マイケル・ジャクソンの名言10選!発言に込められた意図や背景も解説

「KING OF POP(キング・オブ・ポップ)」と呼ばれた史上最高のエンターテイナー、マイケルジャクソン

1969年にジャクソン5のリードボーカルとして「I Want You Back(帰ってほしいの)」でメジャーデビューし、1978年には名音楽プロデューサー、クインシー・ジョーンズと出会った事によりソロデビューも果たしました。

その後、「オフ・ザ・ウォール」「スリラー」「バッド」などのモンスターアルバムを発表し不動の地位を築きます。

2度の結婚と離婚や少年に対する性虐待容疑での逮捕(すべての起訴事実について無罪判決)、尋常性白斑を患った事へのいわれのない誹謗中傷など、2009年に心肺停止により自宅でその生涯を閉じるまで、世界の話題の中心であり続けました。

マイケルは平和活動家としても有名で、チャリティソングの作成や恵まれない子供たちへの基金の設立など数多くの慈善活動を生涯通して行っていました。

そんな音楽と平和を愛したマイケルの波乱万丈な生涯の中で生まれた、数々の名言をご紹介したいと思います。

マイケルジャクソンの名言と意図、背景

マイケル・ジャクソン

マイケルジャクソンの名言1

It all begins with forgiveness, because to heal the world, we first have to heal ourselves.

すべては許すことから始まるのです。世界を癒すためには、まず自分自身を癒さなければならないからです。

2001年のオックスフォード大学でのスピーチで語られた一節です。2003年に設立された愛されない子供たちへの基金「Heal the Kids」のメッセージを広めるため、マイケル自身が直にスピーチをしました。

マイケルジャクソンの名言2

To live is to be musical, starting with the blood dancing in your veins. Everything living has a rhythm. Do you feel your music?

人生はミュージカルなんだ。生きているものはすべてリズムを持っている。

それをひとつひとつ、注意深く感じて、音楽として引き出す。

君は自分の音楽を感じない?

1992年に出版されたマイケル自身が手掛けた詩集「Dancing the Dream」の中の「A child IS A SONG」からの一節。題名にもある通り「ひとりのこどもに、ひとつの詩がある」というマイケルの想いから来た言葉なのでしょう。

マイケルジャクソンの名言3

In a world filled with despair, we must still dare to dream. And in a world filled with distrust, we must still dare to believe..

絶望に満ちた世界にあっても、あえて夢を追わなければならない。不信に満ちた世界にあっても、あえて信じなければならない。

こちらもオックスフォード大学でのスピーチからの一節です。

父親との確執で悩んでいたマイケルが、彼のことを許し非難することをやめようと決意したことを表しています。 つらい記憶に邪魔されず、未来を築こうと唱えました。

マイケルジャクソンの名言4

The greatest education in the world is watching the masters at work.

世界で最高の教育とは、その道を極めた人の働く姿を見ることだ。

マイケルの自伝「ムーンウォーク」の第一章からの一節です。

子供のころから音楽業界に浸り、間近で大物ミュージシャンやプロデューサーたちと触れ合ってきたマイケルだからこそのセリフですね。マイケルの教育観がよく表れた一言です。

マイケルジャクソンの名言5

If you enter this world knowing you are loved and you leave this world knowing the same, then everything that happens in between can be dealt with.

愛されている実感をもってこの世に生を受け、愛されている実感をもってこの世から去るなら、生きている間に起こるすべてを乗り越えられるのです。

こちらもオックスフォードのスピーチからです。このスピーチでマイケルはどれほどの名言を残したことでしょうか。人一倍‟愛”に敏感だったマイケルのすべてが詰まった様な一文ですね。

マイケルジャクソンの名言6

I love to read. I wish I could advise more people to read. There’s a whole new world in books. If you can’t afford to travel, you travel mentally through reading. You can see anything and go any place you want to in reading.

