マリーアントワネットをよく知れるおすすめ本12選【入門から上級まで】

「マリーアントワネットってどんな人物だったの?」
「生活の様子や、悲劇の王妃となってしまった理由を知りたい!」

マリーアントワネットについて詳しく知りたいと思い、Amazonなどで本を買おうとしても量の多さに圧倒されて、どれを買っていいものやら迷うことはありませんか。実は筆者も同じような経験があり、なかなか選ぶことができなかったり、難しすぎる本を選んでしまったりして、最後まで読めなくなったことも少なくありません。

今回はマリー・アントワネットに関する本を片っ端から読みつくした筆者が、楽しく読みやすいものや、中級者向け、そして読み応えのある上級者用の本にわけて12冊をご紹介いたします。

入門者向け

マリー・アントワネット (コミック版世界の伝記)

読んでみて

「コミック版世界の伝記」シリーズの1冊です。現代風のイラストが手に取りやすく、また最新の歴史研究に基づいた事実も反映されているので、児童書だからとなかなか侮れない内容となっています。

フランス革命が起こって処刑されてしまったマリー・アントワネット。国のお金を使いまくっている浪費家として国民から嫌われていた彼女ですが、本当の姿はどうだったのでしょうか?一般的なマリー・アントワネット像から1歩抜け出したい人におすすめの1冊です。

みんなのレビュー

フェルセンが、めっちゃ今風のジャニーズ系に描かれてますが、実在とは全然違う。実在のフェルセンはすごく優しそうです。巻末の解説で全体の流れを見ると、どうしようもなく革命に向かって世の中が動いていて、マリーの母はそこを全て見抜いていたのに関わらず、マリーもルイ16世も そこに気付けなかったのは やはり若すぎたからだろうか。

引用元:読書メーター

王妃マリーアントワネット(上) (新潮文庫)

読んでみて

本書の上巻では、華やかな宮殿での生活やマリー・アントワネットのわがままな性格、若い王妃が権威のある立場に置かれて運命に巻き込まれていく様子が遠藤周作氏のタッチで表現されており、群像劇のようで面白いです。

また、ベルサイユ宮殿の建設に関する描写もあります。宮殿の広大な敷地内に運河や田畑があり、多くの豪華絢爛な噴水モニュメントがこの時代に作られました。ベルサイユ宮殿を訪れたことがある方には感慨深く読めるでしょう。

本書下巻では、なぜ革命が起こり「市民」たちが分裂したのかが、詳しく表現されています。処刑した後の市民の分裂やフランス革命後の混乱・混沌についても記されている貴重な書籍といえるでしょう。

みんなのレビュー

面白かった!ベルばらを読んだ直後ということもあって、一気に読んでしまった。遠藤周作さんは『沈黙』しか読んだことがなかったけど、こちらの作品にもキリスト教のこと、神のことが時折入っていて、遠藤周作さんの作品であることを思い出させられた。

引用元:読書メーター

麗しのマリー・アントワネット ヴェルサイユ宮殿での日々

読んでみて

マリー・アントワネットがどのような生活をしていたか、ヴェルサイユ宮殿に残る品物やゆかりの場所をたくさんの写真で紹介している本です。箱入りの装丁も可愛らしく、優雅な感じがしますね。

マリー・アントワネットは国民の反感を買って処刑されたにも関わらず、今でも人気のある王妃です。その理由の1つには、調度品などに表れている絶対的なセンスの良さがあります。この本では豊富な写真からそのセンスをうかがい知ることができます。

みんなのレビュー

マリー・アントワネットの衣裳部屋

読んでみて

本書はマリー・アントワネットの1日と生涯が彼女の衣装を通して語られている書籍で、いわゆる小説や物語の形式ではありません。マリー・アントワネットの246着もの衣装が目録付きで掲載されていて、服飾に興味がある方におすすめです。

カラー写真が豊富で、図版に描かれた多くの衣裳から王妃の生涯までもが感じ取れます。職人の手織りや繊細な手作業などは、本当に美しいデザインで現代でもじゅうぶん通用するでしょう。

マリー・アントワネットの毎朝の習慣は、衣装に髪型、アレンジするジュエリーを決めていくことです。さまざまな宮廷生活やフランス文化も含めて描かれていて一気に読める面白さです。

