将棋漫画おすすめ本・書籍15選【メディア化作品、無料、ジャンプ作品まで】

「有名な将棋漫画を読んでみたい!」
「プロ棋士の世界ってどんな世界なんだろう」

藤井聡太二冠を始め、羽生善治名人など数多くの棋士が話題となっている将棋界。度々ニュースになることも多々あります。最近では藤井聡太二冠に触発されて、子供を将棋教室へと通わせている親も多くいらっしゃるそうです。

ですが、「将棋を始めたいけど、ルールが分からない」と悩んでる方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かに気軽に始めるには少しハードルの高いイメージがあります。

そこで、今回は将棋を題材にした漫画を以下の3つの切り口に分けて合計15冊をご紹介いたします。

  • ドラマ・アニメにも!メディア化された将棋漫画
  • メジャー誌に掲載!ジャンプなどでおすすめの将棋漫画
  • 新しい出会いも!無料で試し読みできる将棋漫画

気になった将棋漫画があれば、無料の試し読みなども出来るので、読んでみてはいかがでしょうか。

ドラマ・アニメにも!メディア化された将棋漫画

月下の棋士

読んでみて

主人公・氷室将介は、幼少期から祖父の御神三吉から将棋を教え込まれ、祖父の死後に名人になることを目指し、奨励会へと入門。しかし、そこには、滝川幸次というライバルがおり…という物語。

「駒が泣いているぜ」などの名言が作中に登場する将棋漫画で、対局中に駒が光るといったファンタジックな描写がありつつ、実際の対局シーンはプロ棋士の盤面を基にした本格的な将棋漫画となっています。

みんなのレビュー

1〜6巻途中まで 昔実写ドラマで確か森田剛が主人公やってたな〜と懐かしい思いと当時 マンガで読んだ時と今 読み返して見ると訴える重みが違って感じたのを 自分が大人になったなと思った 将棋知ってる人には傑作だと言われるのが将棋を知らない自分でも分かる 昔のマンガの方が面白いの多かったよな〜とも思わされた

読書メーター

3月のライオン

読んでみて

交通事故で家族を失った主人公の桐山零は、父の友人であった棋士・幸田に弟子として引き取られ、プロ棋士になるまでに成長しました。しかし、高校に編入するも孤立してしまい…という物語。

孤独な境遇に耐えながら厳しい将棋の世界を生き抜いていく桐山と、その桐山を支えることとなるヒロインの川本あかりとその姉妹を描いた作品。柔らかいタッチで、桐山と同様、読み進めていくうちに周囲の暖かさに心地よさを感じるのが魅力となっています。

みんなのレビュー

少年漫画は普段読まないけど、マンガParkで無料だったのと、漫画家さんが少女漫画出身だからか読みやすかった。 桐山くんの境遇にジワジワと泣けてきた。 家族を失い、親族からの疎みから逃げるために将棋の道に進んだのに今度は将棋のせいで新しい家族まで失った。 彼は何も悪くないのにどうしてこうなるんだろう。

読書メーター

りゅうおうのおしごと!

読んでみて

2015年からGA文庫にて刊行されている白鳥士郎さん原作のライトノベル作品をコミカライズした将棋漫画。主人公のプロ棋士・九頭竜八一は16歳で「竜王」のタイトルを戴冠するも、その後はスランプに陥ってしまい…という物語。

竜王となった九頭竜の元へ、小学生の雛鶴あいが弟子入りにやってくるという内容で、「10代でタイトル戴冠」と当初は厳しい目で見られるも、後に藤井聡太名人の躍進により本作が再注目されるきっかけとなりました。

みんなのレビュー

将棋の内容はあまり出てこないけれども、あいちゃんがひたすら可愛い漫画。あいちゃんが八一竜王の詰めに食いかかるシーンが、漫画ならではの気迫のある描写でカッコいい。

読書メーター

ハチワンダイバー

読んでみて

プロ棋士になれず、賭け将棋で生活をしていた元奨励会の主人公・菅田健太郎は、ある時、秋葉原にいるという「アキバの受け師」に勝負を挑むも敗れてしまい…という物語。

他の将棋漫画と比べ、ギャンブルや任侠映画のような空気感の作品ですが、ちゃんと将棋の解説や駒の動かし方など論理的な目線で描かれているので、将棋初心者でも読みやすい作品となっています。2006年にはフジテレビ系列でドラマ化され、溝端淳平さんが主演を務めました。

