【24年11月最新】浅田次郎のおすすめ本・書籍ランキングTOP15

「浅田次郎の本を読みたいんだけど、何がおすすめなんだろう」
「浅田次郎の小説を読んで面白かったけど、次はどの本を読もうかな」

浅田次郎は、『鉄道員(ぽっぽや)』などで有名な作家です。短編・長編・エッセイなどたくさんの著作がありますが、その多さからどれを読もうか悩んでしまう方も少なくないのではないでしょうか。

この記事では、浅田次郎の著作の大半を読んだことのある筆者が厳選したおすすめ本を、ランキングにして15冊ご紹介します。代表作から長編・短編、エッセイ集や漫画の原作になった本まで、浅田次郎の魅力が詰まった15冊をお届けします。

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

15位:きんぴか

読んでみて

主人公の3人が活躍する悪漢小説の金字塔です。

一人目の主人公は阪口健太(通称ピスケン)。敵対する組の親分を殺してしまい、13年刑務所で過ごすことになります。もう一人は大河原勲(通称軍曹)。湾岸派兵に断固反対し、単身クーデターを起こした挙句、自殺未遂します。最後は広橋秀彦(通称ヒデさん)。収賄事件の罪を被り、大物議員に捨てられた元政治家秘書。

あまりに個性的で価値観もバラバラな3人が活躍する、読ませる力のある一作です。

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14位:浅田次郎とめぐる中国の旅

読んでみて

「蒼穹の昴」や「中原の虹」など、中国の歴史小説で有名な浅野次郎ですが、この本はそれらの小説を更に楽しむための一冊です。

見どころを解説する紫禁城ツアーや北京の歩き方を紹介してくれます。小説の世界がビジュアルで見えるようになる、見て楽しめるファンブックです。

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13位:中原の虹

読んでみて

続いて紹介するのは、浅田次郎の中国歴史小説シリーズからの一作です。主人公は「汝、満洲の王者たれ」と予言を受けた親も家もなき青年、張作霖(チャンヅオリン)です。彼は、天命を示す龍玉を手に入れ、馬賊の長として頭角を現していきます。

栄華を誇った清王朝の凋落と共に、新たなる英雄たちの壮大な物語が始まります。

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12位:珍妃の井戸

読んでみて

中国歴史小説シリーズからもう一作紹介します。舞台は列強諸国に蹂躙され荒廃した清朝最末期の北京です。その混乱のなか、紫禁城の奥深くでひとりの妃が無残に命を奪われてしまいます。

皇帝の寵愛を一身に受けた美しい妃は、何故、誰に殺されたのか。犯人探しに乗り出した日英独露の高官が知った、切ない真相とは。「蒼穹の昴」「中原の虹」に感動した方にはぜひ読んでほしい一冊です。

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11位:月のしずく

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表題作である「月のしずく」に加え、「ピエタ」「銀色の雨」など、全7編の珠玉の短編集です。

月のしずくの主人公は、港のコンビナートで30年もの間、荷役に従事する佐藤辰夫。一人暮らしで酒を飲むことだけが唯一の楽しみでしたが、 ある満月の夜に物語は始まります。

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10位:プリズンホテル

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任侠ものが苦手であったり、読んだことがないという方にもおすすめできる一作です。任侠団体専用の不思議なホテルに集まる人々の笑いと涙の傑作コメディ作品です。

人情に熱いヤクザたちの、笑いあり、涙ありの長編小説。全四巻とボリュームがありますが、あっという間に読めてしまうこと間違いなしです。

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9位:僕は人生についてこんなふうに考えている

読んでみて

浅田次郎の作品には、人々の希望と幸福が多く書かれています。その筆致は、いつも読者に「こんな生き方もある」と語りかけています。

この本では、そんな多彩な作品群から著者の人生観があふれる言葉を11のテーマに分け、157つ選んだものです。「自分の人生」に誇りを持つための言葉は、生きる勇気を与えてくれます。

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8位:憑神

読んでみて

舞台は幕末の江戸。貧乏御家人の別所彦四郎は、文武に秀でながら出世の道をしくじります。そんな彼はある夜、酔いにまかせて小さな祠に神頼みをしてみると、なんと神様があらわれました。

しかし、この神様はなんと貧乏神でした! とことん運に見放されながらも懸命に生きる男の姿を描いた一作は、面白く感動できる傑作です。

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7位:椿姫

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借金返済に行きづまり、自殺によって支払われる保険金で妻子を守ろうと決意した会社社長を主人公にした一作など、逸品ぞろいの名作短編集です。

浅田次郎の著作には人間の闇と光について描いた物が多いのですが、この短編集も人間の辛い部分と絆の強さを描いた作品にあふれています。

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6位:霞町物語

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この本は、浅田次郎の自伝的要素を含む一冊です。霞町とは、現在の麻布地域の旧地名です。麻布は周囲よりも少し土地が低く、霧が溜まりやすいため霞町と呼ばれていました。

浅田次郎の甘く切ない青春時代を描いた一冊です。

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5位:勇気凛凛ルリの色

読んでみて

浅田次郎は実は陸上自衛隊の出身ということを知っていましたでしょうか。本作は、そんな浅田次郎の多様な人生経験から描かれたエッセイ集です。

理不尽な宿命を笑いとばす熱血の文章は、読み手にパワーを与えてくれます。元気を出したいときにおすすめの一冊です。

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4位:壬生義士伝

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本作は、新選組をテーマにした作品です。新選組といえば、近藤勇や土方歳三を主人公にした作品が多いですが、本作の主人公は貧しさから南部藩を脱藩し、新選組に入隊した吉村貫一郎です。

新選組での彼の非業の生涯を描く、浅田次郎版新選組の傑作です。

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3位:地下鉄に乗って

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吉川英治文学新人賞にも輝いた、思わず涙がこぼれ落ちる感動の一冊。

物語は、主人公が永田町の地下鉄駅の階段を上がると、突如そこは30年前の風景が現れ、ワンマンな父に反発し自殺した兄。満州に出征する父。そして戦後闇市で精力的に商いに励む父が現れます。

地下鉄に乗ったことで、過去の風景に出会った主人公でしたが、封印された過去に行ったために意外な展開へと続いていくハートフルな本です。

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2位:蒼穹の昴

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浅田次郎の長編小説では最高傑作と言える一冊です。舞台は中国清朝の末期。貧しい少年であった春児(チュンル)は、占い師の予言を信じ、科挙の試験を受ける幼なじみの兄貴分である文秀(ウェンシウ)に従って都へ上りました。

二人は都で袂を分かち、激動の中国史・世界史に巻き込まれていくことになります。

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1位:鉄道員(ぽっぽや)

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浅田次郎の代表作です。高倉健さんが主演で映画化され、大ヒットしました。北の国の鉄道員として駅に勤務する主人公。そこに現れる女の子。感動的なストーリーが紡がれていきます。

表題作である鉄道員に加え、計8編の短編小説からなる必読の一冊です。

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https://twitter.com/takemushi123/status/1504989267474657280

まとめ

この記事では、浅田次郎の代表作から、長編小説・短編小説、エッセイ集や漫画の原作まで、浅田次郎の魅力が詰まった15冊をお届けしました。本当にどの本を紹介しようか迷ってしまうくらいに、浅田次郎には名作が多いです。

この記事で紹介した本が面白かったら、ぜひ他の本も読んでみてもらえると嬉しいです。まだまだ魅力あふれる本がいっぱいですよ。

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