「織田信長って乱暴者なイメージがあるけど、違うのかな?」
「織田信長がどんなことをした人なのか、簡単に知りたい!」
歴史の授業で習ったはずの「織田信長」という人。その後、豊臣秀吉が全国を統一し、徳川家康それを継承して江戸時代がはじまった、というのが日本史の大きな流れです。しかし、その実、織田信長がなにをした人なのか、あまり印象に残っていないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は織田信長に関する書籍をおすすめ順にランキング形式で9冊ご紹介いたします。気になる書籍が見つかったらぜひ手にとってみてください。
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9位:信長を殺した男
読んでみて
従来の歴史観を覆そうという勢いを感じる作品。織田信長はもちろん、明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康といった主要登場人物の生命力があふれるような絵が最大の魅力です。
これまでの有名作品のイメージを、いい意味でも悪い意味でも裏切っているので、安心感・安定感を求めて読むとしっくりこない可能性があります。しかし、歴史の「たられば」をたのしむのも、こうした漫画ならではの醍醐味でしょう、というわけで個人的にはアリだと思います!
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8位:下天は夢か 全4巻
読んでみて
著者の文体に最初は戸惑う人もいるかと思いますが、読み進めると面白味が出てきます。ドキュメンタリーが好きな方にはおすすめです。ただ、ドラマを求める人には物足りないかもしれません。
歴史的エッセイとも言える作品で織田信長の描写について細かく書かれています。また、尾張なまりも再現されている為、慣れないと読みにくさを感じてしまいますが、織田信長の人柄や周りの人達、出来事を知りたい方におすすめです。
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7位:超ビジュアル!歴史人物伝 織田信長
読んでみて
織田信長の生涯を解説を挟みつつ漫画で学べる一冊です。織田信長を取り巻く人達も紹介されており、子供の学習用としてもおすすめです。
また、初めて読む方やちょっと復習したい方にもぴったりです。ただ、人物解説は絵柄がバラバラなのと人物を美化しているので好みが分かれるかと思います。
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6位:信長
読んでみて
著者が歴史資料を元に分析し想像力を駆使していて、織田信長を独自の視点で描かれた作品です。主に『信長公記』と『武功夜話』の引用していて読みにくさはありますが織田信長を知るには一読をおすすめします。
この作品は織田信長天才論を通しています。革命を起こす信長の精神について著者はナポレオンなどを比較して描くことで信長の人柄を明らかにしようとしているのでとても興味をそそられます。
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5位:回想の織田信長 フロイス「日本史」より
読んでみて
イエズス会の宣教師として来日したルイス・フロイスが本国のポルトガルへ報告書として送った『日本史』。『信長公記』とならぶ当時の第一級史料として知られています。
読みながら痛感するのは、この本が歴史家ではなく宗教家の筆によるということ。そのため、彼らにとっての宿願である「日本での布教」に重点がおかれ、仏教勢力などは「悪魔」(これはキリスト教が禁じる偶像(仏像)崇拝が理由かと思われます)と表現されています。なお、その批評眼がすぐれていること、記録も微に入り細を穿つというべき詳述ぶりに、ルイス・フロイスの几帳面な性格を感じることができます。
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イエズス会の宣教師のルイス・フロイスの著作「日本史」の織田信長に関する部分を研究者がピックアップし解説も加えたもの。「日本史」はヨーロッパへの報告書として書かれたようだが、フロイスの上司が「あまりに冗漫にすぎる」と断じたくらい描写が細かい。当時を知る史料としては、その冗漫さがプラスに働いている。織田信長は当時の仏教勢力が嫌いだったからか、キリスト教にはかなり寛容だったようだし、高山右近はキリスト教徒にとってかなりのキーパーソンだったようだ。それにしても戦国時代怖い。今の時代に生まれて良かった。
引用:読書メーター
4位:現代語訳 信長公記
読んでみて
織田信長の旧臣、太田和泉守牛一が完成させた首巻一巻から本記十五記の全十六巻を現代語訳で分かりやすく書かれている作品で織田信長の歴史、事柄を年代順に学べるのでとても勉強になります。
細かい人物名や地名、事件なども事細かに書かれていて織田信長を深く知るのにとてもおすすめです。小説では知り得ない話もあり、信長の魅力について深まるのではないかと思います。
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3位:角川まんが学習シリーズ まんが人物伝 織田信長
読んでみて
本書は、表紙の信長のイラストを、人気ゲーム「女神転生」シリーズなどを担当した金子一馬氏が手がけていることから、Twitterなどで話題となっていました。歴史のながれを掴みやすくするため、写真やイラスト資料もついています。
学習用とタイトルにありますが、印象としては「歴史に親しむ」ことに主眼が置かれているようです。子どもにとって歴史学習の導入に活用でき、大人が歴史のおさらいとして読むのにもおススメできます。
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日本の歴史をおさらいしたく読みました。信長は罪なき市民を躊躇なく殺したりと、自身の目的のためなら犠牲を厭わない冷酷非情な側面もあったようですが、キリスト教を保護したり戦いに鉄砲を使用するなど、既存の概念に囚われず積極的に新しい文化を取り入れる、あまり日本人らしくない先進的な人だったのだなぁと思いました。現代にいたら外資企業でバリバリ稼いでそうです。
引用:ブックメーター
2位:織田信長 全5巻
読んでみて
1巻は織田信長の幼少期から青年期までを書かれていて、この頃から先を読む信長がさすがだと感じました。また、著者の描写が面白く読みやすいので2巻と3巻で中だるみを感じるかと思いますが、一気に読む事が出来ると思います。
信長の先を見据える目が凄く何も関係がないような事も作戦に繋がっている事が凄いです。文章が古くさく感じてしまうかもしれませんが、それでも面白いのでおすすめです。
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1位:国盗り物語
読んでみて
司馬遼太郎が描く、齋藤道三、織田信長、明智光秀といった群雄たち。単行本発行が1967年とさすがに年代物感は否めないが、そこは司馬遼太郎作品らしく、読み応え、読みやすさは折り紙付きです。熱中することまちがいありません。
3人の描く数奇な運命は、やがて日本史の中の大きな結び目となって次の時代を手繰り寄せてゆきます。そう思うと、齋藤道三には革命における予言者、織田信長・明智光秀には革命において非業に斃れる先導者といった趣が感じられます。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
関連の書籍を読むたびに思うことは、織田信長は、その強烈な個性ゆえに、さまざまに解釈されてきたということです。その中には「信長は人としての心をもっていなかった」というような評価もあります。しかし、時代の捉え方、構想した新時代のあり方などをあわせて考えると、個人的な感情など些細なことだ、と考えていたのかもしれません。
この記事を読まれた方が、実際に書籍を手にされる中で、織田信長のあらたな一面を知り、稀代の英雄が疾駆した歴史に思いを馳せていただけたら幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!