「知識ゼロからでも経済学がわかるようになる本を探しているけれど、どれを読めばよいか分からない…」
「経済学に興味があるけれど、難しそうで手がつけられない」
経済学に興味があり学んでみたいと思ったとき、このような悩みを抱えることが多いのではないでしょうか。筆者自身も本で経済学を学びたいと思った時に、同じような悩みを抱えたことがあります。
そこで今回は、お悩みの解決に繋がるような経済学の本を22冊、ランキングにしてご紹介します。このランキングは、次の3つの視点からさまざまな書籍を選びました。
- 知識ゼロから学びたい入門者向け(漫画や小説も)
- ある程度の知識がある中級者向け
- 経済学を更に深く学びたい上級者向け
月に10冊以上の本を読み、経済学部に所属している現役大学生の筆者が、あなたにピッタリの本を紹介させていただきます!少しでも気になった本があればぜひ読んでみてください。
この記事を書いた人
一橋大卒 歴史学専攻
Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。
22位:行動経済学の逆襲
読んでみて
本書は行動経済学の第一人者である「リチャード・セイラー」が書いた本です。リチャード・セイラーが感じた些細な疑問から、研究を経て行動経済学を確立していくまでの物語が描かれています。
自伝ですが、行動経済学の根幹や世の中の当たり前を疑うマインドを学ぶことができます。
サービス全ての社会人が行動経済学を学んで置くべきだと思います。なので本書は、全ての社会人にオススメしたい1冊となっています。
みんなのレビュー
従来の経済学の理論はあまりに合理的すぎて、非合理的な行動ばかりとる人間には合わないらしい。そこで「ヒューマン」に適した「行動経済学」という学問が出てくることとなる。ノーベル経済学賞を受賞した著者が、自らの半生を交えがながら行動経済学とはなんぞやを教えてくれる。
読書メーター
21位:国富論 上・下
読んでみて
アダム・スミスの「国富論」誰もが一度は耳にしたことがあると思います。経済学の出発点であり、経済学の古典的名著。
200年ほど前のイギリスで書かれた本の翻訳版のため、お世辞にも読みやすいとは言えませんが、今まで身につけてきた経済知識と照らし合わせながら、じっくりと向き合って読むことで多くの気づきがあると思います。
経済学の始まりの1冊を是非読んでみてください。
みんなのレビュー
経済学の古典。本来学生時代に読む必読書であろうが、 この歳になってしまった。 労働、貨幣、土地、都市、 元本資本、金銀本位制とあらゆる経済原理が丁寧詳細に 語られている論文であるが、さすがに200年以上前の イギリスの世相を反映している表記なので古色蒼然なのは 致し方ない。 下巻も読むべきであろう。
読書メーター
20位:資本論
読んでみて
カール・マルクスの「資本論」も先程紹介させていただいた、「国富論」同様有名な経済学の古典的名著です。アメリカや日本を初めとした多くの先進国で用いられている資本主義。その資本主義の始まりの書で、資本主義の道理が書かれています。
かなり専門的な内容が書かれていますが、資本主義国家に生きているすべての人がじっくりと時間を掛けて読むべきだと思います。読破したときの達成感はとても大きなものです。
みんなのレビュー
まずは第一分冊を突破。まだまだ先は長い。しかしこの一冊でマルクスの理論の骨格はだいたい観取できます。労働力とは新たな価値を創造しうる唯一の特殊な商品です。資本主義社会を成立させる基盤となっているのは資本家ではなく労働者なのです。我々はいつしか資本の側に根源的な力があると思い込むようになってしまいましたが、錯覚に過ぎません。マルクスが暴いた資本主義社会は、その具体的形態を変容させつつも、今日に至るまで本質を存続させています。今こそ『資本論』を手に取ろう! 労働者の団結と自己解放のための闘いはここに始まる!
