【フェルメールクイズ#1】日常の美を描いたバロック絵画の代表画家。

真珠の耳飾りの少女は1665年にフェルメールが描いた絵画で、彼の代表作の一つとして知られています。口元に微笑を讃えているところが「モナ・リザ」と似ていることから「オランダのモナ・リザ」とも言われています。他の作品に関しては「睡蓮」がクロード・モネ、「ひまわり」がゴッホ、「ゲルニカ」がピカソです。

フェルメールはオランダ出身の画家です。当時はネーデルラント連邦共和国と呼ばれていました。フェルメールが生まれ育ったオランダのデルフトという街は学生街で非常に活気のある街でした。

フェルメールは、実は生涯に残した作品数がとても少ないのです。専門家によって意見が異なり、正確な作品の数を確定することはできませんが、いずれにせよ、二桁台の絵画しか残されませんでした。

フェルメールは1675年に43歳で亡くなっています。1672年に戦争によってフランスがオランダへと侵攻してきたことによって、国内の情勢が悪化し、フェルメールの家計も打撃を受けるようになります。その苦しい状況を打破しようともがいている中で不運にも帰らぬ人となってしまうのでした。

今回の問題は少々難しかったかもしれません。万能の天才はレオナルド・ダ・ヴィンチ、色彩の魔術師はアンリ・マティスです。最後は紛らわしいのですが、光と影の魔術師はレンブラントのことをさしています。フェルメールは光の効果を描く技術に優れており、「光の魔術師」の異名を持っていたのでした。

フェルメールは青を描くときにラピスラズリの一種である天然ウルトラマリンという鉱物を用いていました。この天然石は非常に綺麗な青を醸し出し、フェルメールブルーとも呼ばれています。

フェルメールはバロック期を代表する画家です。プロテスタントの台頭に危機感を感じたカトリック教徒が、信者を集めるためにインパクトのある絵画を求めるようになったのがバロック期の始まりと言われています。

ミケランジェロはルネサンス期にレオナルド・ダ・ヴィンチとともに活躍した芸術家です。それ以外の選択肢の人物はフェルメールとともにバロック期を築き上げた巨匠たちです。

フェルメールの光を白い点で表現する、いわゆる点描技法のことをポワンティエと呼びます。このポワンティエ技法によって光の表情や柔らかさを巧みに表現し、「光の魔術師」の異名を取ったのでした。

「真珠の耳飾りの少女」と並んで有名な「牛乳を注ぐ女」は意外とサイズが小さく、約45cm×約40cmしかありません。しかし、その中には光の微妙な加減などが見事に表現されている名作です。