん、小学生でも読める伝記マンガや、ハイレベルな英語の伝記まで、幅広く選びました。

ぜひ参考にしてみてください。

まずおすすめしたい3冊

奇跡の人 ヘレン・ケラー自伝

読んでみて

ヘレン・ケラー自身が22歳の時に綴った自伝です。三重苦(音・光・言葉)を克服し、持ち前の明るさと行動力で名門ラドクリフ大学(ハーバード大学の女子部)に合格するまでを描いています。彼女の若かりし日々を知るには最適の一冊です。

自伝なので、自らの言葉で心情を語っていることが本書最大の魅力といえます。特に、光も音も言葉もない世界でどのような思考をしていたのかは、彼女にしか書けないことでしょう。読書好きもうならせる奥深い内容をぜひ堪能してください。

みんなのレビュー

この本を読んであっと驚いた。
子供の頃繰り返し読んだ児童書のヘレンケラーの話と同じエピソードだったのだ。
大人になってかなりたって読んで、また新たな感激だった。
彼女は見えない、聞こえない、話せない、という三重苦があったが、ハーバード大の中の名門女子大(今は廃校)を合格した。その勉強のため、授業を手話で通訳したサリバン先生は何と偉大な功労者だろう。
たぐい稀な才能ある女性。生きていく意欲にあふれていた。

引用元:ブクログ

わたしの生涯

読んでみて

ヘレン自身の自伝です。生誕から大学入学、さらに卒業後の社会事業家としての活動が綴られています。500ページとかなりボリュームがありますが、彼女自身の取り組んだ障碍者の問題について深く知ることができます。現代の社会問題にも密接に結びつく内容ですね。

翻訳を担当している岩橋武夫は、障碍者支援体制の構築に奔走した社会事業家で、日本でのヘレンの講演活動を実現させた人物です。20年にわたり彼女と交流を続けた親友でもありました。

みんなのレビュー

読書をつづけていると、人生を変えてしまう一冊に出会うことがある。『わたしの生涯』はわたしにとってそのような一冊になった。変えてしまうというのは正確ではなく、私が目指している哲学をあらゆる方面から肯定してくれたといったほうがよいのだが。無論、本書で語られている哲学は総体的であるだけに宏大かつ深遠であり、ここにあれこれと書くことは不可能だ。あえていうならば、ヘレンが生きるなかで感じ語ったものは、人類のための「宗教」であると言い得るだろう。人間に生まれてきた意味を感じたいなら絶対に読むべきといって過言はない。

引用元:KADOKAWA
https://www.kadokawa.co.jp/product/199999314201/

ヘレン・ケラーはどう教育されたか―サリバン先生の記録

読んでみて

本書は、ヘレン・ケラーのパートナーであり、先生でもあったアン・サリバンの視点で書かれています。サリバンの手紙をもとに、ヘレンがいかに知性あふれる女性へと成長していったかを描き出しています。

また、教育的な観点からも多くの気づきを与えてくれる本でしょう。毎日毎晩ヘレンと一緒に過ごす中で、サリバンがいかに彼女の潜在能力を引き出し、インテリジェンスを武器に活動できる女性へと育て上げたのかがよく分かります。人間の力を最大限引き出すための知恵が詰まった一冊です。

みんなのレビュー

中心となるのは、ヘレン・ケラーを教育したサリバン先生の書簡です。そこでは、ヘレン・ケラー女史と言えば「奇跡の人」のイメージから「ウ、ウォーター!」というシーンが有名ですが、なぜその一言が彼女にとってそこまで衝撃的だったのかという理由がわかります。

言葉と知識と教育が素晴らしく絶妙に結びつき、「奇跡」がおきました。ほんとうは、それははヘレン・ケラーの資質と、ヘレンケラーに対するサリバン先生の深い愛と洞察によるものであり、偶然の「奇跡」ではありません。

人が人を導くと言うことは、これほど素晴らしく、かつまた大変なことであると言うことを思い知らされました。

引用元:ブクログ
https://booklog.jp/item/1/4181188094

自伝・伝記

伝記ヘレン・ケラー 村岡花子が伝えるその姿

読んでみて

ヘレンとサリバン先生の生涯を描いた伝記です。著者はNHKの朝ドラ「花子とアン」で有名になった村岡花子です。ヘレンが来日したときに通訳を務めたことが執筆のきっかけになったそうですね。

分かりやすい文体で、振り仮名もついているので、子どもでも読みやすい一冊です。

みんなのレビュー

奇跡の人であまりにも有名なヘレンケラーではありますが、実際に彼女と会い講演の通訳をした村岡花子さんの文章でのヘレンケラーを読んでみたく購入しました。舞台でも映画でも、ヘレンケラーが水という名前を理解するまでしか描かれていませんが、その後のヘレンケラーを知る事が出来、また、村岡花子さんの優しい文章で綴られていて、大変わかりやすく読みやすい本です。
三重苦の彼女が、子供が盲人にならないように赤ちゃんの目の消毒の必要性を語ったり、障害を持ちながらも自分をしっかりと持ち、外に目を向けて前向きな姿勢で生きたその生きざまには、とても感動しました。