僕は読書が大好きだ。もっと多くの人に本を読むようアドバイスしたい。本の中には、まったく新しい世界が広がっているんだよ。旅行に行く余裕がなくても、本を読めば心の中で旅することができる。本の世界では、何でも見たいものをみて、どこでも行きたいところに行ける。

1984年の月刊誌「エボニー」に掲載されたインタビューから抜粋。

インタビュー中にシカゴの公立図書館へ訪れた時の話の中で、マイケル自身の読書の楽しみ方を披露しました。マイケルの不思議な世界観の断片が詰まっていますね。

マイケルジャクソンの名言7

I’m a black American, I am proud of my race. I am proud of who I am. I have a lot of pride and dignity.

僕はブラック・アメリカンだ。自分の人種を誇らしく思う。僕という人間を誇らしく思う。そして僕には多くの誇りと尊厳がある。

1993年に放送された「オプラ・ウィンフリー・ショウ」に生出演した時の一言。

この時、マイケルは始めて肌の病気について語り、自分の人種に誇りと尊厳を持っていることを世界に伝えます。黒人であるということに劣等感を抱いていると噂していた世間に、真っ向から反論しました。

マイケルジャクソンの名言8

Just doing as well as you did last time is not good enough.

前回と同じようにやるだけでは十分ではない。

自伝「ムーンウォーク」の第五章からの一節。

「スリラー」を制作していた時、マイケルは「オフ・ザ・ウォール」以上の史上最高のアルバムにすることを決意します。この決意により「スリラー」は史上最高の売り上げを記録し、8つのグラミーを手にすることになりました。マイケルのストイックさを象徴するエピソードですね。

マイケルジャクソンの名言9

When I step out on stage in front of thousands of people, I don’t feel that I’m being brave. It can take much more courage to express true feelings to one person.

何千人もの観客が見守るステージに立つときでも、僕は自分が勇敢なことをしているなんて思わない。誰かに本当の気持ちを打ち明けるときのほうが、よほど勇気がいるものだよ。

「Dancing the Dream」の中の「Courage」からの一節です。

人それぞれ勇気が必要な場面が異なることについて語るマイケルは、大舞台に立つよりも勇気がいることもあると打ち明けました。自分をさらけ出して誰かと親密になることは、本当の自分を受け入れることでもあるとマイケルは述べています。

マイケルジャクソンの名言10

People ask me how I make music. I tell them I just step into it. It’s like stepping into a river and joining the flow. Every moment in the river has its song.

どうやって音楽を作っているのかと尋ねられたとき、ただ音楽の中に踏み入るだけだと答えます。それは川の中に足を踏み入れて、流れに身を任すようなもの。川の中のすべての瞬間が、それぞれの歌を持っている。

詩集「Dancing the Dream」の「How I MAKE Music」より、マイケルの創作方法を語った一節。

天才の感覚というのは中々理解し辛くはありますが、研ぎ澄まされた感性により生み出されているのだけは伝わってきますね。マイケルの音楽感がほんの少し理解できたように思います。

マイケルジャクソンの名言集や関連書籍

マイケル・ジャクソン ムーンウォーク

マイケル・ジャクソンの思想

数々の名曲に込められた想い、歌詞に託されたメッセージを東大教授が解読。楽曲やパフォーマンスを通じてマイケルは何を伝えたかったのか、筆者の独自の目線で掘り下げます。

ムーンウォーク

マイケルが自分の言葉で綴る自伝。 「BAD」が発売されるまでの活動記録やスターゆえの悩み、音楽制作の方法など、あらゆるマイケルを感じられる1冊です。

マイケル・ジャクソン裁判

マイケルが児童性虐待を行ったとして起訴され、2005年に行われた裁判についての記録です。この本の著者は裁判当時反マイケル派の報道関係者でしたが、無罪判決が出て誤った報道をしてしまったと、真実を伝えるために執筆したそうです。

マイケルジャクソンの名言についてのまとめ

いかがでしたか?

小さなころからスターになり、様々な好奇の目に晒されてきたマイケルには私たちには見えないものが見えていたのかもしれません。

そんなマイケルが残した名言の数々に、ハッとさせられることもあるのではないのでしょうか。

あなたの人生のちょっとした道しるべが見つかれば幸いです。