小説ヲタクがおすすめするオールタイムベスト83冊

太平洋戦争をよく知れるおすすめ漫画10選【フィクションからノンフィクション漫画、学習漫画まで】

「太平洋戦争について知りたいけど、普通の本は難しそう」
「太平洋戦争について手軽に学べるおすすめの漫画はどれなんだろう?」

日本人にとって、戦争といえば太平洋戦争のことを指すといえるでしょう。1941年12月に日本の真珠湾攻撃で始まった太平洋戦争は、1945年8月15日のポツダム宣言受諾で終戦となります。

戦場はアジア諸国から太平洋の島々まで広範囲におよび、日本だけでなく多くの国々にも影響を与えました。戦争末期には日本本土も大規模な空襲を受けて多くの人々が亡くなり、広島と長崎には原子爆弾も投下されています。戦後の日本では憲法改正や政治体制の改革が行われ、太平洋戦争は私たちの生活にも大きな影響を及ぼしているといえます。

この記事では、現代の私たちにとっても無関係ではない太平洋戦争を学びたいという人のためにおすすめの漫画をフィクション・ノンフィクション・学習漫画に分けて紹介していきます。

フィクション

永遠の0

読んでみて

300万部以上を売り上げ、映画化もされた同名小説のコミカライズで、太平洋戦争の海軍零戦隊パイロット達の姿を描いています。祖母の死をきっかけに、祖父が実の祖父でなかったことを知った主人公が、特攻で亡くなった祖父のことを調べていくストーリーです。

次第に明かされていく祖父の人生を通して、当時の零戦パイロットや特攻隊員がどのような想いを持って戦っていたかも理解できるようになっています。映画をみた人でも楽しめる作品になっていますので、ぜひ一度手にとってみてください。

みんなのレビュー

いきなり特攻隊はテロリストだとふっかけられてこういう発想はなかったなと…最近、知覧特攻平和会館へ行ってきたのでそうだとは思えない。主人公の健太郎が姉からの依頼で特攻隊だった祖父・宮部久蔵の実像を探る。戦友の石岡のところへ取材しに。死にたくないと言った者は死んでしまい、華々しく散りたかった者は生きながらえている。なんとも不条理だなと思った。作画は迫力があって見応えがある。

引用元:読書メーター

アルキメデスの大戦

読んでみて

天才的な数学能力をもつ主人公が、山元五十六から協力を請われて海軍にはいり、海軍の戦艦「大和」建造計画を阻止するために奮闘する作品です。軍艦や戦闘機など日本海軍の兵器開発をメインテーマにした、戦争漫画の中でも珍しい一作です。

当時の海軍内部や兵器開発の様子もよく分かりますし、専門用語もたくさん出てきます。武力を使わず数学の力で戦争を止めるというテーマは戦争漫画としても斬新ですし、正義感にあふれる主人公の姿も読んでいて清々しいです。日本が戦争に突入していた経緯に興味ある方はぜひ読んでみてください。

みんなのレビュー

三田先生お得意の超頭脳派主人公が、いかついおっさん連中に、超難解な数式を披露し、戦艦づくりの予算の改ざんを訴えるシーンは、超絶名シーン。個人の感情が国を動かし、戦争へとつきすすんでいく姿は恐ろしい。今の時代に読むべき一冊。

引用元:めちゃコミック

ペリリュー ─楽園のゲルニカ─

読んでみて

太平洋戦争でのペリリュー島の戦いを描いた戦争漫画です。一般には聞き慣れないかもしれませんが、ペリリュー島は、日本軍が粘り強く抵抗し、3日で落ちると高をくくっていた米軍を3か月にわたって釘付けにした太平洋の激戦地です。

この作品では、漫画家志望の主人公の視点から、ペリリューの戦いが描かれます。登場人物たちが戦争漫画とは思えない三等身の可愛らしいキャラクターになっているのも本作の特徴で、容赦なく仲間が命を落としていく過酷な戦場描写との対比が印象的です。リアルな戦場の姿を知りたい方におすすめの漫画です。