みんなのレビュー

美しい写真や絵が満載で、アントワネットフリークとしては読むのが楽しかった。凝った髪型に豪奢なドレスから白いモスリンのドレスへのギャップにはいつもながら驚くし、処刑の時に選んだ死に装束には覚悟が見て取れる。西洋服飾文化史が専門の著者の著作をもっと読んでみたい。

引用元:bookmeter

中級者向け

マリー・アントワネット ファッションで世界を変えた女

読んでみて

この本はマリー・アントワネットのファッションを切り口に描かれた書籍です。マリー・アントワネットはファッションに関しては先駆者であり、女性たちを窮屈な「コルセット」から解放した人でもあります。また、当時の女性としては珍しく、男性のような乗馬服で馬に乗る活発な姿が絵画に残されています。

本書ではマリー・アントワネットが母であるマリア・テレジアからも自立し、フランス王妃として自分の立場と懸命に向き合う健気な姿が描かれています。知られていない側面がさまざま掘り起こされていて、マリー・アントワネット好きにはたまらないおすすめできる書籍です。 

みんなのレビュー

マリー・アントワネットのファッション革命というより、彼女の生涯と服飾を中心に流行や風習に関する本。年代が前後したり同じ記述が繰り返されたりしていて読みにくいけれど面白い。一番興味深かったのは、彼女とモスリンのシミーズ・ドレスに関する記述だった。当時の仏国のモスリンは墺国の支配下フランドルから輸入した物が大半なので、彼女がモスリン製の物を流行させて仏国の絹産業を衰退させたと批判されたけれど、織物業界で仏国が手工業なのに対し、英国が産業革命で大量生産に向かったので主導的地位を奪われたのが本当というものだった。

引用元:bookmeter

マリー・アントワネット 上 (角川文庫)

読んでみて

フランス宮廷に14歳で嫁いだ王妃、マリー・アントワネットの非凡な人生が伝わる書籍です。この書籍にはフランス革命に発展するほどの影響力をもったマリー・アントワネットの人物像が実にしっかりと描かれています。フランスに嫁いでから運命の歯車に翻弄されつつ、時代を必死に生き抜いた彼女の姿を、単にひとりの女性の生きざまとして描いています。

伝記文学の中でも、分かりやすい訳し方で読みやすいと評判の書籍です。ときおり著者の分析が盛り込まれていますが、それ以外は客観的で史実をとらえています。この本の上下巻を読み進めればマリー・アントワネットの人物像だけでなく、まわりを取り巻く人々のことまでよりいっそう理解できるでしょう。

みんなのレビュー

https://twitter.com/mihomomon/status/1096821173600497665?s=20

マリー・アントワネット フランス革命と対決した王妃

読んでみて

中央公論新社のこちらの新書は、フランス文学者の安達正勝によって書かれた1冊です。栄光と悲劇に満ちたマリー・アントワネットの生涯を、鮮やかに描き出しています。

「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」という言葉が独り歩きしてしまうほど、国民の敵のようにして断頭台に消えたマリー・アントワネット。そんな「悪い王妃」がどうして今もなお人気があるのか、その謎を彼女の生涯を描きながら解き明かしてくれています。

みんなのレビュー

マリー・アントワネットの植物誌: ヴェルサイユ宮殿 秘密の花園

読んでみて

マリー・アントワネットは花々を愛する王妃でした。ルイ16世から離宮・小トリアノンを贈られた彼女は、いつもの豪華なドレスを脱ぎ捨てて庭師のような格好で庭作りに打ち込みます。この本では、小トリアノン宮で彼女が育てた花々を美しいボタニカルアートで紹介しながら、それらの植物について、またマリー・アントワネットの宮廷でのエピソードも盛り込まれています。

堅苦しく虚飾に満ちた宮廷と政治から逃れられる庭は、彼女が唯一リラックスして自分自身に戻れる場所だったのではないでしょうか。彼女が育てた80種類もの植物を描いたのは、18~19世紀に活躍したベルギーの画家・ルドゥーテ。彼の美しいボタニカルアートを見るだけで、こちらも癒されます。

みんなのレビュー

上級者向け

マリー・アントワネットは何を食べていたのか

読んでみて

こちらはマリー・アントワネットの食生活を通して、18世紀後半のフランス宮廷の食文化が詳しくわかる本です。彼女がフランス王室に嫁いできたころから、幽閉生活に至るまで、どのようなものを食べていたのかがよくわかります。