みんなのレビュー

将棋のマンガ。今まで触れる機会がなかったのですが、最近読んでみたら無茶苦茶面白い! このマンガは執念と欲望のマンガだと思います。奨励会三段まで行きながら将棋の棋士になれなかった主人公が、将棋がめちゃくちゃ強い女の人に振り回されながら将棋を指していくという内容。このマンガは将棋を指す人たちの思考、感情、内部に抱えているものをマンガの中で豪快に爆発させているなと。勝負に勝つための執念、色々なものを手に入れたい欲望…。読んでみて出てきた感想は「痛快」。駒の動かし方が分かれば読める、強烈な将棋マンガ。

読書メーター

将棋めし

読んでみて

タイトル戦に挑む女流棋士の主人公・峠なゆたは、休憩時にどの夕食を食べようかと悩みます。その後、対局を終えて、帰る際に注文したカレーが届き…という物語。

将棋の対局中の休憩時に食べる食事にスポットを当てた作品で、作中で将棋会館対局時に出前を注文する飲食店は、いずれも連載時に実在していたお店となっております。グルメと将棋、一見すると繋がらないように思えますが、実は食べ物によって戦局が変わったりするかもしれません。

みんなのレビュー

読むとごはんがたべたくなる将棋漫画。将棋を指すのは頭を使う、頭を使えば腹も減る。そんな棋士たちの食にフィーチャーしたストーリーである。1巻のラストでは、女性のプロ棋士である主人公なゆたと女流棋士の立ち位置の違い、その葛藤なども見せる。腹を満たしたところで、局面の行方は次巻へ続く。

読書メーター

メジャー誌に掲載!ジャンプなどでおすすめの将棋漫画

ふたりの太星

読んでみて

中学生のプロ棋士である主人公・天童太星は、ある秘密を抱えておりました。それは、二重人格者であること。昼の人格である「太」と夜の人格である「星」は、互いの居場所を探すのですが…という物語。

プロ棋士を目指す真面目な「太」と人懐こい性格で飽き性な「星」という違う性格の二人が、本来の居場所を探し求めて様々なライバル棋士と戦いながら成長していく作品。全3巻と非常に短い作品ですが、熱量をとても感じられる作品となっています。

みんなのレビュー

ジャンプ本誌で読んでて、キャラ濃い面々が面白いなぁって楽しく読んでた。ジャンプ何週か抜けたりしてたので、単行本買ってみた。

読書メーター

ものの歩

読んでみて

志望校に落ちてしまい、実家から遠い高校へと通うことになった主人公・高良信歩は、プロ棋士を目指す症例会員たちが暮らすシェアハウスへと引っ越すことになりました。そこで、信歩は将棋の面白さに気付き…という物語。

将棋初心者の方でもわかりやすい戦法や駒の動かし方などをレクチャーしてくれる作品で、例えば、主人公・信歩の戦法である「矢倉囲い」や、「振り飛車」など実際のプロ棋士たちが使う戦法なども登場します。この作品を読んだ後に、実際の対局を見ても面白いかもしれません。

みんなのレビュー

小さい頃から要領が悪く、損な役回りばかりしてきた高良信歩。下宿先の手違いから、将棋の棋士を目指すメンバーと同居する事になり…。楽しいからといって全くの素人がいきなりプロ棋士を目指す子たちと渡り合うなんて、ちょっと早すぎでは?主人公の人柄やコマ割り、初心者目線の解説は分かりやすくて良かった。

読書メーター

紅葉の棋節

読んでみて

プロ棋士養成機関である奨励会への入門を目指す主人公・蔵道紅葉。彼は兄の蔵道桜の遺志を継ぎ、プロ棋士になることを目指すのですが、いつもベスト16どまりで思い悩んでしまい…という物語。

