日本の展覧会で度々取り上げられることの多いクロード・モネ。「睡蓮」や「印象・日の出」という作品が有名ですが、そのほかにも魅力的な絵をたくさん描いています。
今回はモネの生涯を書いた書籍や描いた作品をまとめている作品集を7冊、おすすめ順のランキングにしてご紹介したいと思います。子供から大人まで楽しめるように、わかりやすいものから専門的な書籍まで幅広く取り扱っていきたます。
現在でも年間20回以上展覧会を見に行く筆者が、モネの魅力を存分に味わえる本や作品集を選びました。ぜひ参考にしてみてください。
この記事を書いた人
一橋大卒 歴史学専攻
Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。
7位:図説 モネ「睡蓮」の世界
読んでみて
モネがライフワークとして取り組み続けた「睡蓮」の作品群。50代後半からおよそ30年間描かれ続けた「睡蓮」は、なんと308作品にもおよびます。そのすべての作品を収録したのがこちらの書籍です。
「睡蓮」がどのように変化していったか、その変遷と制作背景を丁寧に解き明かしています。「ジャポニスムと『睡蓮』」「絵葉書で見るジヴェルニーの暮らし」などコラムも充実しているので、さまざまな側面からモネと彼の作品を捉えることができるでしょう。なにより、すべての「睡蓮」が見られるというのはファンとしてとても嬉しいポイントです。
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6位:西洋絵画の巨匠(1)モネ
読んでみて
30cm×23cmから成る大型本となっています。薄さは2cm程度となっているため、いろいろな画家のシリーズをそろえても場所を取らないようなデザインとなっています。
見開きページいっぱいに絵を載せているため、迫力があり、また、綺麗に印刷されているため、本物のように鑑賞することができます。解説も非常に簡潔に書かれているため、要点のみをつかむことができます。
本物に近い絵を見たい方、他の画家の画集とセットでそろえたい方におすすめの書籍となっています。
みんなのレビュー
このシリーズは印刷も高画質で、解説もものすごく充実している。さて、印象派の開祖、モネの画集なんだけど、芸術的素養があまりないボクは残念ながら、テクニカルな議論ができないしモネの画期性もなんとなくの理解だ。ただ、今回なんとなく鑑賞しながら思ったのは、モネの絵は『ぼんやり、薄目で』見ると、全体にぼやっとしててしゅっしゅっと描かれた姿とは一転、光や構図が完璧で、空間の中に詩情も込められた、写真を超えて現実的な姿に見える。これが今回は面白かった。
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5位:モネ作品集
読んでみて
大きさが約30cm×20cmほどあり、約200ページにおよぶボリューム満点な1冊となっています。画面が大きくて見やすく、綺麗な色に仕上がっており、有名な「睡蓮」「印象・日の出」から「積みわら」などまで多種多彩なモネ作品を鑑賞することができます。
モネの絵が好きな方は持っていて損しない1冊です。
みんなのレビュー
散歩、日傘をさす女性、睡蓮など柔らかいタッチと淡い色使いが好きなモネ。かの画家の歩みを作品とともに振り返ることができます。大きいサイズで作品が掲載されているので見やすかったですし、作品ごとに解説があり、その作品の背景を味わうことができました。見たことのない作品も多く、たくさんの作品を生み出したのだなと思い、国内にあるものだけでも見に行けたらなぁと思いました。
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4位:モネ傑作名画集
読んでみて
なんとkindleにて無料で読める書籍となっています。無料でありながら、初期の作品「ラ・グルヌイエール」から名作「印象・日の出」、「睡蓮」に至るまで25作品が収められています。
電子書籍で鑑賞しやすいようにうまく画面に収め、目次から各ページにすぐに移れるようになっています。それぞれの作品にかんたんながら、わかりやすい解説も載せており、どのような経緯で作品が描かれたのかなども知ることができます。
