「災害から家族を守らなきゃとは思うんだけど、何から手を付けていいのかわからない」
「夫婦だけならなんとかなりそうだけど、幼い子どもが一緒だと不安」
このように悩んではいるけれど、結局何も手を付けていないという方は多いのではないでしょうか?特にお子さんが小さいと不安もより大きくなってしまいますよね。
また近年相次ぐ災害で、防災意識が高まっているのはよいことなのですが、防災関係の本を買おうと思って書店へ行くと、たくさんありすぎてどれを選んでいいの分からなくなってしまいませんか?
そこで今回はそんな方たちに向けて、おすすめの防災本6選を紹介します。どの本も具体的な経験に基づいて書かれているので、実際に役に立つアイデアばかりです。ぜひ参考にしてみてください。
避難所に行かない防災の教科書
読んでみて
2019年の千葉県台風で被災した著者が、実際に役立った技術やツールについてわかりやすく解説しています。新型コロナウイルスの流行などから、従来のような避難所への避難は正しい選択とはいえなくなっている昨今、著者は自宅の安全度を高め、自宅に避難するという新しい避難の形を提唱。
DIYによる自宅の安全性強化、応急修理、ライフラインの確保などが具体的に説明されています。また防災全体についても網羅的に語られているので、何を読んでいいかわからない方にとりあえず読んでほしい一冊です。
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レスキューナースが教えるプチプラ防災
読んでみて
阪神・淡路大震災で被災して災害救助を志すようになったレスキューナースの著者が、本当に使えた防災術を指南。すでに家にあるものや100均グッズを代用するなど、お財布に優しいアレンジ防災術がこの本の魅力です。
また女性看護師さんならではの、災害弱者に対する気配りも見逃せません。女性のデリケートゾーンケアなど、ちょっと他の本では見ることができないような配慮の細かさが目立つ一冊です。
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被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40
読んでみて
東日本大震災で被災したママイラストレーターの著者が、災害時にあると助かるものをまとめた本です。イラストが中心なので大変わかりやすいのが特徴。
家にあるものを1日一つ見直して必要なものを少しずつ増やしていく「1日1防災」など、防災対策が三日坊主にならないような工夫も盛り込まれています。またできるだけファッション性を損なわない、センスのあるやり方に力を入れているので、野暮ったいのはちょっと…という方にもおすすめの一冊です。
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子どもの命と未来を守る! 「防災」新常識 パパ、ママができる!!水害・地震への備え
読んでみて
自身も東日本大震災で被災し、現在は幼い子を持つ母である著者による本。通常であっても子育てというものは不安でいっぱいなものですが、そんな状態で被災したら…ちょっと想像したくありませんが、現実に起こりうるシナリオです。
この本ではそういった家庭で事前にできることや、避難時に起こりうることなどがイラストをまじえて具体的に書かれています。プレママ、プレパパから子育て中のお父さんお母さん必読の一冊です。
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マンション防災の新常識
読んでみて
マンション防災士の著者による、机上の対策ではなく実際の体験や知見に基づく著書。避難所には3密をはじめとしたさまざまなリスクがあり、マンション居住者は自宅にとどまっていたほうが安全な場合もあると著者は言っています。
しかし一方で、マンションにはエレベーターやトイレなどマンション特有の問題があります。そういった問題にどうやって対策しておくのかなど、新しいマンション防災のあり方が提唱されており、マンションにお住まいの方にぜひ読んでいただきたい一冊です。
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どんな災害でもお金とくらしを守る
読んでみて
災害直後にとにかく必要になるのはやはりお金。被災直後は電子マネーやクレジットカードが使えず現金が必要というものから、自宅が損壊してローンだけ残ったとか生々しい事例が紹介されています。
ちなみに被災したときに経済的リスクが高いのは、住宅ローンの残高が多く、貯蓄が100万円以下というケースだそう。そういった実際に被災した方たちのリアルな声が集められており、災害に備えるために金銭面でどういったことをしなければならないのかを学ぶことができます。
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まとめ
以上6冊の本を紹介しました。防災というのはやることがたくさんありすぎて、何からやればいいのかわからなくなってしまいがちで、ついつい後回しにしてしまいがちですよね。
でも今、次の瞬間にあなたがいる町で大震災が起きても不思議ではありません。今回紹介した本の中から自分の家庭に合った本を選ぶことで、無理のない災害への備えができるのではないでしょうか。