みんなのレビュー

戦死者1万人を超えるパラオ諸島ペリリュー島の戦いが舞台。可愛い人物描写とは裏腹に、味方も敵も、人がいとも簡単に壊れ、死んでいく。それぞれ皆家族を国に残し、持久戦で生きては帰れぬ中での苦痛、悲しみ、時折挟まれるほがらかなエピソード。今の人も昔の人も変わらない。 とみに最近なんだか想像力が欠如した威勢のいい人たちがちらほら目に付くので、そういう人たちこそ読んでみたほうが良いのでは、と。いろいろ問題課題は山積みながら、いま、ここの平和はつくづくと身に沁みます。

引用元:読書メーター

この世界の片隅に

読んでみて

戦時中の広島県呉市を舞台に普通の主婦である北條すずの目線から、戦時中の市民生活を描いた作品。戦争漫画といっても派手なシーンはなく、日常が徐々に戦争に侵食されていくなか、当時の人々が必死に生活を守ろうとしていた様子が淡々と描かれます。

読んでいるとすずたちの喜びや悲しみが伝わってくるとともに、何気ない日常がどれほど大切なものかがよくわかります。戦争漫画のなかでは異色な作品になりますが、ぜひ一度読んでみてほしい1冊です。

みんなのレビュー

太平洋戦争最中に広島市から呉市へお嫁に行くことになった女の子すずのお話。映画を見たっきりで原作を読んでなかった。概ね同じストーリー。文字どおり何気ない日常が過ぎていく。でも、すぐ横には戦争の影。そんな中でもあくまで普通の生活を送るすず一家は微笑ましい。作者自身の脚注もあるので、当時の生活習慣もしっかり学べる。

引用元:読書メーター

戦争めし

読んでみて

日本軍や戦争中の日本を舞台に、食事や料理に関するエピソードを集めた漫画です。最近人気のメシ漫画の1冊ですが、戦争をメインテーマにしているのが特徴で、当時の人がどんなものを食べていたのかがよくわかります。

登場するのは兵士から一般庶民まで様々で、食事がどんなに辛い状況でも人を前向きにしてくれる行為であることがわかります。派手なシーンはありませんが、普段当たり前だと思っている「食べる」ことのありがたみを感じられる1冊です。

みんなのレビュー

戦争を食物から描くなんて凄い。前線の兵士も銃後の国民も、当時を生き抜いた人たちには食べ物に関する思い出があることだろう。戦うために、生きるために、守るためにどうにかして栄養を摂ろうとしてきた時代があったこと、また、知恵を絞って作っていた食べ物がそのままソウルフードとして現在も残っているものがあることも凄い。どの話も涙が出た。戦地で作るカツ丼や、故郷を思い出す戦艦大和のサイダー、ちばてつやさんの話も特に良かった。途中に紹介されていた他の作品も読みたいものが多々あった。

引用元:読書メーター

はだしのゲン

読んでみて

言わずと知れた戦争漫画の代表作で、この作品を知らない人はいないのではないでしょうか。戦時中の広島を舞台に、ゲンとその家族を主人公、戦争の恐ろしさと平和の大切さ、原子爆弾の悲惨さを描く反戦作品です。当時の生活が如何に戦争に支配された理不尽なものだったかが描かれ、そのなかでも負けることなく自分が正しいと思う道を貫き、強く生きるゲンの姿にはきっと勇気づけられるはず。

多くの人は小学生のときに読んだ記憶があると思いますし、これからの子供たちにも読み継いでいってほしい作品です。

みんなのレビュー

小学校の図書室に唯一あった漫画。小学生の頃は悲惨な描写に心を痛めた記憶があるが、改めて読んでみると戦争の愚かさを嘆く中岡家が非国民と周囲から差別される姿に心が痛み、原爆が投下された描写は何とも言えない気持ちになった。

引用元:読書メーター

あれよ星屑

読んでみて

終戦直後、焼け野原になった東京で生きる元兵士の男たちを描いた漫画です。戦争中の市民生活を描いた漫画はありますが、戦後にスポットを当てた漫画というのは意外と少ないもので、貴重な作品と言えます。