伸び悩む紅葉の前に女流棋士の市原銀杏が現れて、市原と共にプロ棋士を目指すジャンプらしい熱血な内容となっています。ですが、僅か2巻で完結してしまい、続きが非常に気になる作品となってしまいました。短いながらも勢いのある作品なので、将棋好きな人におすすめです。

みんなのレビュー

2/2巻読。本格将棋マンガ。今は亡き天才棋士・蔵道の弟で中学生の紅葉の前に、初の女性プロ棋士・佐倉銀杏が現れ、「私の弟子になり、竜王になれ!」と言われ奨励会に入る。 これは面白い。将棋対決シーンが本格的な将棋マンガ。7.5/10点。 わずか2巻で終わってしまうのが残念。これならジャンプでは「ヒカルの碁」に並ぶ将棋マンガ(あっちは碁だけど)になる可能性すらあると読んだときは思ったのだが…。本格将棋はジャンプ読者の小学生には難しいのか?

読書メーター

将棋の渡辺くん

読んでみて

作者である伊奈めぐみさんの旦那様でプロ棋士の渡辺明名人の日常を描いたノンフィクション作品で、渡辺さんの日常や夫婦の会話、長男との出来事などを描いた作品となっています。

羽生善治さんと並ぶ永世竜王など数々のタイトルを戴冠した渡辺さんですが、プライベートではちょっとだらしなかったり、マイペースな部分が多く、家族もそれに振り回されるなど、人間味にあふれた人物であることを感じる作品となっています。

みんなのレビュー

癒されプラス夫婦のやりとりで笑ってしまう。エピソードのふとした時に、棋士の面影あってやっぱりすごい人なんだ、同一人物だと思う。

読書メーター

龍と苺

読んでみて

日々の生活に鬱屈していた主人公の藍田苺は、クラス内でいじめている連中を椅子で殴り飛ばしてしまいます。生活指導の教師である宮村は苺を呼び出し、将棋を指しながら話し合うのですが…という物語。

才能だけで将棋を勝ち上がっていく苺を描いた作品で、『響』など破天荒な女子が活躍する作品を描いた柳本さんらしい作風の漫画となっています。実際の将棋は才能よりも理論が大事になってくるのですが、本作の苺はそれよりもセンスで勝ち進んでいくという姿が痛快です。

みんなのレビュー

『響 ~小説家になる方法~』の柳本光晴の新作は、まさかの将棋だった。 響をそのまま将棋界に持ってきた、という感じなので、好き嫌いはかなり分かれるだろうと思う。 個人的にはめちゃくちゃ面白かった。これくらい突き抜けてる将棋マンガがあってもいい……と思ったが、『月下の棋士』とか『ハチワンダイバー』とか、将棋マンガは意外と突き抜けてるマンガも多いんだよなぁと思う。 今後も期待したい。

読書メーター

新しい出会いも!無料で試し読みできる将棋漫画

聖―天才・羽生が恐れた男

読んでみて

ネフローゼという重病を患いながらも、入院先の院内学級にて将棋と出会い、その実力をつけていく主人公・村山聖は、「中国こども将棋名人戦」に挑むことになり…という物語。

羽生善治名人が活躍した「羽生世代」の1人である棋士・村山聖さんの生涯を描いた作品で、事実を踏襲しつつ一部フィクションを交えた作品となっています。実名の棋士が多く登場し、羽生名人とのライバル関係も描かれています。

みんなのレビュー

映画やドキュメンタリーでも見たことがあり、大変興味深い人物である村山聖の生涯。子供の頃病院で将棋を覚えたというのは有名だが、友子や直人のエピソードがすごい。直人が実在の人物だとしたら親族に怒られないか?ってくらい惨くて、フィクションなら聖が将棋に憑かれていく過程として重要なファクターになってくるけどノンフィクションだと大丈夫なのか心配になる。この時点では聖よりも直人の生き様がすごすぎて絶句…。そして、亡くなった子ども達から受け継いだ生きること。生きること=将棋に勝つこと。続き読む。

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この恋はツミなのか!?