引用元:Rakuten

私の宗教: ヘレン・ケラー、スウェーデンボルグを語る

読んでみて

ヘレン・ケラーが自らの宗教観について語った本です。他の自伝とは一線を画したもので、ヘレンの精神世界に深く迫った一冊です。

サブタイトルの「スウェーデンボルグ」とは、ヘレンが信奉した科学者・神秘主義者です。霊界を実際に見てきたとして、霊的現象についての記録を大量に残したことで知られています。

みんなのレビュー

目で見ることも耳で聴くこともできない人は、頬をなでる微かな風にもその意味を鋭敏に感じることが出来るのでしょうか。特に前半の自然の描写には惹かれるものがありました。宗教が生活の根底を支え、人々の拠所となっていた時代。現代から考えると、貧しくて不便で苦しいことの多い世の中だったことでしょうが、それだからこそ明日や明後日、更にずっと先の将来に希望の光を求めて人々は生きてきたのでしょう。宗教の事だけに理解し難い所も多々ありましたが、行き詰った現代にこのような古風な本に接することには、大きな意味があると思いました。

引用元:bookmeter

英語の本を読みたい人向け

The World I Live In and Optimism: A Collection of Essays

読んでみて

ヘレン・ケラーのエッセイ集です。一つ一つの作品に、彼女のみずみずしい感性が存分に発揮されています。読了後には、備わった自らの五感のすばらしさに気づけるかもしれません。

現代の英語とはやや異なる部分もあり、少し読みづらさを感じるかもしれませんが、それも本書の良さの一つと言えるでしょう。

みんなのレビュー

無し(日本語)

The Story of My Life

読んでみて

ヘレン・ケラーの自伝で、邦訳は最初にご紹介した「奇跡の人ヘレン・ケラー自伝」です。後半は彼女が大学に入るまでの手紙が掲載されています。

英語の文章なので、ありのままに彼女自身の言葉を味わいたいという方にはオススメの一冊です。また、非常にわかりやすい文体なので、多読トレーニングなどの英語学習にも活きそうです。

みんなのレビュー

この本だが、言葉が瑞々しく、語彙が豊富で、映像的である。喋るように滑らかに、論旨は明快で、感情が余すことなく記されている。健常人でもここまで書ける人はめったにいないと思う。

この本を元に、舞台の「奇跡の人」が作られ、また、映画にもなった。この「奇跡の人」は、過酷な3重苦(目、耳、口)を克服したサクセスストーリーで、ドラマティックな仕立てなのだが、この本を読むと、その困難をどれほど楽しみながら、マイペースで行ったかの、自然体というか、人間の途方も無い大きさというか、人間肯定の雰囲気を、わが事のように共有できる、このすばらしさと言ったら無い。

英語の教科書に、こういうのを使うと、英語のみでなく、自己表現、人間関係、努力、協力、積極性、向上心、悲しみ、喜び、落胆、そして、信じること、すべてが学べる。

引用元:クワトロ部

子供・小学生向け

小学館版 学習まんが人物館 ヘレン・ケラー

読んでみて

「学習まんが人物館」シリーズから、ヘレン・ケラーの伝記をご紹介します。小学校3年生の時に、筆者が初めて読んだヘレンの本でした。とても惹きつけられ、4~5回は読み直したと思います。

彼女の逞しい生涯が漫画の中で生き生きと描かれています。レビューにもありましたが、サリバン先生のスパルタ教育シーンは今でも鮮烈に覚えています。ヘレンケラーを育てあげたサリバン先生の偉大さは必見です。

みんなのレビュー

小学校の時、親に買ってもらった本。買ってもらう前から何度も図書館で借りてはよんでいたけれど、今になってもサリバン先生との初めての取っ組み合いはとても心に残っている。偉人だから知っておくべきということではなく、純粋に尊敬する人という意味を込めて様々な人に読んで欲しい作品です。

引用元:bookmeter

ヘレン・ケラー (おもしろくてやくにたつ子どもの伝記)

読んでみて

ポプラ社の伝記シリーズです。小学校の図書館でご覧になった方も多いかもしれません。文字が大きめに印刷されているので、活字に慣れていない小学生でもスラスラと読むことができます。

みんなのレビュー

来週点字の体験授業をする3年生に前半部分を読み聞かせ。目が見えない、耳が聞こえなくても、残された五感をフルに使う賢いヘレンに感心した様子。同時にその危うさや大変さに、目を閉じたり耳を塞いでみたり思いをはせていた3年生。伝記を手にする子も増えてきました。

引用元:bookmeter

まとめ

いかがでしょうか。今回は、様々な角度からヘレン・ケラーの本を紹介してきました。

ヘレンケラーを良よく知れるおすすめ本X選【小学生から大人向けまで】ヘレン自身の言葉に触れることで、彼女の生涯はより感動的に、より輝かしいものになると思います。たくさんのラインナップから、あなたにとってベストな一冊を見つけてくださいね。