恩田陸の世界観を堪能できるおすすめ本・小説6選【映画化作品など】

図書館や本屋さんで、誰しもが恩田陸という小説家の名前を目にしたことがあるのではないでしょうか。実際、本屋さんがオススメする本を選ぶ本屋大賞に選ばれておりその人気は高いです。

しかし、「たくさんの本を出版していてどれを読めばいいか分からない」という人も多いと思います。

そこで今回は、恩田陸の魅力が分かる作品を6つ厳選して紹介していきます。特に、まだ恩田陸の作品を読んだことのない方はこれから読む本を選ぶ時の参考にしてみてください。

夜のピクニック

読んでみて

恩田陸の代表作品といえば、やはりこの「夜のピクニック」です。本屋大賞受賞作品で、映像化もされており一度は読んでおきたい名作となっています。

主人公の女子高校生を中心に、「歩行祭」というイベントの中で様々な人物がそれぞれに思春期に特有の考えを持ち、行動していく青春の1ページ1ページから目が離せません。また、終盤に向かうにつれて徐々に明かされていく謎もあり、久しぶりにドキドキしたいという方にオススメです。

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ドミノ

読んでみて

こちらの本は、とある日の東京駅で様々な老若男女が織りなす出来事を描いています。初めは全く関係のなかった人々が関わる中で笑いや感動が生まれていく痛快な作品です。

ちなみに、こちらの作品は恩田陸の作品の中でもコメディのような痛快さがあり、少し他の作品とは雰囲気が違っています。そういった意味で、これまで恩田陸の作品を読んだことがある方にもオススメです。

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ドミノin上海

読んでみて

こちらの本は、さきほど紹介した「ドミノ」の続編です。タイトルからも分かるように舞台は東京駅から一転、上海となっています。

前作同様、ドミノ倒しのように後半にかけて怒涛の展開となっていきます。前作で出てきた登場人物も多く出てくるので前作を読んだ後、合わせて読んでほしい一作です。

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蜜蜂と遠雷

読んでみて

こちらは直木賞を受賞した作品で映画化もされています。そのため大きな話題を呼んだ一作となっています。

ピアノコンクールでのピアニストたちの葛藤を描いた作品となっています。音楽に明るくない方でも読めば読むほど登場人物たちに感情移入していく素晴らしい作品です。ページ数が多いので、しっかり恩田陸の作品を読みたい方にオススメです。

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ネバーランド

読んでみて

こちらの作品は、名門男子校の寮を舞台として、登場人物の男子高校生たちが各々、普段は見せないような顔や一面を告白していき、思わぬお互いの秘密や苦悩を垣間見る中で物語が進んでいきます。

周りの身勝手な大人に憤ったり、ふと友の存在の大きさに気づかされる。そういった渦の真っ只中にある若者の気持ちの揺らぎを精緻に描いています。大人になってしまった人にも、若者にもオススメの一作です。

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図書室の海

読んでみて

こちらの本は、複数の作品から成る短編集になっています。そのため、一作が非常に短く普段あまり本を読まない人やサクサク読んでいきたいという人にもオススメです。

また、はじめに紹介した「夜のピクニック」の番外編的作品である「ピクニックの準備」などもおさめられており、恩田陸の他の作品を読んだことがあるという方は、一層楽しめる作品となっています。

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まとめ

恩田陸の作品を6つ紹介させていただきました。

恩田陸は高校生が主人公であったり、学園が舞台となっている作品が多いです。そういった青春や若者の葛藤を味わいたいという人には「夜のピクニック」や「ネバーランド」が非常にオススメです。

恩田陸の他の作品とは少し違った雰囲気を味わいたい、サクサクと読み進めていきたいという方には「ドミノ」や「ドミノin上海」、「図書室の海」がとても新鮮でオススメです。

さらに一歩踏み込んで長編を読んでみたい、話題となった作品を読んで恩田陸の世界観にどっぷりと浸かってみたいという方には「蜜蜂と遠雷」がオススメです。

いずれの作品もそれぞれの個性が出ていて一度読めば「恩田陸の作品をもっと読んでみたい」と思えるはずです。厳選してここにあげた作品以外のものも恩田陸の世界観、息遣いを感じられるものがたくさんありますので、ぜひお手に取ってみてください。