「数学が苦手だったけど、大人になった今あらためて学び直したい」
「基本的な数学の基礎をつけて仕事に活かしたい」
学生のころ、数学が苦手だったという人は多いのではないでしょうか。それでも、大人になって色々な経験をする中で、改めて数学について学び直したいという思いを持たれている方もいるはずです。
また、「博士の愛した数式」や「フェルマーの最終定理」など、数学をテーマとした小説に触れる中で、数学に興味を持たれた方もいるのではないかと思います。
この記事では、大学で数学を学んで数学をテーマにした小説を読むのが好きな筆者が、数学について扱っている本を探している方向けにおすすめ本をご紹介します。
「数学を学び直したい大人向けの本」「ビジネスに数学を活用したい人向けの本」、そして「数学をテーマにした小説作品」などから10冊を選び、おすすめ順のランキングにしてみました。ぜひ参考にしてみてください。
この記事を書いた人
一橋大卒 歴史学専攻
Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。
10位:フェルマーの最終定理
読んでみて
最も有名な数学の証明問題とも言える、フェルマーの最終定理。本書は、そんなフェルマーの最終定理がどのようにして証明されたのか描く、ノンフィクション小説です。
数学界最大の超難問はどうやって解かれたのか、様々なが数学者たちが挑戦しては破れ続けたフェルマーの最終定理にスポットを当てた、描く感動の人間ドラマです。
フェルマーの最終定理という言葉を聞いたことがある人は、ぜひ読んでみてほしい傑作ですよ。
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9位:虚数の情緒―中学生からの全方位独学法
読んでみて
本書は、小説というより学術的な読み物といったほうが良いかもしれません。本書のターゲットは中学生ではありますが、大人が読んでも十分に楽しめる物となっています。
こちらの本のテーマは、「中学生が読んでも虚数という概念を理解できるようにする」というもので、虚数という考え方にたどり着けるように丁寧な解説と数式による詳しい説明が施されています。
なんといっても、特筆するべきはページ数の多さで、1000ページを超えます。しかしながら、多くの数学好きが名作として評価する本です。もし数学に興味があれば、いつか読んでみることをおすすめします。
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8位:脳を鍛える大人の計算ドリル―単純計算60日
読んでみて
こちらの本は、読み物というよりもトレーニングブックと呼んだほうがいいかもしれません。
筆者である川島隆太先生は、DSやSwitchで爆発的な大ヒットを生んだ「脳トレ」シリーズの監修者でもあります。そんな川島隆太先生により、大人の脳を鍛え、衰えを防ぐことを目的として開発されたのがこちらの本です。
内容は、一日に一枚ずつ簡単な足し算、引き算、掛け算で構成された問題を100問ずつ解いていくというもので、誰にでも続けやすい内容です。「最近物忘れが多くなってきた」「言いたいことがなかなか思い出せない」という方におすすめできる本ですよ。
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7位:ビジネスマンのための「数字力」養成講座
読んでみて
本書は、コンサルタントとして多くの企業の経営問題の解決を行ってきた筆者の方が、ビジネスマンに必要な数学力について解説した本です。
ビジネスにおいて、数字を理解することは最も重要なスキルと言えるでしょう。数字を理解するためには、数学の力が欠かせません。本書は、数字を理解するために重要となる7つの基本、5つの習慣について解説し、加えて数字を読む際に陥りがちな罠と、豊富な実践例を載せています。
ビジネスマンとしてより成長したい方におすすめできる本です。
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6位:数学ガール
読んでみて
数学ガールは、大人気数学小説シリーズ作品です。2002年から結城浩のWebで公開されてきた小説を再構成し出版されています。
本書は、そんな数学ガールの第一作目です。三人の高校生が、「素数」「絶対値」という基本的なものから「フィボナッチ数列」「二項定理」、「無限級数」や「テイラー展開」、「母関数」まで多岐にわたる数学の問題に挑戦します。
小説の形式でありながら、取り扱う数学的内容は本格的であり、数学が好きな人や、数学に興味がある人にも楽しめる作品となっています。
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5位:長岡先生の授業が聞ける高校数学の教科書
読んでみて
次に紹介するのは、数学を専門とする大学教授の方が書かれたこちらの本です。
こちらは、先程紹介した本と比べて、もう少し本格的に数学を学び直したいという人に向けて作られています。講義の内容がCD-ROMにまとめられており、本を読むだけではなく聞きながら理解を深めることができます。収録されている講義はなんと100時間以上の大ボリュームです。
数学に興味を持ち、本格的に学んでみようと思った方におすすめできる本ですよ。
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4位:数学女子智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。
読んでみて
本書は、もう少しライトに数学をビジネスに活かす方法について学びたい方向けの本です。
本書はストーリー仕立てとなっており、主人公は数学科出身のコンサルタントである柴崎智香です。彼女は、とあるアパレル企業へ転職することになりますが、そこで出会ったのは経験と勘を頼りにしている営業部員たちでした。そんな彼らに、智香はビジネスにおいて数学を活用することの重要性を伝えていきます。
こちらを読めば、普段の仕事にすぐに活かすことができる知識を身につけることができますよ。
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3位:中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる本
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こちらの本は、長年塾講師として数学を教えられている方が書いた、中学生の数学を改めて学び直すための本です。これまで紹介した本は大学の教授が書いたものでしたが、塾講師の方が書かれたこちらの本は、より理解のしやすさを追求することをテーマとしています。
その内容は、とにかく丁寧さが光るものとなっています。わかりにくい公式も図や詳しい解説を交えながら教えてくれるので、本を読むだけでも理解が進み、つまずきが起きにくいようになっています。
丁寧に教えてもらうのが好きという方におすすめできる本です。
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2位:東大の先生!文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!
読んでみて
はじめに紹介するのは、6時間で中学3年分の数学を理解してしまおうというテーマで書かれたこの本です。中学や高校で数学に挫折してしまった大人をターゲットとしており、「最速・最短で数学のやり直しができる本」を謳っています。
本書を読めば、とにかく時間のない社会人向けに、社会で生きる上で誰にでも必須となる数学の知識を短期集中型で学ぶことができます。筆者は東大の教授で、渋滞学でも知られている西成活裕先生です。
社会人の方が数学を学び直したいと思ったときに、最初の選択肢となる本ではないでしょうか。
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1位:博士の愛した数式
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博士の愛した数式は、小川洋子による記憶力を失った数学者である博士をテーマにした小説作品です。本屋大賞を受賞した作品でもあります。
物語は、博士の家政婦の視点で描かれます。博士の記憶は80分しかもちません。毎日、博士は自分の記憶が80分しか持たないことを知り、生きて行きます。家政婦とも、まるで初対面の人であるかのように毎日接します。そんな博士と家政婦、そして家政婦の10歳の息子が織りなす、ぎこちないながらも感動的な物語です。
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まとめ
こちらの記事では、数学に関する本を10冊ランキングにしてご紹介してきました。
大人なってから改めて数学を学びたいというニーズは大きく、多くの本が出版されていますがその中でもこの記事ではおすすめできる本を紹介してきました。ぜひ、これらの本を読んで、数学をもっと好きになってくれると嬉しいです。