キング牧師のおすすめ本・書籍11選【伝記・名言・漫画まで】

キング牧師について知りたいけど、どの本がおすすめ?」
キング牧師の演説について知りたいけど、本がたくさんあって迷ってしまう」

キング牧師に関しての本を読みたいけど、Amazonの膨大な書籍たちを前に、どの本から読んだら良いのか分からない、このようにお考えではないでしょうか?

この記事では、中学生のころに、キング牧師の演説を聞いたことをきっかけにキング牧師に魅せられ、アメリカのキング牧師縁の地も訪れた筆者が、もっともおすすめなキング牧師の本を10冊ご紹介します。

今回は、キング牧師について、初めて読む方や子供にも分かりやすく、理解できるような本を含めて「伝記本」「演説・名言」「漫画」と3つの切り口でご紹介します。キング牧師についての本をを読むきっかけになってくれたら幸いです。

キング牧師の伝記本

キング牧師―人種の平等と人間愛を求めて (岩波ジュニア新書)

読んでみて

キング牧師についてわかりやすく書かれているので、初めてキング牧師の本を読む人にもおすすめです。キング牧師をスーパーヒーローとして描かれているのではなく、人間としての弱さや間違いにも触れているので、キング牧師がどのような人であったのかが分かります。

当時の黒人たちの怒りや悲しみは深く、暴力に訴えてしまいそうになるとことろを、あくまでも非暴力を貫いたキング牧師の思想にふれることができ、愛とは何か、平和とは何か考えさせられます。中高生から大人まで幅広い年齢層の方におすすめの一冊。

みんなのレビュー

ジュニア向けの本とは思えないほど良い本。 バスボイコット運動で厳しい天候の中を歩く年寄りたちの「子供や孫たちのために私たちは歩くのだ」という言葉は泣けた。キングを公民権運動により一層駆り立てたのは、その人たちの姿だったのだろう。ガンジーの思想に影響を受け、最後まで非暴力を掲げていたキング。しかし、虐げられた人々は力=武装という考え方の方が同調しやすく、後半部分になるとキングを悩ませたのは外部との戦いより内部からの批判や方向性の分裂だったと思える。あと、FBI(というか、フーバー)のキチガイっぷりが凄い。

引用元:bookmeter

マーティン・ルーサー・キング――非暴力の闘士 (岩波新書)

読んでみて

キング牧師の生い立ちから、公民権運動のリーダーとなっていく経緯、そしてワシントン大行進から公民権法の成立まで、感動的なストーリーとなって分かりやすくまとめられています。後半は、ベトナム戦争反対を訴え、黒人の貧困問題にも取り組む様子から暗殺という悲劇の最後まで描かれています。

非暴力とは、無抵抗ではなく立派な戦略だということがよく分かります。バスボイコット運動、ワシントン大行進、その陰にあるキング牧師の葛藤や苦悩がまるで小説を読んでいるかのように伝わってきます。キング牧師と公民権運動がよく分かる一冊です。

みんなのレビュー

ものすごい闘ってたんだなぁ…。成功も失敗もあったんですね。ものすごい偉人、ぐらいのイメージしかなかったけど、普通の人だったんだなと思いました。だからすごいわけですけど。

引用元:bookmeter

キング牧師―黒人差別に対してたたかった、アメリカの偉大な非暴力主義の指導者 (伝記 世界を変えた人々)

読んでみて

アメリカにおける黒人差別はどうして起きたのか、その歴史的背景から始まり、黒人差別をなくすために戦ったキング牧師の活躍について分かりやすく書かれています。キング牧師の思想などにも触れているので、キング牧師とはどのような人だったのかが良く分かります。

ジュニア向けの本なので、小学生、中学生に良く分かるように書かれています。大人には少し物足りないかもしれませんが、キング牧師について全く知らないという方、キング牧師について初めて読む方にもおすすめの一冊です。

みんなのレビュー

先生に肌の色が違うだけでひどい目にあってた人がいることを教えてもらい、もっと知りたいと思って読みました。やられてもやられてもやり返さないで、世界をかえたキング牧師はすごいと思った。

引用元:bookmeter

キング牧師とマルコムX (講談社現代新書)

読んでみて

公民権運動のリーダーとして比較されるキング牧師とマルコムX、その二人の思想がそれぞれどのような思想だったのか知りたい方におすすめの本です。「非暴力のキング牧師と過激派のマルコムX」というステレオタイプは真実なのか、この一冊で分かるかもしれません。

真面目だと思われるキング牧師の女性関係や、やんちゃなイメージのマルコムXが実は禁欲的だったり、一般的なイメージとは異なる一面にも触れられているのが興味深いです。同じ時代に生きた二人のリーダー、キング牧師とマルコムXについて一度に知りたい方におすすめの一冊です。

みんなのレビュー

黒人活動家として同時代に活躍したキング牧師とマルコムXの生涯と思想の変遷を概観した一冊。差別に対する活動のスタンスにおいて対極のイメージがある二人だが晩年は思想的に接近があったとはよく言われていることだ。 キングにも思想的な変遷はあるとは言え(マルコムのそれと比較した場合)一貫性があるように見える。だからこそマルコムXという人物はとても魅力的。キングの思想が晩年に至ってラディカルで反政府的なものになっていったこととか、マルコムが社会主義者的な発言をしていたことなど、初めて目にした情報もあって良かった。

引用元:bookmeter

キング牧師の名言・演説本

キング牧師の力づよいことば―マーティン・ルーサー・キングの生涯

読んでみて

とてもインパクトのある絵と共にキング牧師の言葉が紹介されています。絵本といっても大人が十分楽しめる一冊です。自由の国アメリカ、果たして本当に自由の国なのだろうか、キング牧師が生きていた時代と今のアメリカはどう変わったのか、考えさせられます。

