「ベンジャミン・フランクリンの名前は知ってるけど、何をした人?」
「ベンジャミン・フランクリンについてもっと深く知りたい!」
ベンジャミン・フランクリンは、アメリカ建国の父として尊敬され、現在の100ドル札の肖像になっています。さらに、政治家としての手腕のみならず、科学者としても成功をおさめ、命がけの実験で雷は電気であることを発見したことでも有名です。
フランクリン自身の著作だけでも数々の訳が出ているので、本を選ぶときも迷うのではないかと思います。そこでこの記事では、ベンジャミン・フランクリンの考え方や偉業を伝える本を7冊、おすすめ順のランキングにしてご紹介します。読書を通して、彼に対する理解を深めていただきたいと思います。
この記事を書いた人
一橋大卒 歴史学専攻
Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。
7位:世界を新たに フランクリンとジェファソン: アメリカ建国者の才覚と曖昧さ
読んでみて
アメリカ合衆国という国が建国された当時を、ベンジャミン・フランクリンとトーマス・ジェファソンの2人の政治家の姿を通して描き出している本です。著者のバーナード・ベイリンはアメリカ出身の歴史学者で、初期アメリカを専門としています。
フランクリンとジェファソンは、ともにアメリカ独立宣言に最初に署名した人物です。フランクリンはアメリカの独立に大きく貢献しましたし、ジェファソンは第3代大統領となりました。こちらの書籍ではその2人について絵画や肖像、当時出回った印刷物などから具体的に描き出しています。
みんなのレビュー
いまの初期アメリカ研究のトレンドは「環大西洋」的な考え方をするらしいんだけど、それがよくわかる一冊。主にフランクリンとジェファソンの話なんだけど、他のいろんなエピソードや、あと「ザ・フェデラリスト」を巡る話も興味深い。
引用元:読書メーター
6位:フランクリン自伝
読んでみて
フランクリン自身が書いた自伝。岩波文庫や中公クラシックスなど数々の訳を読んだのですが、この土曜社版が脚注なども充実していてわかりやすく、フランクリンへの理解を深めることができます。
偉大な人物であるにもかかわらず、そのことを鼻にかけず、正直に若い頃のことや悩みなどを述べているところに好感が持てます。当時のアメリカ社会についても知ることができるので読み物としてとても興味深いです。
みんなのレビュー
中公文庫版と岩波文庫版と比べると訳者のお陰で読みやすいと思います
引用元:Booklive!
富へ至る道は未掲載ですがリチャード暦の抜粋が載っています
ページの途中に注釈が書かれていますので初回にの方には読みやすいと思いますフランクリンの成り立ちから思想などアメリカンドリームと言われる形も見えるかもしれませんがただ、己の信念を信じること学ぶ事が大事だと語りかけてくれる書籍です
5位:ベンジャミン・フランクリン、アメリカ人になる
読んでみて
ベンジャミン・フランクリンの生涯を新たな視点で構成しなおした著作で、従来の彼のイメージが、かなり変化しているところに大きな驚きを感じました。専門書なのにスラスラ読める興味深い著述が印象的でした。
フランクリンがいろいろな才能を持ち、アメリカ独立戦争の時にどのような役割を果たしたのかも、よく分かります。前出の「フランクリン自伝」とともに、彼の生涯を知る上で不可欠の本といえそうです。
みんなのレビュー
6年前くらいに買ったが,伝記の割に思っていたより骨太で,何度も読もうとするたびにまどろっこしく感じてずっと積まれたままだった。やっと読めた。フランクリンが独立支持に転向してフランスで活躍するあたりが面白かった。藤本タツキの『ファイアパンチ』を思い出した。人間はみんな演技を続ける俳優みたいなものだ(あの天才セルフメイド・マンのフランクリンでさえ!)。舞台は勝手に用意されるから,やはり人生はチェスでなくバックギャモンかもしれない。しかし『ファイア』とは違い最後には美しい円環が示されていて,救いと悲哀がある。
