ネルソン・マンデラをよく知れるおすすめ本6選【漫画や伝記、小説まで】

「人種差別と闘ったマンデラの流転の生涯を知れるおすすめ本とは?」
「マンデラのリーダーシップ力を学べるおすすめの本はどれ?」

人種差別問題に果敢に挑んだ人物は、キング牧師にマハトマ・ガンディーなど、たくさんいらっしゃいます。現在も、人種差別問題は深刻な社会問題です。最近では、テニスの全米オープン女子シングルスで、大坂なおみ選手が黒いマスクを着けプレイし抗議行動を続ける姿に注目が集まりましたね。

「ネルソン・マンデラ」も、人種差別問題と闘った人物です。アパルトヘイト体制(人種隔離政策)を平和的に終結させ、南アフリカ初の黒人大統領に選ばれた、マンデラの人生ってどんなものだったのでしょう?興味が湧きませんか?

「ネルソン・マンデラ」を知れるおすすめ本を、6冊厳選してご紹介していきます。

学習まんが人物館ネルソン・マンデラ

読んでみて

児童向けのマンガですが、大人にもおすすめの本です。マンデラが生きた時代の南アフリカの様子をチラ見できる絵が魅力的!カラーページもあり、マンガだからこそ気付ける点も見逃せない、読み応えのある一冊。

非暴力主義という綺麗ごとでは、アパルトヘイト撤廃を成し遂げることができずに、暴力に訴えるシーンも、克明に描かれています。95年の人生を4つの時代にわけて書かれているので、彼の考え方や行動の変化も具に読み取れるのもおすすめの理由です。

みんなのレビュー

解説ではネルソンマンデラの伝記は難しいという。既出伝記によってマンデラの生きてたそれぞれのポイントで同一人物かと思うくらいその姿やスタイルや姿勢が異なるマンデラ像が珍しくない中でこの伝記をマンデラの切れ目のない生涯を描いたことで高評価している。南アフリカのアパルトヘイト解放の象徴的存在だが、決して非暴力主義の聖人と短絡的に見てはいけない。この伝記でもマンデラの暴力的なシーンは登場するし、非暴力主義のみでアパルトヘイト解放を勝ち得たものではないからだ。でも、マンデラの功績は今も計り知れないのもまた事実。

引用元:読書メーター

ネルソン・マンデラ: 自由へのたたかい

読んでみて

のびのびと育った少年時代から夢を見ていた「虹の国」を作るために闘い、27年も刑務所生活を送りました。でも、マンデラは屈することなく、自分の意志を貫き、最終的にはノーベル平和賞を受賞し、南アフリカ共和国初の黒人大統領にまで上り詰めた人生を描いた心打たれる作品です。

著者は、ニューヨーク在住で児童書を共著する二人の作家が書きました。不当な扱いからアパルトヘイト撤廃へ向けて、自由と平等を訴え走り続けた、95年の人生の概要がわかりやすく書かれています。文字は大きく漢字にルビがふってあるので、小学生くらいから読めます。

みんなのレビュー

黒人として初めて南アフリカ共和国の大統領となったネルソン・マンデラ。人種隔離政策「アパルトヘイト」に抵抗し、約27年も刑務所に入れられた。自分一世代でアパルトヘイトを撤廃させた行動力、信念には驚かされる。自分たちの権利のために行動し続けること。同じ目標に向かう仲間を作ることが大事だということを本書を読んで感じた。

引用元: 読書メーター

自由への容易な道はない

読んでみて

若き日のマンデラが発したスピーチや答弁を収録しており、パワフルで説得力のある言葉が花を添える一冊。「平和主義」や「妥協の人」ではない、闘いが彼を作ったという彼の根幹にある強い意志を感じられます。

大統領となった彼の笑顔の裏にある、リアリスティックでありながら、アイデアリスト的な一面も垣間見られます。峯陽一氏による解説が素晴らしく、時代背景や闘いに挑んだマンデラの気持ちをわかりやすく伝えています。大統領マンデラの、偉大さを感じられる一冊です。

みんなのレビュー

ネルソン・マンデラ(峯陽一監訳、鈴木隆洋訳)『自由への容易な道はない マンデラ初期政治論集』青土社。1953~64年にかけてマンデラが記した文章を収録する本書はマンデラのイメージを一新する。マンデラはその笑顔とは裏腹に、大胆かつ実践的な理想主義者だったことが理解できる。
広汎な運動を指揮しつつも妥協は排し、武力闘争も辞さない覚悟。暴力や平和を冠する単なる「主義者」でない迫力を伝える本書は、マンデラが不断の未完の革命を目指していたことを伝える。今紐解きたい一冊だ。

