【太宰治クイズ#1】人の堕落と退廃を真正面から描いた作家。

太宰治は、大地主である津島源右衛門とたねの間に六男として生まれました。

太宰は青森県北津軽郡金木村（現・五所川原市）にて誕生しました。この、故郷の事を書いた作品が「津軽」です。

学生時代に芥川龍之介を読んでいた太宰は、事あるごとにノートに「龍之介」という名前を書き、似顔絵を描いていた、という逸話があるほど、芥川に心酔していたようです。

太宰は学生時代「辻島衆二」という名義で同人誌に「無限奈落」という作品を寄稿しました。この作品は、当時流行していた労働者の現状について記述された「プロレタリア文学」の影響を色濃く受けた作品として知られています。

太宰は小説家になるために、憧れであった井伏鱒二の元へ弟子入りします。井伏は、太宰の面倒を見続け、結婚相手を紹介するなど私生活面まで面倒を見ておりました。

成長しすぎて住処から出れなくなった山椒魚をユーモラスに書いた短編小説。太宰はこの作品を読んでいるうちに、思わず座っていられなくなるほど、没頭したそうです。

太宰の盟友と言っていいほど親密の仲であった檀は、太宰について書いた「小説 太宰治」などを出版しております。

太宰は佐藤が芥川賞の選考委員であることを知り、自分に受賞させて欲しいという旨の手紙を出しました。しかし、佐藤はこれを拒み、逆に薬物依存となっていた太宰に入院を厳命するなど、厳しい師匠として太宰の面倒を見ておりました。

太宰や檀らは無頼派、新戯作派と呼ばれ「旧体制の文学への反発」などを体現した作品などを数多く残しました。

織田作之助は小説「夫婦善哉」がきっかけで作家活動を始め、太宰らと共に無頼派として活躍しました。