小説ヲタクがおすすめするオールタイムベスト83冊

沖田総司をよく知れるおすすめ本8選【漫画や伝記、小説まで】

「沖田総司、最高!もっといろんな物語を読んでみたい!」
「沖田総司って誰?そもそも新選組ってなに・・・?」

この記事をご覧になっている方々は、それぞれ沖田総司の本にご興味をお持ちのことでしょう。

幕末「最強の剣士」と言われながらも、結核を病み、新時代の到来とともに亡くなってしまった沖田総司については、さまざまな書籍が刊行されています。沖田総司が属した新選組からしてドラマや映画の題材になることも多いですね。個人的には、NHK大河ドラマ「新選組!」のイメージが強烈で、いまだに沖田総司といえば演じた藤原竜也さんを思い出してしまうほどです……。

そこで今回は、新選組のファンにして沖田総司をこよなく愛する筆者が、「マンガ編」と「小説編」「書簡」の3つの切り口から、8冊の沖田総司の関連書籍をご紹介いたします。沖田総司を知らない方でも、沖田総司と新選組への理解が深まるよう厳選しました。最後までお読みいただけたら幸いです!

マンガ編

マンガ 面白いほどよくわかる! 新選組

読んでみて

沖田総司を知るのに、まず必要になるのは「新選組」がどのような組織で、何を目的に、どのような行動をとったのかということかと考えます。本書は、沖田総司・入門の位置づけとして、新選組の全容を知ることのできる一冊です。すでに沖田総司をよくご存知の方には復習として目をとおしていただければ良いかと思います。

まず漫画形式であることで、歴史そのものにありがちなとっつきにくさが無いことや、解説や資料も追加されており、(あまり歴史になじみのない)読者目線も取り入れられていることに好感がもてます。実際に読み進む中にいても、それらを参照しながら読めるので、大いに助かります。

華々しい活躍と、新選組や幕府、日本そのものを飲みこんでゆく時代のうねりを感じることのできる一冊です。

みんなのレビュー

読んでよかった度:★★★★☆ 歴史が苦手な人間にとっては漫画はわかり易くて本当に助かる。 漫画以外の解説欄で具体的な年表や図、人物の写真、謎とされている事などもあり親切設計。 絵にあまり癖がないのも読みやすくてよかった。

引用元:読書メーター

この剣が月を斬る(1)

読んでみて

沖田総司の少年時代から物語ははじまります。近藤勇土方歳三らと出会いながら、ひたすら「強くなりたい」一心で剣をふるう、少年剣士・沖田総司の活躍物語です。

沖田総司はちょっと可愛らしく、近藤勇はいかにもいい人、土方歳三は軽いかんじのお兄さんとキャラが立っていて、感情移入しやすいです。戦いのシーンは緊迫感がすごく手に汗握る展開ですが、ふだんは3人のややのほほんとした日常が描かれていて、ほのぼのとした雰囲気に感じます。このギャップがなんとも言えず、癖になります。

マンガだけに史実から離れている部分は当然あるとして、新選組と沖田総司にかかる新しい解釈が試されてるようでもあります。本作は3巻完結ですが、ぜひ再構成して長編ストーリーとして描きなおしてほしい…と思わずにはいられません。

みんなのレビュー

沖田を主役として描かれる、新選組結成前の物語。とはいえ、表紙に冒頭に新選組時代の沖田が描かれているので、どこまで描くのを予定としているのかはわからず。とりあえずスタートの時点では嘉永3~5年辺りかな?浪士組結成の10年位前の計算になる。沖田の性格が生意気かつ苛烈に描かれているのは少し珍しいかも。登場人物のキャラは割と強めで、そういう意味でも時代漫画というよりは、少年漫画色が強い。時代考証に山村竜也がついてるけれど、史実よりはエンタテインメントを求めるスタンスかな。

引用元:読書メーター

だんだらごはん(1) (ARIAコミックス)

読んでみて

沖田総司と斎藤一(はじめは山口一)が、なにやら美味しそうなものをもとめて右往左往しているマンガ。といってしまうとミもフタもないのですが、このゆるさがいい味をだしていると思います。出てくる試衛館のメンバーがみんな優男に描かれていますが、それもアリでしょう。

当時の食にスポットをあてるというのは、とても斬新な発想だと感じました。もちろん江戸時代の人たちだって人間ですから、毎日いろいろなものを口にしたのでしょう。そういう「当たり前」なことって、案外(従来の)作品から漏れがちなのだなぁということを再認識できました。

