いくつ答えられる？レオナルド・ダ・ヴィンチクイズ

レオナルドはフィレンツェ郊外の小さな村で生まれました。「ヴィンチ」はその村の名前です。当時の庶民は姓のない人も多く、生まれた場所の名前で呼ばれることもよくありました。

遅筆の上、完全主義者だったレオナルド・ダ・ヴィンチ。彼が生涯に描いた着彩画は、研究者によっても違いますが、わずか10点あまりしかありません。30点あまりとされるフェルメールよりも少ないのです。

《サルヴァトール・ムンディ》はかつて、弟子のボルトラッフィオの手によるなどとされ、2005年にニューヨークの画商が買ったときの価格は1万ドル（およそ百十万円）でした。その後、修復されて「レオナルド作」とされてこの値段がついたのです。しかし、その後の調査ではレオナルド本人よりも弟子の関与が大きい「工房作」とするのが妥当との見方が優勢となっています。

この絵はミラノの〈サンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ聖堂〉に隣接する、修道院の食堂に描かれていました。画面の右側が明るいのは実際の日当たりを考慮したもの。正確な遠近法を用いてリアルな空間を感じさせるこの壁画は、あたかも食堂の隣で最後の晩餐が行われているように見えたことでしょう。

レオナルドは手稿と呼ばれるメモ帳にヘリコプターや解剖、歯車などさまざまな研究の成果を残しています。1986年、全日本航空事業連合会はレオナルドにちなんで誕生日の4月15日を「ヘリコプターの日」と定めました。