読書メーター
19位:テクノロジーの世界経済史―ビル・ゲイツのパラドックス―
読んでみて
ビル・ゲイツは、2012年に「イノベーションがこれまでにないペースで次々に出現しているというのに、アメリカ人は将来についてますます悲観的になっている」という述べたそうです。
この「パラドックス」すなわち逆説を、世界経済と共に解き明かしていくという本です。テクノロジーにより世界がどう変わっていくのかを学ぶことで今どのような行動を取ると豊かになる事ができるのかも学べます。
人工知能は私達の生活、社会をどう変えるのか。ぜひ読んでみてください。
みんなのレビュー
18位:経済学を味わう―東大1、2年生に大人気の授業―
読んでみて
本書を一言で表すと、経済学の細かい分野を具体例と共に紹介している本です。経済学にはどのような分野があり、それぞれの分野の研究をすることで何ができるのかを学ぶことで更に深く「経済学を味わう」ことができると思います。
経済学を学ぶ深く学ぶ意味の確認ができる本として、経済学部のが大学生や、これから更に深く経済学を学びたい社会人にオススメしたい1冊です。
みんなのレビュー
経済学の各分野を、具体例と共に紹介している本。専門用語もそこまで多くないため、初心者でも読みやすい。 個人的には公共経済学、実証ミクロ経済学が面白いなと思った
読書メーター
17位:経済学の名著50冊が1冊でざっと学べる
読んでみて
タイトルは「経済学の名著50冊が1冊でざっと学べる」ですが、学ぶというよりは興味のある名著を見つけるための本と言う感じの本です。なので、50冊分の知識を学ぼうとして読むと内容が薄いと感じてしまうかもしれません。
紹介されている本は、本書の著者ですら読むのに苦戦する専門書も紹介されています。なので、経済学を一通り学び、さらに極めたいという人がまず読む本だと思います。
みんなのレビュー
流石は予備校の名講師だが、面白いのは「分からない・分かりにくい」という部分を読者と一緒に体感的に味わいながら解説してくれる所かな。カリスマ講師の力を持ってしても難解極まりない経済学書を完全に噛み砕く事は容易ではなく、明らかに「理解しきれず解説できない所」が出てくるが、それでも現代経済を理解する上で重要な概念については臆することなく解説を試みる。精密に50冊全て読むことに比べたら些か内容を端折り倒しているものの、1冊で学べるという簡単さを売りにしている点ではタイトルに偽りなし。
読書メーター
16位:世界〈経済〉全史「51の転換点」で現在と未来が読み解ける
読んでみて
経済は様々な出来事を経て今に至ります。本書は、そんな経済の歴史を51の転換点と共に網羅的に学ぶことができる1冊です。
今使われている貨幣、紙幣、手形、為替はどのように生まれたのか。歴史を知ることで今の経済ニュース経の深い理解にも繋がります。
題名やテーマは硬そうですが、易しい文体のうえイラストも多く使われているのでスラスラと読むことができました。
みんなのレビュー
経済、お金という観点から、世界史をたどっていく一冊。経済という観点で世界をたどると、戦争の原因や歴史の転換点が割と簡単に説明できてしまう恐ろしい話に気づく。そして、現代の首脳たちの頭を悩ませている諸問題や戦争の恐らく半分以上が大航海時代以降のヨーロッパや、一次大戦二次大戦以降のヨーロッパやアメリカの行動のツケみたいなものかと思うと・・・移民問題のそもそもの原因がヨーロッパ諸国の植民地政策などなど。普通に世界史を習うだけでは教わらない面白い視点だと思います。一読をお勧め。
読書メーター
15位:経済は世界史から学べ!
読んでみて
タイトルの通り、世界史と絡めて経済のことが学べる本です。世界史が得意な方、好きな方はもちろん世界史が特別好きでもないという方にもオススメしたい1冊となります。
なぜ世界史が特別好きではない方にもオススメかというと、世界史上で起きた出来事と絡めて経済について学ぶことができるからです。経済を世界史と絡めて学ぶことにより頭に定着しやすくなり、世界史も学べると一石二鳥です。
図が多く読みやすいことも本書の魅力の一つです。経済について学びたくて、世界史に少しでも興味があるという方は読んで損することは無いと思います。
みんなのレビュー
著者は駿台の世界史講師。貨幣、貿易、金融、財政の4つのテーマについて、歴史上の出来事と合わせて様々な用語を解説。図も多く、逸話など頭に残りやすい仕掛けがされている。複雑な経済の仕組みを説明する上で参考になる。
読書メーター
14位:経済は地理から学べ
読んでみて
先程紹介させていただいた、「経済は地理から学べ!」と同じシリーズの地理版です。世界史版同様、地理学と経済を絡めて解説されています。
世界史版は、過去のことから経済を学びましたが、地理版は「中国の人口問題」「EU問題」など現代の起きていることから学ぶことができます。そういう意味では、「経済」・「地理」「現在起きている問題」の三つのことを学ぶことができ、効率的と言えるかもしれません。
みんなのレビュー
純粋に面白かったです。過度にアカデミックによらず、過度に与太話によらず、読みやすく、勉強になっている感じを覚えつつ地理に興味が持てました。同じ切り口で密度や量が多いものをまだ読みたい。
読書メーター
13位:Q&A日本の経済ニュースがわかる!
