高橋留美子のおすすめ漫画・本6選を紹介【子供から大人向けまで】

「高橋留美子さんの漫画を読んでみたい!」
「でも、どの作品から読めばよいの・・・?」

こう考えている人はきっとたくさんいるはずです。確かに高橋留美子さんの漫画には人気があります。多くの作品がアニメ化もされています。

でも、だからこそ最初にどの作品を読むのか、決められないのではないでしょうか。
そこで青春時代に高橋留美子さんの作品に感銘を受けて大人になった私が、作品を3つの分野に分けて紹介したいと思います。きっとこれだと思えるものが見つかるはずです。

中高年世代が今でも忘れられない名作!

めぞん一刻 [新装版] (1)

読んでみて

主人公は大学生の五代裕作。この作品には五代裕作と彼の住むアパート「一刻館」の管理人としてやってきた音無響子との恋愛が一歩ずつ進んでいく様子を丹念に描いています。

20代の頃に初めて読みましたが、なかなか進まない恋にイライラしたり、ヤキモキしているうちに、いつの間にか2人を応援していました。応援しているうちに、まるで自分が一刻館の住人になったような一体感も覚えたものです。

30数年後の今なら、お互いの立場を考え、恋をためらう響子の気持ちもわかるような気がします。

みんなのレビュー

最終巻感慨深い。リアルタイムで読んでた人達が羨ましい。両思いになった響子さんの可愛いこと可愛いこと。「嘘つき(怒)」の顔は最高にときめいた。前からヤキモチ焼きだったけど、それだけ情が深いということですからね。五代くんは昔読んだ時にはずっと頼りない優柔不断な印象があったけど、運が悪いだけで、ずっと皆に愛されていたと結婚式を見て思う。プロポーズとお墓のシーンは漫画界に残る名シーンですね。今令和になって、二人の年齢を計算すると、孫がいるのかなとか、子供が何人いるのかなとか、一刻館はまだ建ってるのかとか。

読書メーター

人魚の森

読んでみて

人魚の肉を食べて不老不死の体を手に入れた湧太という男の物語です。500年を生き抜いた湧太ですが、元の体に戻して欲しいと人魚を探しています。

これは死を許されないことがどんなに苦しいのかを、考えさせられる作品です。現在の医療についていろいろと思う人もいるかもしれませんね。かなり重いテーマですが、読んでいて心が沈むことはありません。

湧太と旅をする真魚という少女のキャラクター(とても強気)と人魚にまつわる謎に惹かれて、グイグイと読み進めることができる作品だと思います。

みんなのレビュー

ブックオフに本を売りに行って、つい買ってしまった。子供の頃は同じことの繰り返しの毎日がずっと続くなんて!と、先を考えてうんざりしていたが、大人になって守るべきものもでき、うっかり死ねないな、なんて思うと人生の先の短さも意識されて、一日一日が大切に思えるようになった。だけど、自分だけ不老不死なんてことになったら、どうすればいいんだ?守るべきものは諸行無常、自分は永遠に不変。死にたくないけど、終わりが来ることが確定されている人生もまた良し、と思った。

読書メーター

明るい!親しみやすくてちょっとセクシーなキャラクターが子どもにも人気

うる星やつら

読んでみて

UFOに乗って地球にやってきたラムちゃんのかわいさがとても新鮮だった作品です。全編を通じて明るいコメディーの雰囲気があるので(たまにシリアスになりますが、それもまた良いです)、いつの時代の子どもたちにも人気があるのがうなずけます。

読んでいると素直に気持ちをぶつけるラムちゃんと、素直になれない諸星あたるはがとても良いカップルだと気がつくはずです。

恋愛とコメディーの2つの要素があって、大人も子どもも楽しめる作品ですので、家族で読んで話題にすると良いかもしれませんね。

みんなのレビュー

侵略しに来た宇宙人の鬼族と地球の命運をかけた「鬼ごっこ」に笑わせる勝ち方をしたあたるが勘違いで惚れられてしまったラムと過ごすことになってしまった話から始まって、その後の話は色んな宇宙人、妖怪や幽霊、お祓い屋やあたるの友達、摩訶不思議な存在などが色々と出てきてドタバタ騒ぎをやる話は飽きず続きも見たいと思える面白さだった。

