「鎌田實の本って、たくさんあるから何から読めばいいかわからない」
「鎌田實って名前は聞くけどどんなこと書いてるのかよく知らない」
諏訪中央病院の名誉医院長であり、作家でもある鎌田實先生。活動の幅も広く、その著書もたくさんの種類があります。ベストセラーもあるだけに、まずはどれから読もうかと悩んでしまいますよね?
今回は、実際に講演に足を運ぶほど鎌田實先生が大好きな私が、「これだけは読んでほしい!」6冊ピックアップしました。エッセイ、評論、自己啓発からそれぞれ2冊ずつのご紹介です。自分にあったものから鎌田實先生の考え方に触れてみましょう!
エッセイ編
がんばらない
読んでみて
鎌田實の名前が世間に広く認知されるようになったのが「がんばらない」です。
「医師の書いた本」とだけあって、難しいイメージを持ちがちですがまったくそんなことはありません。普段、読書の習慣がない人でもすらすらと読んでいけます。文庫本であり、かつ章ごとに話が分かれているため毎日の通勤通学でも無理なく読み進められるのもオススメのポイントです。
鎌田先生が出会った患者たちのエピソードを、自身の持つ死生観と絡めて展開されるお話。医師やスタッフ、患者の家族による、患者の終末までを書いていますが、決して悲しくなる本ではありません。自分の生き方や人としてのあり方、そしてもし自分が死ぬときにはどうありたいかを考えさせられる1冊です。
みんなのレビュー
がんばらないけど あきらめない
読んでみて
「がんばらない」と同じく、患者とその家族のエピソードを中心にしたエッセイ集です。
何か病気になると「がんばる」と口にすることは珍しくないでしょう。ですが、その言葉で精神を追い詰めてしまう患者もたくさんいます。そんなときには全力で「がんばらない」を選択しよう、でも「あきらめない」。鎌田実先生からのメッセージが込められています。
また、「人は笑顔になることで元気になる」というお話も。元気だから笑顔になれるのではなく、笑顔だから元気でいられる、我々が忘れてしまっていることを教えてくれます。古い本ではありますが、電子書籍版で購入もできるのでぜひ一度手に取ってみてください。
みんなのレビュー
著者の鎌田實さんの講演会に行ってきたという叔母に借りた本です。 時々テレビでコメンテーターかなんかで見かけるおじさんという認識でした。お医者さまなんですね。 わかりやすい言葉で、様々な経験や体験から、笑うこと食べること生きること死ぬことを語っています。 読む前は「こういう本は苦手かも(;・ω・)」と思っていましたが、読んだらちょっと目の前の道が明るく見えるようになったような気がしたような。
引用元:読書メーター
評論編
あってよかった! 応援したい ニッポンを幸せにする会社
読んでみて
企業のあり方に一石を投じた本書は、利益優先ではない、独自の存在価値を見出している企業を複数紹介した本です。
誰もが知る超有名企業「ヤマト運輸」や「ケーズデンキ」から、あまり聴いたことのない中小企業まで幅広くピックアップ。利益が優先で社員やその家族、顧客の顔を見ていない企業がある中で、利益を無視してまで「社会のために」を掲げる企業が13社並んでいます。
ただの評論や辛口批評ではなく、鎌田先生独自の温かい視点で書かれているため普段は手に取らない人もすんなりと読める1冊。今、企業に勤めている人や独立・起業を考えている人はもちろん、就職活動をこれから迎える人にもぜひ読んでほしいタイトルです。
みんなのレビュー
世の中には色々な企業が有ります。利益最優先で社員や、お客を省みない企業が有る一方、本書に掲載されている様な、利益で無く、義を大事にする企業も有ります。折角、働くのであれば本書に掲載されている様な企業で働きたいものです。就職活動を控えている学生や、転職を考えている人は、企業を選ぶ上で、給料だけで無く、世の中に意味の有る事を成す、いい会社を選ぶ視点も必要になりそうです。
引用元:読書メーター
未来を生きる きみたちへ: 『二分の一成人式』で伝えたい いのちの話
