【24年1月最新】アメリカの歴史をよく知れるおすすめ本ランキングTOP7

「アメリカの歴史をわかりやすく教えてくれる本はある?」
「アメリカの歴史についての本が多すぎて選べない!」

教科書よりも詳しく、わかりやすい歴史の本を探すのに苦労している人も多いのではないでしょうか。

アメリカという国ともなると、それについて専門的に扱っている本がたくさんあります。この記事では、アメリカの歴史について詳しくわかりやすく学ぶことができるおすすめの本を、ランキング形式で7冊ご紹介します。

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

7位:憲法で読むアメリカ史

読んでみて

建国当初の連邦と州の権限争い、南北戦争、世界大戦、大恐慌、冷戦、公民権運動という歴史的イベントの中で、アメリカは最高裁の判決を通じて、こうした困難にどう対応してきたのかという視点でアメリカ史を解説している良本です。

憲法史からアメリカの歴史を振り返ると聞くと難しく感じるかもしれませんが、ストーリーとして読みやすく、文体も軽快なので歴史が苦手な人でもおすすめです。

みんなのレビュー

憲法の制定と運用とを中心に、アメリカ合衆国の変遷を描いた良書。著者一流の軽妙な文章が、歴史に残る重要な判断の数々を分かりやすく紹介してくれる。法の支配の何たるかを考える上でも、大いに参考になる一冊。

引用元:読書メーター

6位:キリスト教でたどるアメリカ史

読んでみて

アメリカは、イギリスからのピューリタン(プロテスタント)が建国した国です。正統派カトリックではありませんが、キリスト教がその精神に根付いています。キリスト教的観点からアメリカの建国以降の歴史を解説しています。

通史を事実の列挙として勉強するのが難しい人にとっては、宗教や文化などという異なる視点から歴史を紐解いていくのがおすすめです。

みんなのレビュー

プロテスタント諸教派や按手というキリスト教の儀式についての知識が無いとちょっと読みにくいところがあるけど、ある程度世界史を知っている人がキリスト教という観点からアメリカ史を見るのには、とてもよくまとまっていて面白い本だと思う。ほぼ全ての固有名詞に英語の原綴が併記されている点もありがたい。

引用元:読書メーター

5位:ファンタジーランド: 狂気と幻想のアメリカ500年史

読んでみて

上巻ではヨーロッパ諸国と比較して、アメリカの建国の歴史から紐解いていきます。アメリカの風変わりな文化的視点を理解するにはうってつけの本です。

「建国からわずか250年でどうしてここまでの大国になれたのか」「どうしてアメリカ人は狂信的なまでに自分が信じたいものを信じて、誰もがそれを尊重しあうのか」。アメリカについての謎が見えてくるはずです。

みんなのレビュー

カルトとオカルトとメディアで見るアメリカ思想史。真面目な本ほどオミットしがちなこの手の話題がしっかり歴史的背景をもって相互に影響を与えつつ発展してきたのがわかって面白い。ただ肝心の、アメリカだけが熱狂的で変なことを信じやすいというのは、それ自体がアメリカを特別視するオカルトだと思うけど。

引用元:読書メーター

4位:アメリカ史

読んでみて

高校の授業で使っている山川出版社の世界史の教科書を、より詳しく解説したシリーズ本です。アメリカの政治力や経済力がいかにして形成されていったのかについて、歴史を通してまんべんなく詳しく説明してくれています。

アメリカが開拓された時代から現代までカバーしているので、アメリカ史を研究したい人にとっては必読の本です。

みんなのレビュー

再読。通史として重要な事項はあらかた網羅されているのでアメリカ史初学者にお薦めできる一冊。ただ初版発行が1999年であるため、それ以後の現代アメリカの歴史については他の本で補う必要がある。

引用元:読書メーター

3位:移民国家アメリカの歴史

読んでみて

「人種のるつぼ」「移民国家」と呼ばれているアメリカの歴史を、移民側であるアジア系移民側の視点から捉えている本です。歴史的記述のみならず、政治学や社会学、経済史、思想史、国際関係論などの観点も充実しています。

アメリカという社会の民族や人種観、政治的政策としても参考になります。

みんなのレビュー

移民、特にアジア系移民の視点からアメリカの歴史を見つめており、中国人移民に対する差別的な政策やその後続となる形でアメリカへと渡った日系人の人々のエピソードなど、興味深い内容であった。 移民国家的性質はあくまでもここ半世紀前からの政策が生み出した神話にも近いという視座には、新たな発見があった。

引用元:読書メーター

2位:大学で学ぶアメリカ史

読んでみて

先住民の時代から植民地時代、建国、戦争を経て現代まで、アメリカ合衆国の壮大な歴史をたどっている歴史書。高校世界史と連結しているように読めるので、世界史を習っている現役の高校生が読んでも、アメリカの通史がすんなり理解できるはずです。

アメリカ史を紐解いていく上での基礎知識をおさえてくれるので、入門書として最適です。

みんなのレビュー

だいぶわかりやすくて、アメリカ史入門の自分にはありがたい本だった。ここから枝分かれしてもっと具体的な本に読み進められるな。そしたらまた戻ってこの本を読み返したくなる

引用元:読書メーター

1位:若い読者のためのアメリカ史(すばる舎)

読んでみて

航海者コロンブスの視点から始まるアメリカの500年の歴史を、物語風に説明しています。歴史書というより、小説を読んでいる気持ちで感情移入できるので、すいすい読み進めることができます。

通史がバランスよくフォローされていて、世界史を習ったことがある人なら読んでいるだけで歴史の流れをつかめます。人間ドラマや豆知識もあって、歴史以外にも楽しめる要素があるので、歴史が苦手な人にもおすすめです。

みんなのレビュー

アメリカ合衆国の歴史を俯瞰することのできる良い本だと思います。特に、独立戦争およびフランス革命に、アメリカがそれぞれイギリスおよびフランスとどのような関係を有していたのかが分かったのが収穫でした。また、黒人問題でアメリカが分裂の危機に陥り、薄氷を踏むような政治判断をしばらく続けていたことを知ることができたのも収穫でした。一国の歴史を著すとすれば教科書的になることは避けられませんが、教科書として薦められる内容だと思いました。

引用元:読書メーター

まとめ

以上、アメリカの歴史を学べるおすすめの本を7冊ご紹介しました。

他の国と比べ、アメリカは独立してから250年ほどしか経っていないのに、超大国になった稀有な国です。その250年の歴史の中に、政治・経済・宗教・文化といったさまざまな要因が絡み合ってストーリーが展開していきます。

アメリカの歴史を勉強する時は、紹介した本をぜひ参考にしてみてください。