引用元:楽天ブックス

ネルソン・マンデラ 私自身との対話

読んでみて

マンデラ自身が書いた、自筆書簡や日記、未公開の自伝原稿、インタビューなどに残した、彼の言葉を集めて作られた本です。大統領にまでなった凄い人物ですが、実は普通の人間なんだと思わされます。

悩みや絶望や怒り、小さな幸せへの憧れなど、彼の生の声が聞こえてくる、マンデラを知りたい人には必読です。等身大のマンデラに出会いたい方は、ぜひ読んでください。きっと自分を奮い立たせてくれる、名言が見つかるはず。

みんなのレビュー

現実主義に垣間見る家族愛、そして他者敬意の姿勢。自伝に未記載の私信・メモに垣間見る氏の人間性。前者では、刑務所での面会前後におけるウィニーが乗る船への感慨。後者では、氏を信頼する若い看守の目の前で、仲間から手紙を受け取った件。弱さを認める強さ。政治姿勢の一貫性にサプライズはない。興味深いのが、合間合間に見せる人間性。特に、悪天候の中、皆の気持ちを和らげるための冗談が外れる件?!結構悔しがってるのが微笑ましい。それにしても、文字なんだよなぁ。文字故に滲む心!

引用元:読書メーター

自由への長い道 ネルソン・マンデラ自伝(上・下)

読んでみて

2014年に公開された映画の原作本です。英米を中心に世界中で反響を呼び、ベストセラーになった作品。非暴力では非道徳な社会から抜け出せないと、暴力に訴えざるを得なかった彼の葛藤の日々が印象に残ります。

リーダーに相応しい勤勉な姿や洞察力、ユーモラスな性格から人々を惹きつけていく姿など、彼の魅力を直球で読み手に語り掛けてくるので、長編ですがどんどん読み進められます。自由を勝ち取るまでの彼の苦悩と長い道のりは、一進一退を繰り返すも、仲間と共に着実に進んでいった力強さも感じられる感動すること間違いなしの作品です。

みんなのレビュー

南アフリカで全人種参加選挙を得て初の大統領になったネルソンマンデラの自伝。元アメリカ大統領のオバマさんが勧めていた本なので読んでみた。まだ前巻だけど内容が濃く、ネルソンマンデラの生い立ちやどうして政治の道へ進み始めたのかなどの経緯、本人の考えがとても良くわかります。革命を起こすにあたりアフリカ大陸の国々やイギリスまで行って手当たり次第関連本を読み漁ったとあり、本で革命の起こし方も学べるのかとびっくりした。後半も頑張って読みます….!

引用元:読書メーター

信念に生きる ネルソン・マンデラの行動哲学

読んでみて

2008年に発売された直後からベストセラーとなった一冊。マンデラと寝食を共にした著者(タイムズ紙編集長)の、2万語にも及ぶ日記から誕生しました。マンデラ自身が書いた序文も掲載されています。

マンデラのリーダーとしての能力の高さは、天性の者だけでなく、努力から生まれたものと実感できます。コミュニケーションスタイルや洞察力、相手を尊重する態度など、リーダーをされている方やリーダーを目指す方には特に学ぶことが多く必読です。

みんなのレビュー

27年にも及ぶ獄中闘争を経て南アフリカ初の黒人大統領となったネルソン・マンデラからリーダーシップを学ぶという趣旨の本。公私ともにマンデラと親しかったアメリカの白人ジャーナリストが書いているだけあり、敬愛の念が全編に漂い読んでいて気持ちがいい。「相手の良い面を見出せ」「長期的な視野を持て」などマンデラの人生に対する姿勢や信条に取材した15章で構成されている。ロマンチストであり理想を頑固に堅持しつつも現実的で柔軟であり、バランスの取れた人物であるが、一番強く感じたのは「無私」ということ。人として学ぶこと多し。

引用元: 読書メーター

まとめ

いかがでしたでしょうか?

南アフリカ初の黒人大統領「ネルソン・マンデラ」は、人種差別問題を解決するために生きたといっても過言ではないでしょう。

マンデラの人生は目まぐるしく変化しており、伝記を書くのが難しいといわれています。はじめの2冊のようなマンガや子供向けから読んで、彼の人生や時代背景の予備知識をつけて、後の4冊へと進んでゆくのがおすすめです。

彼の伝記を読めば、改めて人種差別について考えるきっかけになると思います。また、人々を励まし勇気づけるリーダーとしての力量が上がること請け合いです。じっくり時間をかけて、人種差別と闘った真のリーダーマンデラの伝記を読んで、人生の糧にしてくださいね!

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