読んでみて

恋愛経験のない24歳のサラリーマンである主人公・小日向大河はある時、女流棋士の駒田多恵と偶然の出会いをきっかけに仲を深めていくのですが、という物語。

全1巻と非常に短いお話ながらも、ヒロインである駒田多恵の可愛らしさなどが十分に詰め込まれた作品となっています。また、2018年にはMBS系列にてテレビドラマ化され、ヒロインである駒田多恵にはAKB48の柏木由紀さんが配役されました。

みんなのレビュー

ドラマきっかけ!最後しっかりツンでEND!すっきりした終わり方でよかったです。小日向さんは、最初コミ障の多弁でちょっと苦手なタイプでしたが、真面目さと恋に一生けん命で駒田さんと出会って変わっていったと思いました!

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リボーンの棋士

読んでみて

年齢基準の26歳に達し、奨励会を退会することとなった主人公の安住浩一は、ある時バイト先の同僚である森麻衣から将棋イベントに誘われ行くことになりました。すると、そこには中学生棋士の明星陸が来場しており…という物語。

アマチュア棋士からプロ棋士を目指す内容となっており、もう一度夢へ打ち込む主人公の姿にはグッと来ます。全7巻とコンパクトにまとまっているので、気軽に読める作品としてもおすすめです。

みんなのレビュー

完結につき再読。最後まで読めるかどうか。スタイルを切り替えることで、固くこわばっていた奨励会時代の棋風を変えることになっていたらしい。と言うだけなら簡単なんだけど。作品自体は打ち切りで終わりのようだが、それまでは面白いと思うので、読んでいく。

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それでも歩は寄せてくる

読んでみて

将棋部の部長である八乙女うるしは後輩の部員である田中歩と対局をしておりました。先輩としての威厳を保つためうるしが優位に進めているのですが、突然、歩が告白をはじめ…という物語。

『からかい上手の高木さん』などのラブコメ作品で有名な山本崇一朗さんの作品で、本作でも男女間のドタバタラブコメとなっているのが魅力的です。勝って告白しようと歩は考えているのですが、なかなか勝てず、この恋がいつ進展するのか気になってしまいます。

みんなのレビュー

Twitterで見かけていた、ポーカーフェイスで好意を寄せてくる男の子と先輩の余裕を見せられない女の子が将棋を指すお話。流行ってる迂回系ラブコメというか何というか。将棋強くなってしまうと付き合ってしまうので、もうしばらくはショボい将棋を指してもらいたいです。棋譜はすごく懐かしい気分になれますよ。しかしこれ読んでると付き合うって何だろうと不思議な気持ちになります。あと「いえーいしょーぎー!」可愛い。

読書メーター

盤上の詰みと罰

読んでみて

元6冠王にも輝いた女流棋士の霧島都は、ある対局をきっかけに1か月ごとに記憶を失くしてしまうという体質になってしまいました。その原因を突き止めるべく対局相手を探すのですが、という物語。

雑誌休刊に伴い、2巻で完結となった作品ですが、記憶喪失の儚さと将棋の対局の真剣さなど緩急の変化がうまくついた作品となっております。特に将棋初心者の方や、将棋を知っている方でも対局シーンには惹きこまれるかもしれません。

みんなのレビュー

女流棋士を引退した霧島都が将棋をしながら旅をするお話。普段は表紙イラストのようにふわふわした都ですが、将棋に集中すると真剣というか狂気を感じさせるのがたまらない。極限を追い求めるような話が好きな人にはお勧めです。

読書メーター

まとめ

運ではなく、己の頭脳だけを用いて戦う競技「将棋」。常に冷静ながらも、時には大胆な戦法に打って出るなど、漫画と同じく現実のプロ棋士同士のタイトル戦などの対局もドラマチックな展開になることは多々あります。

将棋漫画でも、登場人物たちの様々な思考を辿りつつ、どうすれば勝てるのか、詰将棋的な感覚で楽しむのもいいかもしれません。また、今回ご紹介した漫画で学んだあとに、家族や友人と指してみるのはいかがでしょうか。

本記事をきっかけに将棋漫画、そして現実の将棋に興味を持っていただければ幸いです。

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