餅を食べる気無くすようなハズレなギャグはあったけど、大半は爆笑させられてしまうギャグがある。で、シリアスな話も上手く入れれる凄さもある。

キャラクターは基本、嫌いにはなれず面白いキャラばかり。個人的に気に入ってるキャラはあたる。確かに悪いとこはある。だが、現実の平気で浮気やセクハラするような男とは違い、女を殴る酷いことはしなくて、他のみんなが気持ち悪がってた芋虫を守る心優しい性格を持っていたり、本気でラムのことを愛して助けようとする好きになれる良いキャラがある。

ボーイミツガールの鬼ごっこで辛い思いしてまで走った姿は良かった。あの状況で好きだと言っても本当に愛しているかどうか分からなくてラムの気持ちは疑心暗鬼のままだった。ラムがそうならないために好きだと言わずに最後まで追いかけていったあたるはとても格好良かった。アニメの評価で書いた通り高橋留美子作品の中で一番好きになれて面白い出来のギャグ作品だった「うる星やつら」という漫画は。評価はアニメと同じ最高!

作品データベース

らんま1/2

読んでみて

主人公の早乙女乱馬が中国で格闘技の修行をしている最中に、水に濡れると女になり、お湯をかぶると男に戻る体質になってしまいます。男女2つの性をあわせ持つ乱馬の恋愛を描いたコメディータッチの作品です。

肝心な場面で男から女、また男へと乱馬が変身するのが何とも楽しいです。乱馬の父は人間からパンダに変身しますが、これも楽しさを倍増させます。

大人が読むと性別にこだわることのバカバカしさがわかるような気がします。自分という人間をしっかり生きようと感じられる、意外に道徳的な作品かもしれません。

みんなのレビュー

病気で学校を休み、退屈してきた息子らの為に。図書館で色々漫画を借りてきてやりました。小学高学年の彼らには うる星やつらより こっちかなと。2人とも、クスクス笑いながら読んでました。それにしても懐かしいなあ〜。

読書メーター

異世界を垣間見れる!一瞬も目が離せない作品

犬夜叉

読んでみて

半分人間で半分は妖怪の犬夜叉と現代の女子高生・日暮かごめの物語です。2人は妖怪「奈落」を倒すために、旅をしながら戦います。2人の間にはいつしか恋心が芽生えますが、犬夜叉にはかごめを素直に好きとは言えない事情があります。

奈落との戦いも気になりますが、2人の恋愛事情も気になり、一瞬も目が離せないと思わせる展開です。なかなかの長編作品ですが、物ともせずにドンドン読み進めることができるでしょう。

しかし考えてみると、恋愛はまったく異なる人格が巡り合ってするものです。犬夜叉とかごめは決して特別な存在ではないのかもしれませんね。

みんなのレビュー

サンデーうぇぶりにて期間限定の無料公開を一気読み。TVアニメを見てただけで自分が幕引きを知らなかったことに今更気づきました。七宝と雲母のかわいさは覚えていたけど今回頼もしさも知り、可愛く且つ格好良いってもう最強では。犬夜叉、かごめ、弥勒、珊瑚、桔梗など登場人物たちがそれぞれの志を持って協力したりぶつかったりする物語を楽しめました。

読書メーター

境界のRINNE

読んでみて

死神稼業を営む六道りんねが高校のクラスメート・間宮桜と心を通わせていく物語です。桜は幼いころの体験が元で、霊が見えるようになってしまい、りんねとの接点ができていきます。

多くの人たちが言っているように、この作品は心霊物でもまったく怖くありません。私たちはみな生きていますが、必ずいつかは死にます。だから周りに霊がいても、それは決して特別ではないし、怖がることでもないと言ってくれているようです。

高橋留美子さんの作品に欠かせない、青春、恋愛、そして異世界が全て揃っているので、間違いなく楽しく読めます。

みんなのレビュー

幽霊ものだというのにこのシュールさとゆるさ。かといって極度に冷めてるわけでもなく。ガラケーに時代を感じた。(今でも使ってる人は勿論いるけども)りんねの羽織「反対にすると霊を実体化出来る」って設定が好きだな。じいちゃんの来世がサバなのはめっちゃ笑った。「今頃黒潮に乗って回遊している事だろう。」とかりんねさんよく淡々と言えますなー。

読書メーター

まとめ

高橋留美子さんの作品を大きく3つに分けて紹介しました。

  • 大人にもおすすめの名作
  • 子どもにおすすめの楽しいキャラクターが登場する作品
  • 一気に読める異世界が垣間見れる作品

初めて高橋作品を手にする人は、どうしても長編はハードルが高いなどと思ってしまうでしょうが、自分にピッタリの作品を選ぶことで、読み始めるきっかけができるはずです。

そしてきっと1度読み始めると、すべての作品を読んでしまいたくなりますよ。

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