【フェルメールクイズ#2】日常の美を描いたバロック絵画の代表画家。

フェルメールは現在でこそ人気があり、その絵画には値段がつかないほどの価値がありますが、1881年に行われたオークションでは「真珠の耳飾りの少女」が3000円から10000円ほどの値段で落札されていたようです。

フェルメールは1653年にカタリーナ・ボルネスと結婚しました。ボルネスは生涯で15人の子供をもうけたのです。そして、そのほとんどの子供に宗教的な意味合いをもつ名前をつけたとされています。

サルバドール・ダリはシュルレアリスムを世に広めた画家として有名ですが、彼はフェルメールの絵画を絶賛しているのです。自身の作品の中にフェルメールをモチーフにした人物を登場させることもありました。ダリは著書において、歴史的な画家を項目ごとに採点して合計点を算出していますが、ダヴィンチ、ピカソを差し置いてフェルメールに最高点をつけています。

フェルメールは遠近法を正確に捉えるためにカメラ・オブスクラを用いていたのではないかという説があります。カメラ・オブスクラとは写真の原理によって投影像を得る装置で、素描のために用いられることがほとんどでした。それ以外の選択肢の機械はレオナルド・ダ・ヴィンチの発明品です。

フェルメールは女性を描くことが多かったのですが、その中でももっとも初期に描かれたのは「牛乳を注ぐ女」で1650年代作です。「真珠の耳飾りの少女」と「手紙を書く女」は1665年前後、「ヴァージナルの前に立つ女」は1670年代の絵画です。

1990年3月に警察官を名乗る男たちがガードナー美術館に押し入り、フェルメールの「合奏」をはじめとする有名作品13点を盗んでいきました。史上最大の絵画作品盗難事件とも言われるこの事件の被害額は3億ドル（日本円で約300億円）とも言われており、現在でも盗難品は見つかっていません。