読んでみて
日本経済新聞の記者が、普段新聞を読んでいない方向けに目線を下げてニュース解説をした本。難易度の高い単語は用語解説コーナーがあるのでその都度調べながら効率的にインプットすることができます。
経済の勉強をしたい方はもちろん、「銀行」「商社」「コンサルティング」など業界の解説もされているので就活中の学生、転職を考えているサラリーマンの方にもオススメしたい1冊です。
みんなのレビュー
12位:予想通りに不合理
読んでみて
本書は、今話題の行動経済学についてわかりやすく深く学べる本です。本書では、行動経済学を用いて人間が不合理な行動を取ることを理解し、人間の行動を「予想」する事ができれば人生が好転すると言います。
「頼み事なら進んでやるが、安い報酬をもらうとやる気を失う」のような不合理な行動を何故するのか、正確な実験により結論がでている本書を読めば、きっとあなたも納得できます。
みんなのレビュー
行動経済学の本を初めて読んだけれど、日常に潜む意思決定への影響がどれほど大きなものなのか実験に基づいて解説されていて面白かった。特にプライミングの影響が興味深く、例えば後輩や部下への声のかけ方次第で成果にも影響が出るのではないかなど、身の回りの環境についても同じように考えることができ、物事を言動次第で良い方向へ持っていくこともできるように感じた。
読書メーター
11位:ヤバイ経済学
読んでみて
本書は、若手経済学者のホープが経済学を用いた分析で、世の中の固定概念を壊していきます。
題材は、「相撲の八百長問題」「学校の先生のインチキ」「ウィキペディアの信頼性」など興味を惹くものばかりです。
さらに本書は、経済学の重要な概念である「インセンティブ」について深く学ぶことができます。本書では、インセンティブには三つの種類があると解説されています。そして「全ての人の行動の裏にはインセンティブがある」と述べています。私達はインセンティブに支配されているようです。
本書を読めば経済学を学ぶと何ができるのかがわかり、経済学の「凄さ」を実感すると思います。映画化もされ、大ベストセラーにもなっている「ヤバイ経済学」是非読んでみてください。
みんなのレビュー
遠く離れたところで起きたちょっとしたことが原因で劇的な事態がおきる 例えば中絶が犯罪を減らしたことだ 人がどんなふうに動くかについて筋の通った考え(インセンティブ)を知ることが必要であり 通念を疑い、短絡的な因果関係に食いつかず、物事は目に見てることと全然違うことを念頭に置きたい
読書メーター
10位:よこどり 小説メガバンク人事抗争
読んでみて
銀行業界の仕事がリアルに描かれた「経済小説」です。完全にフィクションの小説ではありますが、銀行の実情がリアルに描かれていることからとても勉強になります。銀行マンの使う経済専門用語は難しいものが多いですが、その都度調べながら読めばより頭に入り、効率的な学習になるでしょう。
小説が好きで経済について学びたい方はもちろんのこと、学生の方にもオススメです。
少し重たいかもしれませんが、まだ社会にで出たとのない学生が読むことで、社会やビジネスの雰囲気を感じることができます。大学生の筆者も、頻繁に経済小説を読み「社会に出るとこんな感じなのかな」なんて思ったりしています。
みんなのレビュー
これは面白い。日本的カイシャ組織の極みとも呼べるメガバンクを舞台に、すさまじい人事抗争を描く小説。その過程で描かれる銀行ビジネスの舵取りや、マスコミや政府との持ちつ持たれつの関係といった描写も、金融業界に属したことがない私にとっては充分すぎるくらいのリアリティー。それでいて複雑な状況がすっと頭に入るのは文章力のおかげか。人物造形も秀逸で、登場人物の姿がありありと想像できる。物語としても、最後のカタルシスからのどんでん返しがあって、すごくよく書けている。おすすめ!
