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諸葛孔明をよく知れるおすすめ本8選【入門から上級まで】

「『三国志』で活躍する諸葛孔明のことをもっと知りたい・・・!」
「先行き不透明なこの時代、諸葛孔明の知謀が活かせないものか・・・?

この記事を読まれる方の中には、そうした想いで書店を回られている方がいらっしゃるかもしれません。「三国志」は、古くから存在する物語だけに、じつに様々な関連書籍が存在しています。

数えきれないほどの英雄豪傑が登場しますが、その中でも「日本人に愛されている」という意味で、諸葛孔明は別格な存在です。(なお、本記事では便宜上「三国志」「三国志演義」をあわせ「三国志」と表記しています。)

今回は、『三国志』の世界に魅了されつづけ、諸葛孔明を尊敬してやまない筆者が、8冊の本をご紹介いたします。三国志の英雄「諸葛孔明」に関する本を厳選して取り上げ、「親しみやすい入門編」から、「ぜひ読んでおくべき必読編」、「さらに奥深い世界を扱う応用編」といった切り口でご紹介いたします!

親しみやすい入門編

三国志絵本 十万本の矢 (大型絵本)

読んでみて

入門編ということで絵本からのご紹介です。しかし「たかが絵本」と侮ることはできません。絵本といいつつも、内容から小学生中高学年くらいからが対象となりそうです。もちろん、諸葛孔明をよく知らない大人が読むのにも適しています。

本作は、まずなによりも絵が魅力的です。温かみのある色調は、読後の印象をさわやかなものにしてくれます。物語は、有名な赤壁の戦いにおけるひと幕で、諸葛孔明が知恵を使って10万本の矢を集めることに挑むというものです。

諸葛孔明という人が、たんに天文や地理といった知識がゆたかであるだけでなく、「人の心に通じる」ことに長けていたということを読みとることができます。なお、本作には『三国志絵本 七たび孟獲をとらえる』『三国志絵本 空城の計』という2冊の続編が刊行されています。

みんなのレビュー

三国志好きの方が度々三国志の話題をされるのを聞くうち,読んでみたくなった。だけど,厚い本の読書はとても苦手なので,そんな私に絵本♪ ほんの1つの挿話にすぎないけど,三国志の気分を味わう事が出来た。昔々,ゲームで三国志にハマった事があるので,登場人物の名前や地名に聞き覚えがある,くらいの浅い,知識…と言うのもおこがましい知識だけど,表紙見返しにある登場人物紹介を見ながらフムフム…わら人形を所望した時点で展開は見えたけど,実際に策を講ずる孔明の知恵には脱帽するものがあるな~ととても感心してしまった。

引用元:読書メーター

三国志〈上〉 (岩波少年文庫)

読んでみて

岩波少年文庫から刊行されている『三国志』です。少年文庫、とは銘打たれているものの、はじめて三国志の関連書籍を読もうとする大人にも好適な一冊です。その理由は、登場人物や地図が掲載されていて、複雑な物語を読みすすめる上で参照しやすいことと、読みにくい漢字にルビがふってあることです。

少年文庫という位置づけから、物語の枝葉が簡略化されて書かれていることがこの本の特徴です。ですので、すでに様々な「三国志」を読んだという方には物足りないかもしれません。反面、入門書としてはボリュームも内容もちょうどよく、まさに好適というべき本です。

『三国志〈中〉』『三国志〈下〉』と三冊で完結しているところも、手を出しやすいと感じます。

みんなのレビュー

三国志のゲームをやってるくせに全然話を理解していなかったので読んでみたい!と思ってはいたものの、どの本も長かったり難しそうだったりとっつきにくそうで躊躇していました。入門編として、人に勧めてもらったのがこの本。最初に読むにはとても良いと思います。流れがつかめます。最初に登場人物の解説があるのが助かります。それでもこの人、誰だっけ?となります。登場人物が多すぎるのが三国志のとっつきにくさの原因ですかね。この本はかなり淡々と書かれているので他の本でも詳しく読んでみたくなりました。とりあえず読み進めます。

引用元:読書メーター

ぜひ読んでおくべき必読編

三国志

読んでみて

横山光輝による漫画『三国志』です。日本においてあまた出版されている三国志関連書籍の中においても、この本は必読の書ではないかと感じます。漫画という形式ゆえに手にも取りやすく、読みはじめて面白く、三国志の世界にハマってしまうこと、まず間違いありません。

名場面にあふれていて、まるでページから飛び出すように躍動する英雄たちが印象的です。混沌とした時代において、諸葛孔明は最期まで、主君・劉備玄徳に尽くそうと尽力します。諸葛孔明の人気の秘密、ひいては三国志の魅力とはこの「忠義」にあったのではないかと考えられます。