戦争が終わったとはいえ、当時の日本はまだ混乱状態にあり、進駐軍やパンパン、闇市などダークな世界も広がっていました。この作品では、私たちにとってあまりイメージのない占領下の日本が、まるでその場にいるかのように生き生きと描いています。

戦争が終わったからといって人々の生活がすぐには元に戻らなかったことがよくわかりますし、これも知っておくべき戦争の一面だといえます。戦後の日本に興味ある方はぜひ読んでほしい1冊です。

みんなのレビュー

戦後闇市を舞台にけなげに生きる人々を描いた作品。絵のタッチがちょっと古風な漫画スタイルだけどきれいな線画で生々しさを出しすぎないのがいいですね。タカ派全盛の今だからこそ、静かにこの漫画を読んで考えるのはおすすめです。

引用元:読書メーター

ノンフィクション

総員玉砕せよ!

読んでみて

ゲゲゲの鬼太郎で知られる水木しげる先生は、戦争漫画も多数手がけています。本書はそのうちの1冊で、南方の戦場で圧倒的な戦力をもつ米軍を相手に、極限状態で戦った日本兵の姿を描いています。

戦時中は作者自身もニューギニアで従軍していた経験があり、実際の戦争を知る人間にしか描けないリアルな戦場の様子はぜひ一度読んでみてほしいです。自身のラバウルでの戦争体験を描いた作品など、水木先生の作品は豊富にありますので、興味をもった方はそちらも手にとってみてください。

みんなのレビュー

今年の戦争番組内で紹介されており読みました。日本はお国のために、恥ずかしくない死をという考え方だったために、無駄な死がたくさんあったのだなと思いました。玉砕できなかったからと、自決しなければならないなど、味方に殺されるようなものだと思いました。軍医のセリフの「軍隊というものがそもそも人類にとって最も病的な存在なのです」が心に残りました。

引用元:読書メーター

不死身の特攻兵

読んでみて

太平洋戦争末期に実施された爆弾を抱いた航空機で敵に突入する特攻作戦を主題にした漫画で、上官からの死んでこいとの命令に反して、9回出撃して9回生還した実在するパイロットのエピソードを描きます。

特攻隊員を取り巻く環境の描写もリアルで、彼らがどのような心境で作戦に望んでいたのかもよくわかります。組織の命令や圧力にも屈せず、自分を貫く若者の姿は、読む人にきっと感動を与えてくれます。

みんなのレビュー

特攻隊に関わるノンフィクション。とにかく酷い話。悪辣にして残虐な国の話と言ってよいと思います。今でも、その犠牲となった人々を「英霊」と崇め奉ることによって、国の悪辣さ・残虐さを正当化しようとする人たちがいるわけですけど、許されないことだと思います。

引用元:読書メーター

学習漫画

講談社 学習まんが 日本の歴史(18) アジア・太平洋戦争

読んでみて

日本の歴史を子供向けに分かりやすく解説する学習漫画シリーズの1冊で、太平洋戦争がテーマになっています。満州事変から日中戦争、アメリカとの開戦からポツダム宣言受諾まで、日本がどのように戦争に突入していったかが詳しく説明されているので、太平洋戦争をよく知らない初心者の方におすすめです。

当時のメディアが戦争をどのように報道し、国民はどう反応したのかといった章や、特攻作戦についての章もあって内容も充実しています。単に史実を学ぶだけでなく、戦争をより多角的に理解することができるでしょう。

みんなのレビュー

なし

まとめ

大平洋戦争は日本に国と社会に大きな傷を残しただけでなく、アジア諸国にも大きな影響を及ぼした戦争で、日本史だけでなく世界史のなかでも重要な出来事です。太平洋戦争から75年が経過し、当時を経験した方々も亡くなられていくなか、戦争の記憶を後世に残していくことは、現代を生きる私たちの大切な役割といえるのではないでしょうか。

ここで紹介した漫画は、太平洋戦争を学ぶ手掛かりになってくれるものばかりですので、興味をもった作品があれば、ぜひ手にとってみてください。以上、太平洋戦争を扱った漫画のまとめでした。

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