著者のピエール=イヴ・ボルペールは、フランスを中心とするヨーロッパ圏の近世史や文化史などを研究しています。この本ではフランス料理で使われる食材や宮廷のしきたりまで詳しく書かれているのですが、フランス料理の専門用語なども多いです。フランスの文化にある程度詳しい人におすすめしたい1冊です。

みんなのレビュー

マリー・アントワネットとマリア・テレジア 秘密の往復書簡 (岩波人文書セレクション)

読んでみて

この本では、女帝マリア・テレジアとフランス王妃マリー・アントワネットが毎月交わした手紙を読むことができます。 母・テレジアとのやり取りは実に感動的で面白く、華やかな生活の裏にある多くの苦労や人間関係など、手紙からは王妃の生活ぶりがよくわかります。

手紙は長文で読み進めるのに時間がかかりますが、絶妙に日本語に訳された内容に心を打たれます。当時の書簡は驚くほど多く残されていて、さらにマリー・アントワネットの筆跡も見られるので興味深いです。オーストリアとフランスとに離れた母娘を繋ぎとめた手紙は当時をひもとく貴重な資料となっています。

みんなのレビュー

オーストリアの女帝マリア・テレジアと、その娘でフランス王妃のマリー・アントワネットの往復書簡。とても面白かった。王族というだけで違った目で見てしまいがちだけれど、ここにあるのはごく普通の母娘の会話だ。手紙の随所から母の娘への愛が伝わってくるし、母の厳しい叱責に言い訳を並べる王妃の手紙も微笑ましい。14歳にして一人で言葉も通じない異国に渡った王妃は、母との往復書簡にどれほど慰められたことだろう。母娘の互いに対する深い愛に心が温かくなる。

引用元:bookmeter

美術品でたどる マリー・アントワネットの生涯 (NHK出版新書)

読んでみて

この本には美術品や肖像画ばかりでなく、家系図や人物相関図、地図なども掲載されていて、時代背景が理解しやすい作りになっています。他にも興味深い手紙や遺品などの掲載や、絵画や肖像画の説明がとても親切で、絵の人物や注釈がきめ細やかに記述されています。

マリー・アントワネット関連の書籍は著者の主観が入り込んでいて、少し脚色されたような書籍が多いと感じる場合がありますが、この本は出来事を客観的にとらえ、事実を忠実に表現しようとしているのが特徴です。

この本はマリー・アントワネットをよく知らない人が読んでも面白く、関連書籍をかなり読み込んだ上級者でも満足できる内容です。

みんなのレビュー

色々な本で何度読んでも波乱万丈なマリー・アントワネットの生涯。彼女を描いた絵や彫刻だけではなく、彼女が所有していた美術品も紹介されている。美的センスのある人だったんだな、と改めて思う。現代に生きていたら、きっとインスタのフォロワー数がたくさんいる、インフルエンサーだろうな。

引用元:boomketer

マリー・アントワネットの暗号: 解読されたフェルセン伯爵との往復書簡

読んでみて

マリー・アントワネットと彼女の「最後の恋人」、フェルセン伯爵との往復書簡を解読した研究結果をまとめた本です。「解読した」というのは、その手紙が暗号で書かれていたため。秘密インクや暗号表を使って、2人は手紙をやりとりしていたのです。

推理小説のような話ですが、王妃と伯爵という2人の立場を考えるとしかたのないことだったのかもしれません。現在残っている手紙はフランス革命が起こった後のものばかりなので、欠けた部分があったり黒塗りになっていたりするのですが、それを日記や書簡記録簿などと照らし合わせて細かく解き明かしていきます。研究者の方の情熱に頭の下がる1冊です。

みんなのレビュー

まとめ

漫画「ベルサイユのばら」があまりにも有名で面白いので、今回はいわゆる「歴史漫画」はご紹介しませんでした。今でいうファッションリーダーのようなマリー・アントワネットの部分がわかる本は面白く読めると思います。

また、彼女の直筆が見れる「マリー・アントワネットとマリア・テレジア 秘密の往復書簡」はおすすめできる書籍のひとつです。マリー・アントワネットが王妃である前に感受性が豊かな普通の女性であることを思い起こさせる感動的な1冊です。