本作では、登場する食べ物のレシピが巻末に載っていますので、同じものを食べつつそのシーンを読む、なんて芸当も可能です。読み進むうちから、これは新選組ファンや沖田総司ファンを生む作品になるのではないかなぁと思いました。

みんなのレビュー

幕末の志士たちのごはん事情いかに。な、だんだらごはん。「努力したって何したって、生まれで全部が決まるなんておかしくないですか?」そういう時代だったんだろうけどね。「意地張るのもいいけど、どんな業物でも、使い方が悪けりゃ折れる。自分の矜持守りたいなら、意地だってうまく扱う方法、覚えねぇと。あいつどっかで折れるぞ」土方さんがかっこいい。「武士が天下を争うという時代ではなくなったが…負けてもあきらめない心は大事にしていきたいよなぁ…」食事情はまぁ当時のご飯ですから。ニラ粥はおいしそうではあった。

引用元:読書メーター

小説編

燃えよ剣

読んでみて

司馬遼太郎の有名小説です。この本の主人公は、少年時代「バラガキ」とよれるほどに悪童だったのちの新撰組副長・土方歳三です。

なぜ沖田総司の本として紹介するのかと思われるかもしれませんね。全体として新撰組の活動がストーリーとなっているため、新選組をとりまく歴史のながれが把握しやすいこと、登場する沖田総司が若者らしい愛らしさで描かれていてお勧めできること、の2点が理由です。

個人的に沖田総司を好きになったのは、この本に登場する沖田総司を初めに読んだことと関係しています。また、土方歳三が主人公であることによってその後(新撰組の終焉)まで物語がつづくところも読み応えがあると感じられます。

みんなのレビュー

通勤電車で本を開いて、数行読めばたちまち幕末の京に叩き込まれる。宵闇の路地。月明かりに鈍く光る剣を振る、突く、走る。もう何度めだろうか。いつ読んでもその描写に惹き込まれ、流れる展開におもわず呻る。あまりの巧みさに、歴史の虚実があいまいになる。司馬さんはそういう「小説家」だ。いや小説職人とでもよびたくなる。喧嘩師から副長へ。歳三は新撰組という組織の機能のみを追求する。政治的なイデオロギーとは対極の「思想」だ。組織を作り、その組織のなかにあって歳三は、だがひとりで考え、ひとりで生きている。だから格好いいのだ。

引用元:読書メーター

沖田総司 (新人物文庫)

読んでみて

骨太な沖田総司のストーリーを読みたい方にお勧めしたいのが本書です。刊行は1970年代と40年以上経過していますが、古臭さは微塵も感じられません。

新選組最強、幕末最強といわれても、実際は一人の青年にすぎない沖田総司です。新選組では一番隊組長を任されながらも、組織運営をリードする局長、副長に従い、淡々と任務をこなしてゆきます。

あどけなさや天真爛漫な性格をにじませつつも、やがて病魔に侵され、隊を離れてゆくのはどんなにつらいことだったでしょうか。沖田総司の人生を追体験したあとの読後感は、とにかく「頑張ろう」と思えること。若くして散った総司の分まで「生きなきゃ」と思わせてくれる作品です。

みんなのレビュー

先日楽しんだ朗読活劇の原作。沖田総司というか、新撰組の物語を読むのが初めてなので、ここで描かれている人間関係やその密度や描写がどの程度事実で、どのくらいが作者のフィクションなのかが判らないが、あとがきにある作者が何故この作品を書くに至ったかの思いを読み、なるほど、と思った。 沖田総司と言う人物と、彼の人生そのものの新撰組の真実のみを知りたいなら、もっと複数の書物に触れる必要があるだろうけれど、沖田総司と言う伝説的な青年の伝説の側面に触れるなら楽しく読める1冊だった。個人的には山南さんとの関係が良かった。

引用元:読書メーター

沖田総司 – 新選組孤高の剣士 (中公文庫)

読んでみて

小説という分類にいれたものの、本作は伝記といってよいほどに史実中心にまとめられた作品です。それだけに、沖田総司の試衛館で過ごした少年時代から、京での新選組としての活躍、隊を離れ亡くなるまでの人生を、確信を得つつ読みすすめることができます。

また、数多く刊行されている沖田総司本の根源をひも解いているような感覚もあり、興味深いです。イメージとして大づかみにしていた部分のディテールを読むのはとてもスリリングなものですね。

