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マリーアントワネットをよく知れるおすすめ本6選【入門から上級まで】

マリーアントワネットってどんな人物だったの?」
「生活の様子や、悲劇の王妃となってしまった理由を知りたい!」

マリーアントワネットについて詳しく知りたいと思い、Amazonなどで本を買おうとしても量の多さに圧倒されて、どれを買っていいものやら迷うことはありませんか。実は筆者も同じような経験があり、なかなか選ぶことができなかったり、難しすぎる本を選んでしまって、最後まで読めなくなったことも少なくありません。

今回はマリー・アントワネットに関する本を片っ端から読みつくした筆者が楽しく読みやすいものや、中級者向け、そして読み応えのある上級者用の本にわけて6冊をご紹介いたします。

入門者向け

王妃マリーアントワネット(上) (新潮文庫)

読んでみて

本書上巻では華やかな宮殿での生活やマリー・アントワネットのわがままな性格、若い王妃が権威のある立場に置かれて運命に巻き込まれていく様が遠藤周作氏のタッチで表現されており、群像劇のようで面白いです。

また、ベルサイユ宮殿の建設に関する描写もあり、広大な敷地内に運河や田畑があり、豪華絢爛な多くの噴水モニュメントがこの時代に作られました。ベルサイユ宮殿を訪れたことがある方には感慨深く読めると思います。

本書下巻では、なぜ革命が起こり「市民」たちが分裂したのかが、詳しく表現されています。処刑した後の市民の分裂やフランス革命後の混乱・混沌についても記されて貴重な書籍といえるでしょう。

みんなのレビュー

「面白かった!ベルばらを読んだ直後ということもあって、一気に読んでしまった。遠藤周作さんは『沈黙』しか読んだことがなかったけど、こちらの作品にもキリスト教のこと、神のことが時折入っていて、遠藤周作さんの作品であることを思い出させられた。」

「初読・遠藤周作。あの『沈黙』の作者、さぞかし難しいのだろう、と気構えて読み始めたのだけど、思っていたより読みやすい。革命前夜のパリ。マリー・アントワネットは皇太子妃から王妃へ、マルグリットは娼婦から詐欺師へ。時代に翻弄され、悪い方悪い方へと流されていく二人。やがて迎える悲劇的な最後はどう描かれるのだろう。」

引用元:bookmeter

マリー・アントワネットの衣裳部屋

読んでみて

本書はマリー・アントワネットの一日と生涯を彼女の衣装を通して語られている書籍で、いわゆる小説や物語の形式ではありません。マリー・アントワネットの246着もの衣装が目録付きで掲載されていて、服飾に興味がある方におすすめです。

カラー写真が豊富で図版に描かれた多くの衣裳のから王妃の生涯までもが感じ取れます。職人の手織りや繊細な手作業などは、本当に美しいデザインで現代にもじゅうぶん通用するでしょう。

マリー・アントワネットの毎朝の習慣は衣装から始まり、髪型、アレンジするジュエリーと決めていくことです。様々な宮廷生活やフランス文化も含めて描かれていて一気に読める面白さです。

みんなのレビュー

「美しい写真や絵が満載で、アントワネットフリークとしては読むのが楽しかった。凝った髪型に豪奢なドレスから白いモスリンのドレスへのギャップにはいつもながら驚くし、処刑の時に選んだ死に装束には覚悟が見て取れる。西洋服飾文化史が専門の著者の著作をもっと読んでみたい。」

「マリー・アントワネットは、朝起きて、まず衣装のことを考え、その次に髪型、その次にジュエリーについて考える、というような一日の始め方をしていた。朝ならばシュミーズ、化粧着、散歩服、昼は食事のときの服装、乗馬服、訪問着、宮廷服、舞踏会があればボール・ガウン、夜の仮面舞踏会と、当時の生活文化も含めて描くお姫様ドキュメント。恋人たちの間でリボンが恋心を語るものとして扱われていたエピソードや、悩殺という名前がついたつけぼくろの物語など、フランスのエスプリたっぷりの貴婦人たちの文化にも触れる。」

引用元:bookmeter

中級者向け

マリー・アントワネット ファッションで世界を変えた女

読んでみて

この本はマリー・アントワネットのファッションを切り口に描かれた書籍です。マリー・アントワネットはファッションに関しては先駆者であり、女性たちを窮屈な「コルセット」から解放したこともあります。また、当時の女性として珍しく、男性のような乗馬服で馬に乗る活発な姿が絵画に残されています。

本書ではマリー・アントワネットが母であるマリアテレジアからも自立し、フランス王妃として自分の立場と懸命に向き合う健気な姿が描かれています。知られていない側面がさまざま掘り起こされていてマリー・アントワネット好きにはたまらないおすすめできる書籍です。 

みんなのレビュー

「マリー・アントワネットのファッション革命というより、彼女の生涯と服飾を中心に流行や風習に関する本。年代が前後したり同じ記述が繰り返されたりしていて読みにくいけれど面白い。一番興味深かったのは、彼女とモスリンのシミーズ・ドレスに関する記述だった。当時の仏国のモスリンは墺国の支配下フランドルから輸入した物が大半なので、彼女がモスリン製の物を流行させて仏国の絹産業を衰退させたと批判されたけれど、織物業界で仏国が手工業なのに対し、英国が産業革命で大量生産に向かったので主導的地位を奪われたのが本当というものだった。」

