【福沢諭吉クイズ#1】文明開化の指導者の思想を知る。

福沢諭吉は1984年から、40年近くに渡って一万円札の肖像画となっています。2004年の改訂の際も、福沢諭吉だけは据え置きとなったのです。ちなみに千円札は野口英世、二千円札は紫式部、五千円札は樋口一葉です。

福沢諭吉は1872年に「学問のすすめ」を執筆し、300万部の大ベストセラーを記録しました。その内容は封建社会から民主主義への移行を提唱したもので、これからは有識者が民衆を引っ張っていくべきだと説きました。

福沢諭吉が「学問のすすめ」において引用した有名な言葉です。それ以外の選択肢は順番に、夏目漱石の「我輩は猫である」、金子みすゞの「私と小鳥と鈴と」、「平家物語」の冒頭部分となっています。

福沢諭吉は当時の日本人の平均と比較すると身長が高く、173cmあったそうです。江戸時代の日本人の平均身長が157cmなので、現在に換算すると185cm以上の大男であったということになります。ちなみに体重は70kgだったようです。

福沢諭吉が慶應義塾大学の創設者であることは有名ですが、実は一橋大学、専修大学の創設にも関わっているのです。また、神戸商業高校、東京医科大学病院研究所、伝染病研究所の創設にも関与しています。

福沢諭吉は現在の日本で欠かせない様々な制度の下地を作りました。時事新報という新聞を作ったり、銀行や保険の制度を海外から持ち込んで日本へ広めたりして、発展に寄与してきたのです。

福沢諭吉は幼少期から剣に親しみ、生涯を通じて居合道の修行を欠かさなかったそうです。20歳前後には「立身新流」で免許皆伝を成し遂げ、それ以来、晩年に至るまで1日に1000本以上の型を遂行していました。

福沢諭吉は3武将の中で豊臣秀吉を高く評価していました。徳川家康に至っては「家康の行ったことは悪巧みに過ぎない」と評しています。また、諭吉は弱いものの見方であることを良しとしたため、信長のように上へ上へというよりは秀吉のような人徳のある人物を目指したのでしょう。

福沢諭吉が慶應義塾大学の前身となる私塾を設立したのは1858年の23歳の時です。それから10年後の33歳の時に「慶應義塾」と命名しました。1871年に三田へキャンパスを移して、現在の三田キャンパスとなったのです。

福沢諭吉と勝海舟は若い頃からの知り合いで、1860年に咸臨丸に乗って外国へいく時に同席したのが最初の出会いでした。それ以来、2人の仲は険悪で、舌鋒鋭く論戦を展開したとされています。この争いの様子は当時の新聞にも取り上げられたほどでした。