気軽にモネの作品に触れて見たいという方にはおすすめの1冊となっています。
みんなのレビュー
生まれも育ちも時代も異なるから価値観や感動も異なる上に、一生をかけて美的センスを磨いてきた画家の感動が詰め込まれてます。 唯一無二の存在が画と思うとなんだか浪漫があります。 こうやってまとめられてる名画集だと画家がその感動に行き着くまでの物語・人生の注釈が着いているので、にわかですらないただの観光客な私にとって親切な設計です。 楽しませて貰いました、高いけど電子じゃなくて名画集をきちんと買おうかな。予算と相談です。
おとなの勝手に綴る読書感想文
3位:もっと知りたいモネ 生涯と作品
読んでみて
薄めの本で文章もわかりやすく書かれているので幅広い世代におすすめの1冊です。モネの作品もフルカラーで載っているので、目で楽しみながらモネの生涯についても知ることができます。薄めの本となっているためさほど時間もかからずに読み進めることができます。
子供でも、小学生高学年であれば十分に読めるような内容となっています。モネの絵に触れながら、目でも楽しみたいという方はぜひ手にとってみていただきたい1冊です。
みんなのレビュー
国立西洋美術館で見た『睡蓮』と『セーヌ河の朝』の水面の表現に恐ろしいほど引き込まれ、まさしく「もっと知りたい」と思ったので購入。睡蓮をたくさん描いていたことは知っていたが、他にも積み藁やポプラ並木などの連作があることは初めて知った。『散歩、日傘をさす女性』のカミーユが美しすぎて、いつか生で見たいと思った。
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2位:モネ: 印象派の誕生
読んでみて
モネの画集としてはコンパクトな本となっています。「睡蓮」や「日傘をさす女性」など有名な絵画のみ扱っているので、モネの名作のみを見てみたいという方におすすめです。
また、モネの生涯についても文章で書かれているので、伝記としても読むことができます。
著者はオルセー美術館のモネ研究の第一人者なので、内容にはとても説得力があります。 モネの魅力を探りたい方向けにおすすめの1冊で、モネの世界への入り口とも言える本です。
みんなのレビュー
多数の絵と一緒にモネの生涯をたどる。印象深かったのは「死の床のカミーユ・モネ」。お気に入りは「印象、日の出」「サン=ラザール駅」「ロンドン」の連作。絵を描くことを追求すると同時に、絵で生きていくことに苦闘するモネ。その実践の中で生み出される、混ざりあいながらどこまでも迫ってくるような色彩。よりモネが好きになりました。
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1位:画家のものがたり絵本 ぼくはクロードモネ
読んでみて
光の画家と呼ばれるモネについての絵本。印象派として絵画の世界に革命を与えたモネの生涯をポップな絵とともに書き上げています。
イラストが多いため、モネの人生についてイメージを起こしやすく、文章もかんたんな言葉で綴ってあるため、こどもでも楽しく読める内容となっています。もちろん大人にもモネのことについておおまかに知りたいという時にはもってこいの1冊となっています。
展覧会などでモネの絵に興味をもち、少しでもモネのことについて知りたいという方におすすめの1冊となっています。
みんなのレビュー
画家の伝記絵本が読みたくて、出会えた1冊。モネが自分の人生を振り返る形式で、丁寧に綴られています。イラストの淡い色調の水彩画が、イメージ通りでありながら可愛い。巻末に作品が載っているので、名画の数々に親しむ楽しみも味わえました。芸術の秋に、ゆったりじっくりと眺めていたくなります。
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まとめ
クロード・モネについての本は数多く、どれを手にとっていいかわからなくなると思います。
この記事を読んでいただき、絵だけを楽しみたい方は画集を、モネの生涯についても知りたい方は伝記を選んで読んでいただければと思います。
いろいろな本を読んでいただき、クロード・モネの魅力を知っていただけたら幸いです。以上、クロード・モネの書籍をまとめました。