「自由にならない生活は、しんどかっただろうなぁ。せめて少しでも自由に、とすると、母からの手紙が…そうか、元々がハプスブルグさんの政略結婚となれば、身の回りに母へテレジアさんへ報告しない人はいないのか。それをスパイととるか、故郷からの付き添いととるかは微妙かなぁ。コルセットを脱ぐのも、時代的にはやすぎたのかしら。シャネルと同時代にいたら、案外ランウェイ歩いてるタイプだったかもしれない。」

引用元:bookmeter

マリー・アントワネット 上 (角川文庫) 文庫

読んでみて

フランス宮廷に14歳で嫁いだ王妃マリー・アントワネットの非凡な人生が伝わる書籍です。この書籍にはフランス革命に発展するほどの影響力をもった王妃マリー・アントワネットの人物像が実にしっかりと描かれています。フランスに嫁いでから運命の歯車にほんろうされつつ時代を必死に生き抜いた、単にひとりの女性であったに違いありません。

伝記文学の中でも、分かりやすい訳し方で読みやすいと評判の書籍です。ときおり著者の分析が随所に盛り込まれていますが、それ以外は客観的で真実を史実にとらえています。この本の上下巻を読み進めればマリー・アントワネットの人物像だけでなく、まわりを取り巻く人々のことまでよりいっそう理解できるでしょう。

みんなのレビュー

上級者向け

マリー・アントワネットとマリア・テレジア 秘密の往復書簡 (岩波人文書セレクション)

読んでみて

この本では、女帝マリア・テレジアとフランス王妃マリー・アントワネットが毎月交わした手紙を読むことができます。 母テレジアとのやり取りは実に感動的で面白く、華やかな生活の裏にある多くの苦労や人間関係など、手紙は王妃の生活ぶりがよくわかります。

手紙は長文で読み進めるのに時間がかかりますが、絶妙に日本語に訳された内容に心を打たれます。当時の書簡は驚くほど多く残されていて、さらにマリー・アントワネットの筆跡も見られるので興味深いです。オーストリアとフランスとに離れた母娘を繋ぎとめた手紙は当時をひもとく貴重な資料となっています。

みんなのレビュー

「オーストリアの女帝マリア・テレジアと、その娘でフランス王妃のマリー・アントワネットの往復書簡。とても面白かった。王族というだけで違った目で見てしまいがちだけれど、ここにあるのはごく普通の母娘の会話だ。手紙の随所から母の娘への愛が伝わってくるし、母の厳しい叱責に言い訳を並べる王妃の手紙も微笑ましい。14歳にして一人で言葉も通じない異国に渡った王妃は、母との往復書簡にどれほど慰められたことだろう。母娘の互いに対する深い愛に心が温かくなる。」

引用元:bookmeter

美術品でたどる マリー・アントワネットの生涯 (NHK出版新書)

読んでみて

この本は美術品や肖像画ばかりでなく家系図や人物相関図、地図なども掲載があり、時代背景が理解しやすい作りです。他にも興味深い手紙や遺品などの掲載や、絵画や肖像画の説明がとても親切で、絵の人物や注釈がきめ細やかに記述されています。

マリー・アントワネット関連の書籍は著者の主観が入り込んでいて、少し脚色されたような書籍が多いと感じる場合がありますが、この本は出来事を客観的にとらえ、事実を忠実に表現しようとしているのが特徴です。

この本はマリー・アントワネットをよく知らない人が読んでも面白く、かなりマリー・アントワネット関連の書籍を読み込んだ上級者でも満足できる内容です。

みんなのレビュー

「色々な本で何度読んでも波乱万丈なマリー・アントワネットの生涯。彼女を描いた絵や彫刻だけではなく、彼女が所有していた美術品も紹介されている。美的センスのある人だったんだな、と改めて思う。現代に生きていたら、きっとインスタのフォロワー数がたくさんいる、インフルエンサーだろうな。」

「長いフランス史の中でも取り分け人気のあるマリー・アントワネットの生涯を残された美術品で追っていく1冊。以前ヴェルサイユ宮殿に行った時に小トリアノンの美しさにはとても心躍ったことを思い出す。後世から見るとやることなすことが全部裏目に出てしまったアントワネットが不憫に思えた。」

引用元:boomketer

まとめ

漫画本の「ベルサイユのばら」があまりにも有名で面白いので、今回は子供向けの歴史漫画本はご紹介しませんでした。今でいうファッションリーダー的なマリー・アントワネットの部分がわかる本は面白く読めると思います。

また、彼女の直筆が見れる「マリー・アントワネットとマリア・テレジア 秘密の往復書簡」はおすすめできる書籍のひとつです。マリー・アントワネットが王妃である前に感受性が豊かな普通の女性であることを思い起こさせる感動的な1冊です。