人を憎み差別すること、暴力によって解決しようとすることは、今の時代も世界中で起きていることです。そんな今の時代にもキング牧師の言葉は大きな意味を持つでしょう。読んだ後に元気が出て、何か世の中のために行動を起こしたくなるかもしれません。子供達にも読んできかせたい一冊です。

みんなのレビュー

アメリカ南部、黒人差別を受けていたことに、暴力や拳でなく、言葉で自分たちの権利を主張したキング牧師。人間だけに唯一与えられた言葉の強さを実感しました。ノーベル平和賞までとって認められたにも関わらず、撃たれて死んでしまうなんて、悲しすぎる。。

引用元:bookmeter

キング牧師の言葉

読んでみて

キング牧師の言葉が、簡潔に分かりやすく紹介されています。解説はありませんが、キング牧師の奥様コレッタさんがキング牧師の言葉を集めてまとめた一冊です。敵(白人達)を憎まず、あくまでも非暴力という手段を貫いたキング牧師の哲学と思想が分かります。

暴力、いじめ、リンチなど言葉では表せないほどの凄まじい差別に苦しんでいた多くの黒人達を導き、励まし、力づけた言葉の素晴らしさを感じてみてください。

みんなのレビュー

政治家達の演説集もいくつか買ったのですが、こちらが一番良かったです。名言集のような感じで編集されているので、間延びせずに読むことが出来ます。有名な演説「Ihave a dream~」は前文和訳されています。政治家ではなく市民運動家・牧師ということもあって、とても平易な言葉で語りかけるものが多く、心打たれます。とてもいい本です☆

引用元:rakuten

私には夢がある

読んでみて

キング牧師が、モントゴメリーの教会でおこなった演説から、有名なワシントン大行進での演説、そして、ベトナム戦争反対の集会での演説、最後に暗殺前日におこなわれたメンフィスでの演説まで、キング牧師の主要な演説がいくつも紹介されています。

それぞれの演説は、キング牧師の友人や関係者がまとめて、解説もくわえた一冊です。キング牧師が生きた時代のアメリカがどんな国だったのか、キング牧師の思想と哲学の元となるキリスト教への理解も深めることができる一冊です。

みんなのレビュー

have a dream.学生時代、講義でキング牧師、アメリカンルーツ等時代背景を勉強していたので結構スムーズに読むことができた。時代背景等調べながら、読むともっといい作品に感じれると思います。

引用元:rakuten

黒人はなぜ待てないか

読んでみて

キング牧師の演説や名言を取り上げた本ではないですが、「キング牧師が書いた本」ということでキング牧師の言葉として読み進めてはどうでしょうか。この本は1964年にキング牧師が著した本です。

1963年のバーミンガム闘争を黒人革命と表現し、バーミンガムにおける黒人差別、闘争、成果について書かれています。また、ただ単に黒人差別を撤廃するというのではなく、黒人の経済的な権利、社会的な権利についても述べています。キング牧師が何を実現しようとしていたのかよく分かる一冊です。

みんなのレビュー

アメリカの公民権運動。 苛烈に地方政府財界さらに白人穏健派達を動かせるに至るまでの運動。ちょくちょく人が殺される。

引用元:bookmeter

CD付 I Have a Dream! 生声で聴け!世界を変えたキング牧師のスピーチ【日英対訳】

読んでみて

20世紀最高のスピーチといわれるほど評価が高いキング牧師の「I have a dream」のスピーチが、キング牧師の生の音声できくことができます。日英の対訳つきで、公民権運動を語る上で必要な英語のフレーズや単語も紹介されています。

ワシントン大行進でおこなわれた、この有名なスピーチがどのような時代背景で、当時のアメリカがどのような社会であったのか詳しく解説されています。キング牧師の演説の実際の迫力を体験したい方にぜひ手に取って欲しい一冊です。

みんなのレビュー

アメリカで公民権法が成立されるまでの過程をキング牧師のメッセージと共に伝えています。単純な中央集権国家ではなく、州ごとの力が強いアメリカでは公民権法を成立させるには地方から訴えていく地道な活動が必要とされます。それをキング牧師が成し遂げることができた要因の一つには彼に宿る深い倫理観と使命感があったからだと思います。多種多様な文化や人種が入り混じるこの世界でキング牧師のメッセージには時代を超えた意味があると思います。

引用元:bookmeter

キング牧師の漫画本

学習漫画 世界の伝記 NEXT キング牧師 力強い言葉で人種差別と戦った男

読んでみて

公民権運動のリーダー、キング牧師の伝記漫画です。歴史的記述がしっかりしていて、ストーリーも面白くどんどん引き込まれていきます。大きな時代の流れの中でキング牧師がどのような位置づけなのか分かりやすく理解できます。

あくまでも非暴力を貫いたキング牧師の思想、そして、キング牧師の運動が子供にも分かりやすく描かれているのでおすすめです。キング牧師について初めて知る大人の方にも良いですね。

みんなのレビュー

子どもに渡す前に、親の私が先に読んだのですが、あまりの感動に、涙を流さずにはいられませんでした。

引用元:rakuten

まとめ

初めて手にとった本が難しく、面白くないとせっかくの興味をなくしてしまうこともあるため、どれも入門編と言ってもいいキング牧師について人物や思想や哲学などを、分かりやすくまとめられた本を紹介しました。

もちろん、キング牧師についてさらに知りたい方にも満足して頂けます。この記事がきっかけで、一人でも多くの方がキング牧師についての本を手にとっていただけると嬉しいです。