アインシュタインが発明した理論やモノを紹介!人類最大の発明は何?

アインシュタインとシラードの冷蔵庫

アインシュタインとシラードが開発した冷蔵庫

1920年代半ばに冷蔵庫は従来の氷で冷やすシステムから、電気を用いて冷却するシステムに変わりつつありました。しかし当時の冷却システムは不完全で、有毒ガスが発生する事故などが起こり問題になっていました。

そのことを知ったアインシュタインは物理学者レオ・シラードとともに、安全性に配慮した電気モーターを使用しない冷蔵庫を開発しました。手段の違う3種類の冷蔵庫の開発に成功し、従来型であるガス吸収式の改良タイプと水圧を利用したタイプ、液体金属を利用するタイプがありました。

レオ・シラード

これらの技術に対しアインシュタインはスイス特許庁に勤めていた経験を活かし、特許を申請し1930年に取得しています。しかし1930年代に世界恐慌が始まったことと、ドイツでナチスが台頭し経済的・政治的状況が不安定になったことが原因で商品化に至ることはありませんでした。

重力レンズ

重力レンズ効果

重力レンズとは恒星や銀河が発生させる光が、進む途中にある天体の重力によって方向が曲げられたり、曲げられた複数の光が集まって明るく見えたりする現象です。重力レンズには「強い重力レンズ効果」と「弱い重力レンズ効果」 の2種類が存在します。

1936年にアインシュタインは重力レンズ効果の中でも対象物、重力源、観測者が一直線上に位置する場合に限りリング状に見えることを発見しました。その功績によりリング状に見える重力レンズのことを「アインシュタイン・リング」と呼んでいます。

世界で初めて観測された「アインシュタイン・リング」の電波写真

重力レンズ効果の発見は天文学に大きな変化を与えました。本来観測者から見ることのできない惑星や恒星を、この重力レンズ効果を利用して発見することができるようになったのです。

アインシュタインが人類最大の発明と絶賛した「複利」とは

複利とは何か?

複利の運用例

複利とは「元本だけでなく利子にも利子がつく」という金融用語です。複利に対して元本にしか利子がつかないものを「単利」と呼びます。

例えば100万円の元本に1年で5%の金利がつくとします。複利で運用した場合1年間で5万円の利子がついて105万円になり、さらに1年後には105万円に利子が付き110万2500円になります。単利の場合では元本にしか金利が付かないので2年間運用しても110万円にしかなりません。

複利で運用可能な投資対象としては普通預金や積立預金、定期預金などの銀行商品か、投資信託などの金融商品などがあります。

ただし複利でお金を借りている場合、借金の利子にも利子がついて雪だるま式で借金が増えるため注意が必要です。

アインシュタインと複利

舌を出すアインシュタイン

アインシュタインは自身が発見した数々の理論や発明を差し置いて、「複利」を「人類最大の発明」「宇宙で最も偉大な力」と称賛していたとされています。

1916年に、

複利は人類による最大の発明だ。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う

と発言したという話も残っていますが、残念ながら確証は無く定かではありません。

アインシュタインと原子力の関係

アインシュタインはマンハッタン計画に関わっていたか?

マンハッタン計画のトリニティ実験の写真

第二次世界大戦が始まる直前の1939年8月2日、当時のアメリカ大統領フランクリン・ルーズベルト宛てにアインシュタインの署名が入った書簡が届けられました。

内容はアインシュタインの友人である物理学者レオ・シラードらの研究により「ウランによる連鎖反応によって生み出された強大なエネルギーが爆弾として利用可能だ」という結論に至ったこと、ナチス・ドイツがこのエネルギーの開発に着手することなどが記されていました。

書簡を受け取ったルーズベルト大統領は原子爆弾開発・製造のために科学者、技術者を呼び寄せ、マンハッタン計画を開始しました。第二次世界大戦の終戦間際に日本の広島と長崎に原子爆弾が投下されたことを知ったアインシュタインは、激しく手紙を書いたことを後悔したといいます。

原子爆弾投下後の広島

結果としてナチス・ドイツは核兵器を開発しませんでした。アインシュタインは「ドイツが原爆の開発に成功しないと知っていたら、爆弾のために何かをすることはなかっただろう」と語っています。

相対性理論と原子爆弾

長崎に投下された原子爆弾「ファットマン」

アインシュタインが相対性理論を発表したのは原子爆弾が誕生するより前だったので、アインシュタインが直接原子爆弾を生み出したわけではありません。しかし相対性理論の「エネルギーと質量は比例する」という論理が原子爆弾製造の基本になっています。

ウラン型原子爆弾の基となる「ウラン」は、自然界に存在する元素の中で最も重い元素です。ウランの原子核に中性子をぶつけると核分裂が起こり、核分裂片と中性子に変わります。この「核分裂片と中性子」の重量は、分裂前の「ウラン原子と中性子」の重量より少し減少します。

この減少した分の質量がエネルギーに変わるという現象が連続して起こると「核連鎖分裂」が起き「臨界」状態となります。この現象を利用したのがウラン型原子爆弾です。

アインシュタインが発見した理論や発明に関するまとめ

いかがでしたか?

「20世紀最高の物理学者」と呼ばれたアルベルト・アインシュタインが発見した理論や発明の数々は、現在の物理学に計り知れない影響を与えました。その理論を用いて発展した分野や学問は、現在の私たちの暮らしを豊かにしてくれています。

ぜひ物理学に興味を持ってアインシュタインの功績に触れてみてください。将来もしかしたら未来のアインシュタインになれるかもしれませんよ?

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