「ジョン・レノンって年末になるとラジオでよくかかるけど有名なのかな?」
「ジョン・レノンに関する本は沢山あって、どれから読めばいいんだろう?」
ジョンに興味はあるのに、最初の手がかりがなく、そのままになっているということは、よくありますよね。
特に初めて読む本を失敗すると、後が続かなくなってしまうかもしれないので、ちゃんと選びたいですよね。
今回はジョン・レノンに関して知りたい人におすすめの書籍5選を紹介します。本当の初心者の人でも読めるレコードガイドから、少し詳しく踏み込んだ内容のものを読みたい人向けの研究書まで、幅広く選びました。
ぜひ参考にしてみてください。
ジョン・レノン−魂のサウンド
読んでみて
本書はビートルズ解散後のジョン・レノンの、1人のミュージシャン、レコーディングアーティストとしての作品に絞りこんで、その活動を網羅した一冊です。
ジョンが生前に発売した全てのシングル、オリジナルアルバム、ベスト盤、ライヴなどの映像の記録を体系的に辿り、2010年に全作品がリミックスされ再発売された盤とオリジナル盤との音の違いについて詳細な探究がなされています。
みんなのレビュー
「大人のロック」は最低の誌名のせいで敬遠してしまうのだけど、単行本の質は高い。これもレノン関係ではデータ的に過去最高クラスに近いんじゃないかな。各アルバム論で馬鹿っぽい文章もあったけど、総体では非常によいと思う。でも上級者向けかも(上級者ってのも嫌らしい表現だな)
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レノン・リメンバーズ
読んでみて
本書は1970年にアメリカ最大のロックマガジンのローリングストーン誌の編集長ヤン・ウェナーが行ったジョン・レノンと妻のオノ・ヨーコとのインタビューをまとめたものです。
当時ジョンはビートルズを解散後初のソロアルバム”ジョンの魂”をレコーディングし、発売直前の時期でした。インタビューはアルバムの内容について訊くことから始まり、ビートルズ時代や60年代の様々な出来事について、洞察に満ちた質問をしています。
みんなのレビュー
ジョン・レノンについてビートルズの一員だった程度の認識である方が読んだとしたら、大変な衝撃を受ける本だろうと思う。けれども、ビートルズ解散から40年以上が経過した現在で、ある程度彼についていろいろな本で知っている方が読んだとしたなら、さほどの驚きもないだろうと思う。ただ、これが解散間もない当時のインタビューで語っていたというのだから、それはそれで衝撃だったかな。とても興味深く読みました。
読書メーター
イマジン〜ジョン&ヨーコ
読んでみて
1971年、2枚目のアルバム「イマジン」がコンセプトの着想から、実際にレコーディングされた9日間の様子を、これまで殆どが未発表だった当時のスタジオ内や2人の自宅の写真や、スタッフへの詳細なインタビューを通して、制作当時のジョンの姿を浮き彫りにする一冊。
当時のジョンとヨーコの生活に読者が実際に入りこんだような錯覚にとらわれる程の膨大な取材や写真で再現を試みた「読むアルバムドキュメント」といえます。
みんなのレビュー
大型本 重さは5キロあるかな?アルバム構想が生まれるところから完成まで、当時のミュージシャンや技術者、スタッフのまったく新しい解釈と共に制作過程の全てが満載です☺初めて聞いたのは1977年 当時ヨーコさんはBeatlesを解散させた日本の醜女とメディア&世の評価は散々でした。己も当時はそうでしたが、今では敬愛するアーティストです☺ こんなに綺麗な方だとは?John「精神がどん底のとき、ヨーコが現れて、光が存在することを思い出させてくれた。光があることを思い出せば、もう一度暗闇に入っていこうとは思わない」
読書メーター
ラストインタビュー〜ジョンとヨーコ
読んでみて
1980年5月に、プレイボーイ誌が行なった、音楽活動に復帰した直後のジョン・レノンとオノ・ヨーコのインタビューが殆どノーカットで収録されています。
80年のカムバックアルバム「ダブル・ファンタジー」制作のエピソードや、ビートルズのメンバーについて赤裸々に語っています。目玉は、ジョンがビートルズ時代の楽曲127曲についてコメントした全曲解説です。知られざるエピソードが満載で、初心者も熱心なファンも必読です。
みんなのレビュー
私には取材全体をまとめた「ジョンとヨーコ ラストインタビュー」の方が詳しく記録されており理解できたが、ジョンも生前喜んでいたというこの記事は、当時の興味のポイントを時代の雰囲気とともに伝える。『ぼくには君の目を醒ますことはできない。君になら、君の目を醒ますことができるんだ。』 米国1981年1月号で殺害前々日に発売 http://www.beatlesinterviews.org/db1980.jlpb.beatles.html 歌の解説をまとめる予定は途中までとなった。 装幀は横尾忠則さん 1981刊
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絵本ジョン・レノンセンス
読んでみて
ジョン・レノンがビートルズ在籍中の1964年に書いた”In his own write”を片岡義男の翻訳で日本版化した著作です。ジョンのイラストや詩、寓話的なショートストーリーが満載され、オリジナルの原文も添付されています。
当時ジョンはビートルズが世界中で大ヒットし、ライブにレコーディングに大忙しの時期でした。公演時に滞在したホテルの一室などで書き留められた様々なアイデアの断片をまとめた内容です。
みんなのレビュー
満島ひかりが WBS のスミスの本棚で紹介していた本。紹介されていた通り、意味のわからない本。意識の反射による感覚をリセットしていってくれる感じ。人は刺激に対して経験から反射で感情が沸き起こる。大体こんな展開だろうと予測する、それを裏切られることでリセットされていく。それはそれはとても新しい感覚。固い言葉でいうと固定観念の破壊とか先入観の排除といったところ。反射がリセットされることで新しい発想の準備になって物事を素直に受けとめられる。解説にあるように原文での音のずらし遊びが真の楽しみ、だが難しい。
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Come Together―ジョン・レノンとその時代
読んでみて
著者のジョン・ウィナーは、カリフォルニア大学の歴史学教授で、本書は1966年頃からのジョンの反戦運動を初めとする社会との関わりや、ジョンの思想の変遷が詳述されています。
ミュージシャンとしての枠を超越した、ジョンのインフルエンサーとしての類稀な存在感の秘密と、後にはFBIに尾行されるほどの社会的影響力を持った理由を理解する切っ掛けとなる必読の一冊です。
みんなのレビュー
無し
まとめ
まこの記事ではジョン・レノンの様々な側面を知る事ができる本を紹介してきました。ミュージシャンや社会運動家としての一面、オノ・ヨーコの夫としての側面などです。どうだったでしょうか?
ジョン・レノンに関する本は非常に数多く出版されていますが、本人のインタビューをまとめた本や、音楽評論などは死後40年近くたった現在も続々と出版されています。
この記事が、ミュージシャンとしてのジョン・レノン、人間としてのジョンの側面に、更に興味を持ってもらえる切っ掛けになれば幸いです。