【24年1月最新】ヒトラーがよくわかるおすすめ本ランキングTOP7

「アドルフ・ヒトラーといえば、誰もが知っている独裁者だけれど、悪い人というくらいで、実際どういう人だったのか分からない……」

「ヒトラーについてもっと知りたいから本を探しているけれど、たくさんありすぎてどれを読んだらいいのかわからない」

Amazonの膨大に並ぶ書籍たちを前にこのようにお考えではないでしょうか?

実は筆者も同じような経験が過去にありました。手に取ったものの難しすぎて途中で投げ出してしまうことも多々。そこで今回は、ヒトラー関連の本を片っ端から読み倒した筆者が「ヒトラーを骨の髄まで深堀りできる書籍」をランキング形式で7冊ご紹介していきます。

ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

7位:ヒトラーとナチ・ドイツ 

読んでみて

ヒトラーがどのようにしてナチス・ドイツの指導者となったのか、歴史とその背景を解き明かしてくれる本です。第二次世界大戦中のドイツで、憲法が効力をなくし、基本的人権が消え去ってホロコーストが起こったその過程が描き出されています。

著者の石田勇治は東京大学大学院の教授で、ドイツの近現代史やジェノサイド研究を専門にしています。最新の研究に基づいて戦時下のドイツを見た1冊です。

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6位:ヒトラーのテーブル・トーク1941-1944

読んでみて

ヒトラー自身が、ナチスの幹部やドイツ軍の将校など側近たちとの食卓で語った談話をまとめた本。ゲルマン人やユダヤ人、軍事や外交、教育、さらにはダイエットから禁煙まで様々な話題についてヒトラーが自分の考えを語り尽くすヒトラーのエッセイ集といえる内容になっています。ヒトラーの掲げる国家社会主義の理想とする国や社会がどのようなものだったのか、ヒトラーの言葉を通して彼自身の考えに近づける一冊です。

みんなのレビュー

それが結果的に正しいのか間違いなのかはさておき,直感,偏執,偏見といった,要は客観的な根拠の無い思い込みが大半だなと感じた.ただ,これが逆にリーダーシップを感じさせる力強い言葉選びや言い回しを生み,市民全体の心を掌握していったということなんだろうな.下巻は,時期的には徐々に劣勢に傾いていく中での発言になってくると思うが,この威勢がどのように変化していくのか.

引用元:bookmeter

5位:ヒトラー演説 熱狂の真実

読んでみて

ヒトラー本人ではなく彼の演説についてスポットを当てたちょっと変わった一冊で、ヒトラーがどのようにして民衆の心を掴んでいったのかを解説しています。ヒトラーの演説が多くのドイツ人を熱狂させたことはよく知られていますが、それはいったいなぜだったのか、膨大な演説データの分析からその理由を解き明かす一冊です。ヒトラーやナチスのプロパガンダに興味があるという人にオススメです。

みんなのレビュー

歴史を統計学的に解析することで、 新たな側面を導いた手法そのものに感服。 ヒトラーの説得力、カリスマ性が 開戦初期から凋落していた事実は新鮮。 「ナチのプロパガンダに いまも支配されている」筆者の指摘は鋭い。 ただ、それだけではあるまい。

説得されることがなくなった民衆が、 それでも虐殺、差別に加担し続けた過去を 「ひとりの狂気」に押し付けていることも大きいだろう。 演説に飽きた民衆が、 演説で求められた行動を取り続けていたのか。 この分析を筆者に待ちたい。

引用元:bookmeter

4位:ヒトラー 上下巻

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イギリス人歴史家による新しいヒトラー伝。上下巻あわせて1900ページ以上という大ボリュームで、値段も一冊8000円以上とちょっと手を出すのを躊躇してしまうかもしれません。

ですが、ヒトラーの生涯について様々な資料や当時の社会的背景も含めて描き出した本書は、原著が1998年の発行であるにも関わらず、今でもヒトラー伝の決定版といわれている名著です。ヒトラーについて興味がある人なら、いつかは挑戦してみてほしい一冊です。

