【ゴッホクイズ#3】大輪を咲かせた炎の画家

2011年現在で、日本に現存しているゴッホの作品は27点です。例年、各地の美術館でゴッホの展覧会が開催されていますが、そのほとんどは海外から取り寄せたもので構成されているのです。

ゴッホの代表作と言えば、静物画である「ひまわり」や自身を描いた「自画像」などが有名ですが、意外にも風景画をもっとも多く残しているのです。内訳としては風景画383点、静物画173点、自画像37点となっています。

ゴッホは画家としての活動を開始したのが27歳と遅く、37歳で夭折してしまうので、絵を描いていた期間は実質10年間ととても短いのです。

ゴッホは画家になるまでに職業を転々とします。最初に就いた仕事は画廊での絵画の販売員で、その後、書店員や伝道師などの仕事につきますが、どれも長続きしませんでした。

オランダのアムステルダムにある「ゴッホ美術館」には200点の油彩画、500点の素描、750点の書簡集が所蔵されており、毎年世界各国から150万人もの人々が訪れます。

ゴッホは画家生活のスタートを弟・テオのいたパリにて切ることになります。その後、親友ゴーギャンと出会ってからは「黄色い家」というアトリエをアルルに創設し、そこで過ごすことになるのです。精神を病んでからはサン＝レミにある精神病院に入院し、退院してから自殺してしまうまでの間にオーヴェルで絵を描くことになるのでした。

ゴッホは日本人を評して「日本人は素早く、稲妻のように実に素早く素描する。それはその神経がいっそう細やかで、その感情がいっそう素朴ということだ。」という感想を残しています。

ゴッホは34歳の時にゴーギャンと出会い、意気投合してともにアルルの地で共同生活をするようになりますが、最終的には仲違いをしてしまいます。この「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」という絵画はクイズ番組でもよくお目にかかるゴーギャンの代表作として知られています。

ゴッホがパリ滞在期に描いた初期の人物肖像画ですが、教科書にも出てくるほどの有名な絵画です。タンギー爺さんの背景には浮世絵が多数描かれており、ゴッホが日本に影響されていたことが伺えます。

この作品はゴッホがジャポニズムに影響されて描いた作品の一つで、歌川広重の「名所江戸百景・亀戸梅屋敷」という作品がモチーフとなっています。この絵画の周囲には存在しないオリジナルの漢字が装飾として施されています。