今回はじめて沖田総司を知ったという方も、これまで沖田総司の関連本を読むなどして興味を持たれた方も含めて全ての人にお勧めできる沖田総司本であると思いました。

みんなのレビュー

沖田総司さんが大好きだ。新撰組を知っていろいろな本を読みあさり、新撰組が好きになった。その中で、沖田さんは別格だ!幼い頃から両親と死別し、試衛館にあずけられ近藤勇や土方さんと仲良くなり、道場では天才的な剣、有名な沖田の三段突きだ。いつもは冗談ばかり言ってたらしい。友達になれそう。この本は参考文献の正確さや、作者の想像により構成されているため読後も沖田さんの謎は解けない。しかし、労咳に犯されて剣を振るえなかった沖田さんの想いを想像すると悲しく切ない。幕末を飾る最後の光。それが剣士沖田総司だと私は信じる。

引用元:読書メーター

沖田総司哀歌

読んでみて

沖田総司がテーマの本書ですが、ほかの書籍と切り口が異なるのは「周囲の人がみた沖田総司」のエピソード集であるという点だと思います。

沖田総司の人生は、さまざまな書籍を読めば大筋知ることができます。例えば小説やマンガなど必ずしも史実に忠実でない作品であっても、イメージは持てるのです。でも、周囲の人がみた沖田総司はどうだったのだろう?という視点があると、より具体的なイメージに近づくことができるのですね。

収載されたエピソードは、どれも切なく、印象深いものです。短編集のため、少しの時間でもあれば読み進めることができますね。通勤や通学などの移動中に読むのにも適しています。

みんなのレビュー

沖田総司ファンの著者による、沖田像は明朗爽やかで初々しい、女性が好む所の「沖田総司」であった。生々しさがなく何処までも澄んだ空の様な、肉体を持たない精神で出来たかのよう。現実味がなくとも私が求める「沖田総司」に近かく、『うなぎ』から『五月闇』まで泣き通してしまった。十六の頃から好きだった私は『千鳥』『くちなし』の沖田から想われる2人より『とし女壬生ばなし』の片想いのとし女に感情移入してしまった。

引用元:読書メーター

書簡集

土方歳三・沖田総司全書簡集

読んでみて

標題のとおり、土方歳三と沖田総司の書簡(手紙)をあつめた書籍です。字は人を表す、とはよく言われることですが、本書を読むと本当にそのとおりだと感じさせられます。

書簡から、当人が文字を書いていたその瞬間を想像することができるのは、やはり貴重な体験だと思います。また、ちょっとした言い回しや言葉使いで、本当の人間模様がつかめる気もします。これまでのイメージと違うなと感じる部分もかなりありました。

当人たちはまさか「後世に自分の書いた手紙が本になって出版される」なんて夢にも思わなかったでしょうね。そんなことを思いつつページをめくるのは、なんだか申し訳ないような、でも面白いような、複雑な心境になる本です。

みんなのレビュー

手蹟は人を表す。土方の字はとても流麗で堂々としていて、さすが発句する人、といった感じの達筆です。沖田は一字ずつ律儀に書く楷書に近い感じ。払や撥ねなどは自由に筆が踊っていますが、字の間隔も狭くただ書き連ねているという印象。手習いは好きではなかったのかも(笑)字を見る限りでは土方の方が行間も多くとり伸び伸びとした印象です。沖田の「病気なのでお見舞いには行けないけど、直に良くなるから心配しないで」の手紙は、彼の優しい人柄を思わせるようで心にしみます。彼らが本当に生きて存在していた証なのだなあとしみじみ。

引用元:読書メーター

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、「マンガ編」と「小説編」「書簡」の3つの切り口から8冊の本をご紹介いたしました。

幕末の華である「新選組」。その中でもひときわ光彩を放つのが、最強の剣士ともいわれながら早世した沖田総司です。

浪士や志士というと、なにか歴史上の特殊な人というイメージがつきまといますが、中身は現代の若者となんら変わりのない青年です。ただ置かれている社会的な状況であったり、個人的な状況から新選組に参加したり、或いは離れたりといった経緯があったにすぎません。

この記事を読んでくださった方の心に、国を想い、仲間を想いつつも若くして散った沖田総司という青年のイメージが形成され、新しい書籍との出会いへと繋がっていただけたら幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!