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伊坂幸太郎のおすすめ小説6選【切ない作品から爽快な人気作まで】

「伊坂幸太郎の本ってどれから読んだらいいの?」
「伊坂幸太郎の本ってどんな人が読むのかな・・・?」

2020年でデビュー20周年を迎える日本の小説家、伊坂幸太郎の本は、映画化や漫画化もされるほどの人気を博しています。

個性豊かな登場人物やコミカルで軽快な会話の織りなす予測不能なストーリー展開が魅力で、老若男女問わず愛される作家の1人。ですが伊坂幸太郎の著作は2020年4月現在で40作近くにものぼり、初めてだとどれから読んだらいいのかわからない、という方も多いかもしれません。

そこで今回は、伊坂幸太郎の作品大好きな私が、初心者におすすめの伊坂幸太郎の本をご紹介します。中でも伊坂幸太郎ファンに人気の高い作品として、前半を「切なさの残る3冊」、後半を「爽快感の残る3冊」に分けました。

切なさの残る3冊

オーデュボンの祈り

読んでみて

伊坂幸太郎のデビュー作です。主人公の伊藤がコンビニ強盗に失敗し、気づくと奇妙な島にいた、という衝撃的な出だしに始まり、未来が見えて話ができるカカシや嘘しか言わない画家など奇妙なキャラクターが登場。「未来が見える」はずのカカシが殺されたことで物語は大きく動き出します。

伊坂幸太郎作品はジャンルとしてはミステリーに分類されるものが多いのですが、本作は歴代のミステリー小説を見ても異例の部類に入ると言えるでしょう。突拍子もない設定やストーリー展開に最初は戸惑っても、気づくとその世界観に飲み込まれ、すべてが解決してスッキリするのに、読み終わると不思議な切なさが残ります。

みんなのレビュー

アヒルと鴨のコインロッカー

読んでみて

映画化もされたことで人気を博した一作です。主人公の椎名は、引っ越し先のアパートで河崎という謎の男性と知り合い、「一緒に本屋を襲わないか」の一言から一連の事件に巻き込まれることになります。第25回吉川英治文学新人賞も受賞しました。

伊坂幸太郎作品の特徴でもある、時間軸を巧妙に使った群像劇の代表作とも言えるでしょう。現在と2年前のストーリーを順に読み進めていき、2つの時間軸が交わった瞬間に衝撃の真実が現れます。真実を知ったとき、最初から読み直したくなります。読み終えた後は、切ない余韻が残りました。

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重力ピエロ

読んでみて

伊坂幸太郎の代表作とも言える一作。「春が二階から落ちてきた」という印象的な書き出しは、聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。過去に暗い影を落としながらも仲良く暮らす兄と弟、父親の三人家族が奇妙な事件に遭遇し、主人公である兄はその謎を解き明かしていきます。

家族の背景はとても重いものですが、その分家族の暖かさ、兄弟の絆の深さがより強調されています。すべてを受け入れた父親と母親の一言一言が心に響き、当たり前の家庭に暮らす私にも家族の大切さ、人の絆について問いかけてくるようでした。ミステリーというより純文学に近いかもしれません。

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爽快感の残る3冊

陽気なギャングが地球を回す

読んでみて

伊坂幸太郎の本の中でも一段と読みやすく、楽しく読める一冊です。嘘を見抜く成瀬、演説の達人響野、完璧な体内時計の持ち主雪子、スリの名人久遠の4人組が仕掛ける完璧な銀行強盗。ところが事態は思わぬ方向に進み、息もつかせぬストーリー展開からどんでん返しのラストが待っています。

伊坂幸太郎作品の特徴であるユーモラスな登場人物たちの軽快な会話、ラストに必ず驚かされる伏線の潜ませ方には誰もが舌を巻くでしょう。話の途中は畳み掛けるようにハラハラする展開が続くものの、ラストはスッキリと収まり、読み終えた後には爽快感を味わうことができます。

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チルドレン

読んでみて

伊坂幸太郎曰く「短編集に見せかけた連作短編集」とされている本作は、主人公の鴨居と盲目の永瀬、人騒がせな陣内の3人が中心となってストーリーが進みます。銀行強盗のような物騒な事件に始まり、「世界が止まった」というような些細な事件までコミカルな日常を描いています。

本作が伊坂幸太郎ファンの間でも人気の高い理由は、伊坂幸太郎作品の中でも並外れて強烈な個性を放つ陣内のキャラクター性にあるでしょう。一見自己中心的で破天荒な行動ばかりとりますが、盲目の永瀬を自分と同じように扱い、時に印象的な名言を放つ姿が、読んだ後も脳裏に焼き付いたまま離れないのです。

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砂漠

読んでみて

伊坂幸太郎作品の中でも1番の青春小説と言えるかもしれません。主人公の友人が質の悪いホストに目をつけられ、様々な事件に巻き込まれながらもそれを乗り越える、個性の強い大学生5人組のキャンパスライフを描いています。

本作にも伊坂幸太郎作品を代表する個性の強さを放つ、西嶋というキャラクターが登場します。暑苦しく、時に厄介で、でも憎めない真っ直ぐな心の持ち主の西嶋を始め、まったく共通点のない5人がつるんでいる姿は大学の青春そのもの。伊坂幸太郎の時間トリックが、青春の儚さを教えてくれます。

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まとめ

伊坂幸太郎の著作の中から人気の高い6作品をご紹介しました。

【切なさの残る3冊】 

  • オーデュボンの祈り
  • アヒルと鴨のコインロッカー
  • 重力ピエロ

【爽快感の残る3冊】

  • 陽気なギャングが地球を回す
  • チルドレン
  • 砂漠

初めて伊坂幸太郎の世界に触れるのにおすすめの本ばかりです。切なさの余韻を感じたいか、爽快感を得たいか、自分の気分で決めてみるのも良いかもしれませんね。

この記事が、伊坂幸太郎作品への入り口になれば幸いです。