読書メーター
9位:インベスターZ
読んでみて
お金・投資・経済について学べる「マンガ」です。主人公が通う学校は、資産運用により運営されていて、授業料がタダという変わった中高一貫校の男子校。
学校の資産運用を担う秘密組織「投資部」に入部した主人公が日本経済のトップと出会いながら資産運用を学んでいくというストーリー。作中にでてくる「日本経済のトップ」は堀江貴文や前澤友作など実在する人物という点も読みどころの1つになります。
「マンガ」ではありますが、学べる内容はビジネス書レベル。楽しみながら経済を学べるオススメの1冊です。
みんなのレビュー
投資のマンガ本。 主人公の中学校に入学した財前孝史が 投資部に入ってから投資を学んでいく物語。 投資の格言など盛り込まれ勉強になる。 その第1巻は 中学入学、野球部に入りたかった財前だが 地下の闇部屋で麻雀をしたのをきっかにに、 投資部に勧誘され、投資の世界に魅了され入部。 100億を株で運用しろと指示される。 その取引のやりとり、心情の描写なども面白い。 そもそもお金とは、始まりは、いつから、 コインの流通は紀元前600年前ギリシャのアテネ。 銀行、株、投資が生まれたのは? などの描写も興味深い。
読書メーター
8位:マネーの拳
読んでみて
先程紹介させていただいた「インベスターZ」と同じ三田紀房が書いた「経済マンガ」です。
ボクシングチャンピオンの花岡ケンが実業の世界でもチャンピオンになるという意気込みで企業経営を行うというストーリー。
大企業と戦いながら成功を目指す中小企業という経済フィクションの王道で、学ぶということを抜きにして、楽しんで読むことができます。
あの堀江貴文が新ビジネスマンガ読むべきと推薦するほど、学習コンテンツとしても充実しています。
みんなのレビュー
名著。マンガで学ぶ小難しい会社経営といったところか。 名言多数で何度も読み返してしまいそうだ。
読書メーター
7位:人生をぐるっと変える まるっと経済学
読んでみて
本書の最大の特徴は、ストーリー仕立てで経済について学ぶことができるという点です。ストーリー形式なので、読んだ後もしっかりと頭に定着します。重苦しいビジネス書が苦手だという方や読書に対して抵抗がある方にオススメしたい一冊となっています。
具体的な内容は、「衰退していると言われている日本経済の実態を世界経済と比較しながら解説する」という形です。また、最新のテクノロジーが今後の世界に与える影響も学べます。日本の先行きが不安視されている今ほとんどの人が、読むべき本だと思います。
みんなのレビュー
日本と世界を対比しつつ、新しいword, 概念を解説している。日本でもここ最近、fintechの発展、キャッシュレス決済などがすすみ、便利になってきたなぁと感じていた。しかし、maas, whimなど世界はもっとすすんでおり、はやくこういったシステムを使ってみたいな、とワクワクしながら読み進めることができた。
読書メーター
6位:大学四年間の経済学見るだけノート
読んでみて
一つのテーマを見開き1ページで、かわいいイラストや、キャラクターを使いながら解説してくれる1冊です。イラストやキャラクターにより頭に入りやすいので、経済学を学ぶ1冊目の本としてとてもオススメです。
この本は「経済学が堅く、難しい」というイメージを壊してくれます。テーマが「普段の買い物」など私達の日常を例に解説されていることも、1冊目としておすすめしたい理由の一つです。
また、ある程度経済知識がある方が経済知識を整理するための1冊としてもオススメです。
みんなのレビュー
さまざまな経済概念についてイラストをたっぷり用いて具体的事例を用いながら説明されており、とても分かりやすい。 見開き1ページで1つのトピックを扱っている点も理解の手助けになっている。 経済学は「ニュースでよく言葉を聞くけど自分ではうまく説明できない事柄が多い」と苦手意識を持っている分野だったが、理解が深まったと思う。
読書メーター
5位:行動経済学見るだけノート
読んでみて
先ほどご紹介した「大学四年間の経済学見るだけノート」と同じシリーズの行動経済学版です。行動経済学とは簡単にいうと「経済学×心理学」といったイメージの、最近になって経済学界で注目され始めている学問にです。
行動経済学は、普段の買い物や企業のマーケティングなど私達の生活に直接関わってくる学問なので学んでおいて損はないと思います。「大学四年間の経済学見るだけノート」を読み、イラスト形式の説明がわかりやすいと思った方は、こちらも読むことを強くオススメします。
みんなのレビュー
他の行動経済学の本で挫折したところ、読み始めた本書。 非常に分かりやすかった! 私達の心の働きに注目した経済学である行動経済学を見開き1ページでイラスト付きで解説してくれるため、読みやすくイメージがわきやすかった。 人は非合理な行動をとりがちだが、その非合理な行動をとることを知ることが大事なと思った。
読書メーター
4位:らくらく経済入門たまご
読んでみて
経済の予備知識を一切必要とせず、とてもわかりやすいと評判の1冊です。他の評判の入門書同様、「ゴミ袋の有料化は正しいのか」など身近な話題で経済学を学ぶことができます。