この物語の主軸も諸葛孔明におかれ、主役はほぼ孔明といってよいほどにも感じられますが、孔明の死後も物語は続きます。その後どうなったのかという疑問に応えてくれている点もふくめ、ゆきとどいているなぁと感心してしまいます。

みんなのレビュー

男の胸を滾らせるほぼすべてのものを詰め込んだ漫画。武勇、名声、享楽、知略、友情、それらが劉備の桃園の誓いから蜀の滅亡まで超絶なテンポで詰め込まれている。中でも孔明を中心とする軍師たちのハッタリ作戦の見ていて愉快なことといったら。だが、ロマンだけではなく40巻台から義兄弟と誓いあった英雄たちがどんどんいなくなっていくのが目に見えて衰退と滅亡へ進んでいく感じで切なく、黄河に始まった漫画が最後にまた黄河で終わる無常感、雄大さは代えがたい読後感がある。一見凡庸なデブ陸遜など今の定番とは違うデザインも味があってよい

引用元:読書メーター

三国志 (1) (吉川英治歴史時代文庫 33)

読んでみて

吉川英治の小説『三国志』です。この本も横山光輝の漫画『三国志』に並んで、日本における三国志関連書籍の中においてはもっとも有名といえる名作です。その最大の理由は、吉川英治の読みやすく、格調高い文体にあるのではないかと感じています。

8冊のシリーズですが、まったく長さを感じさせません。冗長なくだりはまったくなく、どの箇所を読み返してみてもスッキリと簡潔に書かれています。内容が濃いため、飽きるということがありません。物語の先が気になって気になって仕方がない、という感じで一気に読み終わってしまいました。

この本でも、諸葛孔明の死後までフォローがされており、読後感もよいです。栄枯盛衰、盛者必衰は平家物語にあらわれる言葉ですが、その原型はこの三国志にこそあるのではないかという気がします。

みんなのレビュー

吉川英治の「三国志(一)」を読了しました。 劉備、関羽、張飛が桃園の誓いによって、義兄弟となる誓いを結び、黄巾賊を討ちに義軍として加わります。 黄巾の乱が収束すると、次は董卓が権勢を握ります。 その董卓を成敗するために曹操が旗を挙げ、汜水関の戦い、虎牢関の戦いで董卓の軍は敗れると、都である洛陽を捨て長安に落ちのびてゆきます。 一巻は、ここまでが描かれています。 次から次へと目まぐるしく流れが変わってゆき、手に汗握る面白さがありました。

引用元:読書メーター

諸葛孔明――「三国志」とその時代 (講談社学術文庫)

読んでみて

中国史の研究で知られる宮川尚志による「三国志」の研究書です。中心的なテーマを諸葛孔明においているため、副題(三国志とその時代)が添えられているものと考えられます。非常に定評のある一冊であり、漫画や小説の「三国志」とはまた一味違った考察が伺えます。

研究書というと難しそうなイメージがつきまとう、という方もいるかもしれません。その点については、漫画にしろ小説にしろ「諸葛孔明」に興味をもたれた方であれば、特に問題なく読めるものだと感じました。なぜ「三国志」の物語が伝えられているような筋道をたどったのか、といった考察が好きな方には必携の書といえます。

みんなのレビュー

孔明の評伝のクラシックスタンダード。名士論などの最近の研究成果に触れる前の入門として光風社版を読了。新鮮味はないが、後漢末以降の時代状況と孔明の動向を手堅く丁寧にまとめている。華美に流れぬ堅実な文章や、人物評が朝廷の人事に影響することを嫌った点など、貴族的傾向を増していく当時の大勢とは逆行する政治家として、愛情を持って孔明を捉えている点が興味深かった。また、五斗米道に漢中のチベット族の信仰・習俗からの影響を見ているが、具体的にどの儀礼等を指しているのかが個人的には気になるところ。何か研究があるのだろうか。

引用元:読書メーター

さらに奥深い世界を扱う応用編

諸葛孔明の兵法―ビジネスに生かす知恵の出し方・人の動かし方

読んでみて

諸葛孔明の知恵を現代に活かすというコンセプトで書かれた本です。諸葛孔明というと、日本でことさらに高評価を受けている印象もあり、本場の中国ではどうなのかと長年疑問に思っていました。その疑問がこの本で解消します。中国では、「諸葛孔明=文殊」なのだそうです。