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ヒトラーの評伝の決定版。ヒトラーは30代まで、人一倍弁が立つけど、何ら努力をせずに自堕落な生活を送る半浮浪者で、夢も希望も自信もない冴えない男だったことがよくわかる。その男が第一次世界大戦、世界恐慌という流れの中で、様々な思惑に利用されながら、大衆の支持を引き寄せ、独裁者に登り詰めて行った様子が克明に描かれていて大変興味深い。社会や経済が不安定でなければ、ドイツ人が彼に何かを求めることも無かった訳で、ヒトラーはドイツ人が造った偶像だとも言えそうだ。重い本のため寝る前に少しずつ読んで1ヶ月。ちょっと疲れた。

引用元:bookmeter

3位:わが闘争

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ヒトラー自身の著書で、タイトルは誰でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。刑務所に収監されていたヒトラーが口述筆記によって執筆したこの本は、ナチス政権時代にはベストセラーとして教典のような存在になっていたヒトラーの自伝的一冊です。

本書のなかでは、ヒトラーの幼少期からナチ党の誕生、そしてナチスが目指すべき国家観、世界観までが語られます。ヒトラーの思想と理想を知ることができる一冊です。個人的には漫画版でキャッチアップしておくとより読みやすいと思います。

みんなのレビュー

ヒトラーの大衆に向けての演説と宣伝方法が主な記述。「重点を制限しスローガンのように何度も繰り返す」「人は金のためでなく正義のために命をかける」「宣伝は知性に宣言をかけ感情に訴える」など、大衆を動かすための方法が書かれている。「他人がすでに考えたことをありがたく全部もらう無精者」は耳が痛い。ヒトラー後の世界の我々は、このような雄弁家に流されないように自らの頭を使って考え、判断しなければならないのではないだろうか。

引用元:bookmeter

2位:ヒトラーの正体

読んでみて

元東京都知事の舛添要一氏は、もともと国際政治学者で50年以上にわたってナチズムを研究対象にしてきました。その著者が、ヒトラーについてわかりやすい文章で解説したのがこの本です。

第一次大戦後の混乱からナチス政権の誕生、ヒトラーの政治や経済、そしてホロコーストによるユダヤ人虐殺まで。ヒトラーに関する全体像が掴めるので、ヒトラーについてまったく知識がないという人にまず読んでほしい一冊です。

みんなのレビュー

大統領緊急命令と高額賠償金と領土割譲によってヒトラーは誕生した。民主政治が憲法によって維持されていながらも、選挙で独裁者が生まれ、膨大な犠牲者を出した政権を生み出したのはなぜなのか。ヒトラーの人生を振り返りながら、わかりやすく解説されたヒトラー入門書です。ヒトラーただ一人、政党ただ一つだけでは独裁政権は生まれず、貧困と不平等への鬱憤が協力するのだと解説しています。現代は第2のヒトラーを生み出す土壌が育っているという見解を何度も繰り返しています。日本では、世界では、独裁者を生み出さずに済むのでしょうか。

引用元:bookmeter

1位:劇画ヒットラー

読んでみて

ゲゲゲの鬼太郎で有名な水木しげる先生は、実は歴史マンガや戦争マンガもたくさん描いています。本書はそのなかの一冊で、独裁者ヒトラーの一生がマンガで読めるオススメの本です。貧乏画家だった青年時代からナチ党、そして独裁者へと。ヒトラーの生涯について、まったく知らなかったという人でも一気に理解することができるはずです。

みんなのレビュー

ヒトラーやナチスのことを学ぶにあたって、初心者ならモアベターかなと思い購入しました。あくまでもヒトラーの生い立ちであって、あの独特の演説やアウシュビッツには触れられていません。この本から入り、ナチスの面々や第二次大戦、『夜と霧』などに入っていくべきかなと。

引用元:bookmeter

まとめ

いかがでしたでしょう。

Amazonを見てみると、タイトルにナチスやヒトラーとつく本は驚くほどたくさんあって、様々な角度からヒトラーについて書いた本が並んでいます。

ここで紹介したように、最初はわかりやすい新書やマンガからはじめて、次にヒトラー自身の談話やヒトラーの伝記など興味の対象を広げていくことで多角的にヒトラーを知ることができるのではないかと思います。

以上、ヒトラーに関する本のまとめでした。

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