他の入門書と違う点は、グラフや数式を使った経済に関する問題が収録されている点です。そのため、数式やグラフから経済を読み解くスキルが必要な職業に就いている方や就活生にオススメしたい1冊となります。
本書の「らくらく経済学入門シリーズ」他にも「ミクロ経済学版」と「マクロ経済学版」があるので気になった方は読んでみて下さい。
この「らくらく経済学入門シリーズ」を一言で表すとグラフや数式が多く使われているため「入門書の中で最も実践的なシリーズ」といえると思います。
みんなのレビュー
とてもわかりやすい。というかこの本より簡単に書かれた経済学の本はないんじゃないかなと思う。 日常生活の中で湧き出てくるふとした疑問の解決に,経済学の知識が意外と役立つんだなと思わせてくれるので,「経済学?何それ?美味しいの?(=昔の俺)」って人にオススメ。
読書メーター
3位:父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話
読んでみて
この本の最大の特徴は、経済学者や予備校の講師ではなくギリシャの財務大臣が書いた本だということです。なので、ゴリゴリ経済用語が解説されているというよりは、「格差はなぜ生まれるのか」・「経済危機の裏に隠れているものは何か」など教養としての経済を学ぶことができます。
経済の話を神話や戯曲、映画と交えて解説されていることや、哲学的な話も交えて解説されていることから多くの人に読まれ世界的なベストセラーにもなりました。
みんなのレビュー
題名の通り、経済を神話や映画を交えてとても美しく書かれていました。おかげで実用書でありながら小説のごとくストーリーに没頭できました。 この本は経済の仕組みをわかりやすく教えてくれるのと同時に、私たちはこれからどうあるべきかを深く問いかけてくれました。多くの人が世界に格差があることを他人事だと思わず、疑問に思い続けていたら世界はいい方向に変わるんじゃないかと思えました。
読書メーター
2位:経済のことがよくわからないまま社会人になった人へ
読んでみて
クレジットカードや投資の仕組み、世界金融危機、ユーロ危機などなんとなく聞いたことはあるけれど、詳しくは説明できない事柄を網羅的に学ぶことができる本になっています。テレビなどで私達にわかりやすくニュースを解説してくれる池上彰さんが書いた本で、テレビ同様とてもわかりやすい解説ですぐに理解することができます。
大人の経済知識の穴を埋める事ができる本なので、タイトルの「経済のことがよくわからないまま社会人になってしまった人」はもちろんのこと、授業で軽く習ったけれどまだ知識が定着していないという学生の方にもオススメしたい本となっています。
みんなのレビュー
池上さんの著書だけあって、脳に上手く染み込むような言葉のチョイスでわかりやすくて、とても読みやすい。投資信託や保険など一つ一つ丁寧に解説されていて、またオススメも添えられて納得感。意外と知らないことも多くて読んでよかった。というか、もっと早く読んでおけばよかった。
読書メーター
1位:スタンフォード大学で一番人気の経済学 ミクロ編
読んでみて
スタンフォード大学で「学生が選ぶ講義が上手な教師」の1位を獲得した名教授ティモシー・テイラーの講義の内容を池上彰が監訳してできた1冊。「経済学は難しい。簡単に理解できる本は無いだろうか」という声に応えるために作られた本で、初学者にピッタリの本です。
経済学を見るポイントとして「社会は何を生み出すべきか」「どうやってそれを生み出すのか」「生み出されたものを誰が消費するのか」の三つが挙げられており、イラストなどはほとんどありませんが、楽しくスラスラと読むことができます。「さすがスタンフォード大学No.1教授と池上彰が作った本」と言ったところでしょうか。
みんなのレビュー
夢や目的を持ちにくい社会。そういうものを持つきっかけは課題を知ったり体験した時だ。この本にはそんな刺激を与えてくれる内容に溢れている。11~14章の題材は中学校などのデイベートにも適しているのではないだろうか。貧富の差など現実を知りこれからどうあればよいか積極的に考えることで希望や自分ポリシーをはぐくむチャンスになるんじゃないかな~。
読書メーター
まとめ
今回は、経済学を学ぶことができる本を22冊紹介させていただきました。
「経済学」と聞くと、難しい専門書ばかりだという印象を受けるかもしれませんが、知識ゼロからでもわかりやすく学ぶことのできる入門書が多くあることを知っていただけたかと思います。今回ご紹介したランキング上位の入門書から入り、中級者向けの本、そして上級者向けの本というようにステップアップして経済学を学んでいただくと良いと思います。
経済学は経済活動をしている人全てが学ぶべき学問だと思います。そして経済活動をしていないという人はいません。経済学を学ぶことで視野が広がり、より良い選択ができるようになります。
この記事を最後まで読んでくださったあなたが良い経済学の書籍に出会い、楽しく学んでいただければ幸いです。