「三人寄れば文殊の知恵」のあの文殊です。このことから、本場中国においても、諸葛孔明が知の化身のごとく思われていることがわかりました。その知をおよそ1800年のちの我々が活かそうというのですから、それだけでも壮大な感じがしますね。

経営者にお勧めという声の多い本書ですが、経営者でなくても、小さな組織の管理者とかリーダーなどにも向いている本だと思います。

みんなのレビュー

『バカとつき合うな』で三顧の礼が時間を奪う無駄な行為として批判的に書かれていて、そんな事ないでしょ~!と思っていました。人の心を動かす為には、非効率的な事は効果がある。元々『戦乱の世に天寿を全うできれば良い』と考えていた諸葛亮は公に出るつもりはなかった。それが身分あるお方が三度も挨拶に来られた。これに心が動いた訳だから。その感激ぶりは本書後半の″孔明の遺書″を読めばどれほど劉備を慕っていたかがわかります。内容については内部統制に重きを置いたものが多く管理職の人は参考になる。原典の武経七書もあたってみたい。

引用元:読書メーター

諸葛孔明 人間力を伸ばす7つの教え

読んでみて

諸葛孔明の知恵を現代社会を生きることに活用できないか、ということは多くの人が考えることかと思います。本書は、諸葛孔明の生きざまを「冷静」「勤勉」「倹約」「行動」「意志」「計画」「人間関係」の7つの切り口から分析し、活用への示唆を与えてくれる自己啓発本です。

この本は、諸葛孔明が後継者の一人として後を託すことになる姜維にむけて伝えた内容がベースとされています。現代においてもその名を馳せる諸葛孔明の知識を生かすことができれば、これほど心強いものはありませんね。

付け焼刃的な小手先の技術ではなく、歴史の中で長きにわたり存在してきた諸葛孔明の知恵をもとに自己研鑽を重ね、成果を上げたいと思わせてくれる本です。

みんなのレビュー

蜀の宰相として誠心誠意つとめた。国の為になる者には敵であろうと恩賞を与え、法を犯せば身内でも罰した。罪ある者も反省すれば赦し、言い逃れする者は厳しく罰した。こうして信賞必罰を公明正大に行ったため、臣民からの信任が篤く敬愛された。学ぶべきは政敵でさえも彼の死の知らせを聞いて思わず涙したというほどの「人間性」。「棺を覆いて事定まる」とは諸葛孔明の為にある言葉と言われる通りの「仕事力」。劉備を補佐し、「天下三分の計」を実現するために緻密な戦略を確実に遂行する「リーダーシップ力」。

引用元:読書メーター

詩歌三国志 (新潮選書)

読んでみて

こちらはいわば番外編です。元早稲田大学教授にして、中国古典文学が専門の松浦友久の『詩歌三国志』は、その名のとおり詩歌によって表現された三国志の世界を読み解くつくりになっています。詩歌という奥深い世界だけに読む者を選ぶかもしれませんが、名著です。

お勧めしたいのは、土井晩翠の「星落秋風五丈原」です。仙台が生んだ詩人・土井晩翠といえば「荒城の月」で有名ですが、それに匹敵する詩を詠んでいます。しかもテーマが三国志とあっては三国志好きには読まずにはいられないものでしょう。

じつのところ筆者もこの「星落秋風五丈原」を読みたくて本書を購入しました。日本語のリズムと語感、三国志の世界の美しさ・儚さが織りなす詩の世界を、ぜひ多くの方に体感してほしいと感じてます。

みんなのレビュー

この本の主軸となっている土井晩翠の「星落秋風五丈原」を全く知らなかったのですが、これがなかなか素敵な作品でした。この作品を中心に据えて、少しずつ諸葛孔明の一生や、三国志の流れを追っていく感じの構成になっています。もちろん、三国志関係の漢詩などもあちらこちらに紹介されていて、専門的すぎず、詩の世界の優雅さも感じられてゆったり楽しめる一冊でした。

引用元:読書メーター

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は「親しみやすい入門編」から、「ぜひ読んでおくべき必読編」、「さらに奥深い世界を扱う応用編」といった切り口でご紹介をいたしました。

諸葛孔明の名は、現代の「三国志」有数の知将として、じつに広く知られています。
目まぐるしいスピードで動いている現代社会は、むろん諸葛孔明が生きた時代とは大きく異なります。しかし「時代に翻弄されながらも人生を全うしたい」という点では変わりはなく、そのとき、諸葛孔明の知恵は、私たちにおおいに示唆を与えてくれます。

この記事を読まれた方が、諸葛孔明を知り、そしてご自身の人生においてその知謀を活用いただけたら幸いです。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!