読んでみて
評論というカテゴリに分けましたが、子どもでも読める、短くても「鎌田實」を感じられる1冊です。
「二分の一成人式」、つまり10歳を迎えた子どもたちに命と平和の大切さを伝えるこの本。子どもたちに向けたメッセージはもちろんのこと、子どもに関わる保護者や教員にもプラスになる内容になっています。親子で一緒に鎌田イズムに触れることができますよ。
10歳の子に対しては少し難しい話もある印象で、一度では理解できないのも無理はありません。しかし、二分の一成人式をきっかけに本書をもって、節目節目で読み返してほしいそんな1冊です。医療現場に携わる鎌田実先生の言葉を借りて命と平和の大切さを学んでいきましょう。
みんなのレビュー
鎌田さんの本は初読。その半生をはじめて知ったけれど、その生き方に基づいた主張やメッセージは、とても重みがある。自由に生きるには、知ること、考えること、責任を持つこと、それが第一歩。これこそ、10歳くらいの時に読みたかったなぁと。それで何か変わったかどうかは自分次第なのだけれど。自由ほど難しいものはないし、正しいと思ったことを貫ける勇気も、好奇心も思いやりも、どこかに置いてきてしまったみたい。
引用元:読書メーター
自己啓発編
1%の力
読んでみて
たかが「1%」、されど「1%」。ほんのちょっとの力を誰かに向けてみる大切さを説いたのがこの本です。
自分中心の考え方にシフトしていっている現代。誰かのために何かをするという考え方自体が廃れていく中で、鎌田先生は「1%」でいいから誰かのために傾けようと話します。誰かのために「1%」生きることで、かけた以上の幸せが社会やその人に向けられるのです。どれだけ余裕がなくても1%ならできそうなところが、読者をぐっと惹きつけます。
自分の力を「100%」とするのではなく、100%を超える1%の存在にも触れている新しい視点に出会える内容。一般的に悪い思考だとされている自己否定も時には必要と話す、鎌田實先生ならではの視点で書かれた新しい自己啓発本です。初心者はもちろん、他の自己啓発本を読んできた人にもぜひ。
みんなのレビュー
あと1%、1%だけでも信じてみよう… 1%だけでも、1%でいいからやってみる、まず1%… そんな考え方や思考の転換がいかに大切かと気づかせてくれる。 そして、1%から始まる愛や幸せや親密感が起こす奇跡のような話を紹介。 著者が続ける誰からのための努力や愛情、チャンスへの挑戦、思いやりや柔軟性という生きる姿勢があるからこそ、この1%という言葉が響くのかもしれない。 誰かのための1%と私のための1%をやっていきたいと思った。
引用元:読書メーター
人は一瞬で変われる
読んでみて
「変わりたいけど変われない」。そんな人に一度読んでほしい1冊がこちらです。
鎌田實先生が実際に出会った、一瞬で変わった人たちのエピソードが綴られている本書。テーマは行動変容です。何かのターニングポイントを経験した登場人物たちが変わっていく様は、読んでいて勇気をもらえる1冊になります。
この本は、完璧主義の人にこそ読んでほしいタイトルです。鎌田先生は本書の中で完璧でなくてもいい、継続を積み重ねていくことが大事と説いています。いきなり100%変われないからダメなのではなく、1%ずつでも変わっていくことが大事だと、改めて教えてくれる1冊になっています。「自分はダメだ」「変われない」と思っている人にこそ読んでほしい本です。
みんなのレビュー
まとめ
鎌田實先生の数ある著書の中で、これだけは読んでほしいという6冊をご紹介しました。代表作「がんばらない」を中心に、ぶれない、でもやさしく書かれた本の数々は出版から時間がたっても色褪せることはありません。
- 純粋に感動したい
- 新しい切り口の本が読みたい
- なにか1つのことが継続できない
- 自分に自信がない
- 鎌田實をもっと詳しく知りたい
こんな人たちにこそおすすめしたい6冊。どれから読んでも皆さんの人生にプラスになるものばかりです。ぜひ一度、手に取ってみてくださいね!