引用元:読書メーター
4位:ベンジャミン・フランクリン 富に至る道
読んでみて
政治家として、科学者として成功を収めたフランクリンの数多くの格言、名言を集めた書物で分厚い本を読まずとも、フランクリンの思想の核心に迫ることができます。自分だけが成功するだけではなく、他人のことも考えた共存の思考が今の時代には必要だと改めて考えさせられます。
フランクリンの思考や成功哲学をコンパクトにまとめてあるので、まずは彼の思考の一端に触れてみたいと考える入門者には最適です。フランクリンの著作を本格的に読む前におすすめの1冊です。
みんなのレビュー
フランクリンの思考が分かりやすく書かれた本です 薄くて かなり簡素に書かれていますが 、富を得るための様々な大切な事が書いてあります 読むのに時間はかからないので再読しやすく習慣化しやすい本だと思います。
引用元:読書メーター
3位:若き商人への手紙
読んでみて
フランクリンが若い商人に向けて成功するため、幸せになるためのヒントを提示した格言を中心とした本です。別途、名言集も集めてあるので彼の成功哲学を知るには最適の本です。
話しを大きくするのではなく、13の徳目を身につけていくプロセスを淡々とつづっているのですが、訳者のまとめも含めて読むと、フランクリンの思考方法をたどることができて、本当の意味での成功とは何なのかについて考えさせられる書物です。
みんなのレビュー
ベンジャミン・フランクリンは200年以上の前に亡くなられた方だが、この本に書いてある格言は今もなお通用する。基本的なことや当たり前のことが書いてあるが、それが大切なのだ。ドキッとした言葉もあった。ヤバイっと思った言葉もあった。焦らせてくれた本。勤勉と節約。改めて、意識して生活に活かしていこうと思う。
引用元:読書メーター
2位:弱さに一瞬で打ち勝つ無敵の言葉 超訳ベンジャミン・フランクリン 文庫版
読んでみて
ベンジャミン・フランクリンの数々の格言を右ページに載せて、左ページにはその解説が読めるという便利な本です。文庫版なので手軽に持ち歩いて、フランクリンの行動の指針を確認することができます。
フランクリンの名言に手軽に触れられるようにしたという意味では画期的であり、入門者にとっておすすめです。フランクリン思想が、時代に流されず、普遍的なものであることに気付かせてくれます。
みんなのレビュー
自分自身を騙すことが、この世でいちばん簡単なことだ。
引用元:楽天ブックス
同時に永続的に失うものが自分の自信である。重ねた嘘の分だけ、結局、自信がなくなっていく。現在の自分を応援してくれるのは、過去の自分だけである。
1位:人生を幸せへと導く13の習慣
読んでみて
ベンジャミン・フランクリンが生涯を通して実践した13個の徳目を紹介する本です。
フランクリンは政治家でありながら、権力の集中などを嫌い、自己を抑制するための規律を重んじました。高度情報化社会が発展し、現代は欲望の時代といえるほど、何でも知ったり、手に入れたりすることができる時代ですが、フランクリンの説くこの徳目を実践すれば、豊かな人生を送ることができると考えます。
みんなのレビュー
100ドル札の肖像として知られるベンジャミン・フランクリン。宗教とは関係ない13個の徳を習慣にして、成功した男。戦前は日本でも読まれてたなんて、今知った。小学校の道徳の授業で習いたい。
引用元:読書メーター
まとめ
いかがでしたでしょうか?この記事では、ベンジャミン・フランクリンの思想を知るうえでおさえておくべき7冊をご紹介しました。
ベンジャミン・フランクリンは政治家としても、科学者としても成功し、アメリカ建国の父と尊敬される人物ですが、自らに厳しい規律を課すなど非常に慎みを重んじた人物でした。彼の思想は、決して時代によって左右されることのない普遍性を持ち、現代の我々が手本とするにふさわしいものであります。
この記事でベンジャミン・フランクリンに興味を持っていただければ、幸いです。