【24年1月最新】プラトンの思想をよく知れるおすすめ本ランキングTOP7

「哲学に興味があるけれど、どんな本を読めばいいかわからない」
プラトンについての本を読んでもっと深く学びたい!」

プラトンはソクラテスの弟子で古代ギリシャを代表する哲学者です。かの有名な哲学者ソクラテスの弟子で「イデア論」「国家論」などの理論を提唱しました。

しかし世界史の学習でも、ソクラテスの弟子くらいしか扱われていません。

そこでこの記事では、プラトンの著作や彼の思想が分かる本をランキングにして7冊ご紹介します。プラトンの著作のなかでも比較的易しいものを上位に挙げています。ぜひ気になるものから手にとってみてください。

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

7位:1冊でわかる プラトン

読んでみて

プラトンについての知識がほしい方におすすめの書籍です。プラトンの著作はなぜ「対話」形式になっているのか、その意味を丁寧に解きほぐし、読んでいくうえで注意しておきたいポイントを教えてくれます。また、プラトンの著作に登場しているテーマについて、ジェンダー論や「徳」などの観点から現代での意義を語っています。

著者のジュリア・アナスはイギリス出身の哲学者で、現在はアメリカで活躍しています。「プラトン哲学を分かりたい!」と思っている方も、はたまた彼の著作を手に取って挫折してしまった方にもおすすめの入門書です。こちらの書籍を読んでからプラトンの著作に手を伸ばすのもよいでしょう。

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6位:饗宴

読んでみて

エロス、愛について飲みながら様々な人が話すその様を描いています。 肉体と精神、小児愛や同性愛についての話も出てきていて、LGBTのようなものは現代だけじゃなく、既にあり容認されていたこと、アリストファネスの半身論や、ソクラテスとディオティマの幸福と不死への人間の欲求を絡めた愛の話もおもしろかったです。

最後に出てくる素朴なアルキビアデスのソクラテスへの賛辞もソクラテスのような形而上学的な話から現実的かつ大衆的な愛へ戻る文の組み立て方も秀逸です。

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本作の白眉はディオティマとソクラテスの対話篇である。相手の知的好奇心を少しずつ引き出してゆくことで、真理への階梯を一つずつ歩ませる、これが有名な助産術かと納得した次第。私はこの一節を、自分があたかもソクラテスと共に教えを乞う者のように思いながら読み進め、助産術を「体感」することができた。

引用元:読書メーター

5位:プロタゴラス―あるソフィストとの対話

読んでみて

ソクラテスとソフィストの大家であるプロタゴラスとの対話を描いている一冊。ソクラテスは、「食べ物を買うときよりも、知識を買うときのほうが、はるかに危険が大きい」といいます。そのため、プロタゴラスが、徳(アレテー)について師事するに値する人物かを見極めるために議論をしています。

現代ではそこまで危険ということはないとは思うけれど、むやみやたらと本を読んだりするというのも、ソクラテスの思想からすると慎重であるべきなのもしれないと考えさせられました。

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4位:ラケス

読んでみて

アリステイデスとトキディディスの師匠は誰がいいのかという話から徳を教える事ができる人、その中でも勇気を持っている人は勇気を語る事ができる、という話から勇気を探求していきます。

ラケスはいかにも武将っぽい性格のいい兄貴、ニキアスは有名な政治家であり賢い人だったのが読み取れるます。

プラトン対話集の面白いのは語られてる内容よりもその周辺の事で、実践と知識の対比、ロゴスに基づく知との対比でニキアスの知がプロティゴス由来で人から教えられた物である対比等。 議論を突き進める「勇気」を語らずとも語っているようなそんな一冊であると思います。

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結局、今作では勇気が何かは解らないんです……。じゃあこの話は何なんだ!と言いたくなりますが、そうではなく、今作は三人のやり取りを通して哲学する姿勢を改めて我々に知らしめてくれるものなのだと思います。

引用元:本棚のすき間でつかまえて

3位:ゴルギアス

読んでみて

ソクラテスがゴルギアス、カルリクレス、ポロスと討論を通じて快と善、悪と醜などの哲学的なことや政治的なことについて意見を述べた本。

その後ソクラテスが死刑判決を受けることの予言めいたことも述べています。ソクラテスの論調は対象のものと近いものを徐々に述べて言って最後には全く異なるものにしたり、最初に絶対理論みたいなものを確認、承認させて、それに反例となるものを論調していく感じで現代で言う批評家に当たるものだなと思わされました。

しかし、言葉のオセロのように先を先を読んで全体の構成を考えてから論じる強さは凄いなと思いました。

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2位:ソクラテスの弁明・クリトン

読んでみて

死を目前にしてもなお、自分の正しさを貫いた姿に胸を打たれました。死が悪だとは分からないので恐れない、とあったが、やはり生物である以上死は本能的に恐れるべきものではないでしょうか。

それでもなお自分の信念を曲げなかったのは、絶対的な神への服従からきてるようですが、何故人々が神をそこまで信じるのか自分にはあまり理解できないので消化不足に感じたところも。

その辺を探る目的も含め、プラトンの他の著や、別の翻訳者のものも読んでみたいと思いました。解説が分かりやすくとてもよかったです。

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1位:プラトン入門

読んでみて

第一部はプラトンの生涯について、第二部はプラトンの対話篇を時系列に沿って概要を説明しています。プラトンがどのような人で、どのような経験をして、その中で何を考えたのかに触れることができる一冊です。

その上で、巻末にはプラトン晩年の「第七書簡」を載録されており、プラトン自身の語る言葉に接することができる。「第七書簡」の語り口はいくつもの例を挙げてわかりやすく、教育者であったプラトンの人柄を感じられました。

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まとめ

この記事ではプラトンについてより詳しく知るための本について紹介していきました。

プラトンは古代ギリシャ時代を代表する哲学者でかの有名なソクラテスの弟子であり、ソクラテスが政治に関わり殺されていく様を見ているので、政治には関わらず、よりフィロソフィア(知を愛する者)としてさまざまな考え方を見出してきました。

これを機に哲学にも興味を持ってもらいたいと思っています。

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