スティーブジョブズの名言15選!発言に込められた意図や背景も解説

私たちがこよなく使っているiPhoneやiPadは、どれもリンゴのマークが象徴的なアップル社の製品です。そのアップルを生み出したことで知られるスティーブジョブズは、これまでの生涯をかけたくさんの名言を残しています。

スティーブジョブズ
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決してすべてが順調なわけではなかった人生の中、多くの人には逆境とも思える状況を彼は少し違った見方で捉えていました。

この記事では、スティーブジョブズの名言とその背景、さらに関連書籍を詳しく紹介します。

15個の厳選された名言には、あなたの人生をより良いものにするヒントが隠されているかもしれません。自分を見失いそうなときや、このままでいいのかと思うときなど、自分の人生と照らし合わせてチェックしてみてください。

スティーブジョブズの名言と意図、背景

人生は限られている、直感を信じて

直感を大事にしていたスティーブジョブズ
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あなたの時間は限られている。だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない。ドグマ(教義、常識、既存の理論)にとらわれるな。それは他人の考えた結果で生きていることなのだから。他人の意見が雑音のようにあなたの内面の声をかき消したりすることのないようにしなさい。そして最も重要なのは、自分の心と直感を信じる勇気を持ちなさい。それはどういうわけかあなたが本当になりたいものをすでによく知っているのだから。それ以外のことは、全部二の次の意味しかない。

Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life. Don’t be trapped by dogma – which is living with the results of other people’s thinking. Don’t let the noise of others’ opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.

原文

大人になるにつれて、周りの目や親の意見が気になり自分の本当にやりたいことが分からなくなることって、誰にでもあるのではないでしょうか。スティーブジョブズはそんな私たちに鋭い名言を残しています。

彼は大学時代、興味のない授業は必修科目でも出席しなかったそうです。始めは好きな科目だけ履修していましたが、「両親が一生懸命働いて出してくれる学費を意味のないことに使うのは気が引ける」として大学を中退しています。

学校や仕事を辞めることはかなりのエネルギーを必要とします。周りに反対されたり、世間一般では非常識と捉えられたり…。それでも自分の直感を信じることこそ、一番幸せな人生への近道なのかもしれません。

本当に大事なことをできる機会は人生で二つ三つしかない

人生で過ごせる時間には限りがある
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この地上で過ごせる時間には限りがあります。本当に大事なことを本当に一生懸命できる機会は、二つか三つくらいしかないのです。

スティーブジョブズは56歳という若さでこの世を去りました。

平均寿命は年々上がってきてはいますが、やりたいことを思う存分できるのはやはり若いうちでしょう。そう考えると、全力を注げることの数はそう多くないのかもしれません。ボーっとしていると、あっという間にタイムリミットがきてしまいそうです。「自分にとって本当に大事なことは何なのか」早いうちに見つけておきたいですね。

大事なのは金持ちになることではなく、充実感を得ること

人生で重要なのは「お金」以上に「充実感」
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墓場で一番の金持ちになることは私には重要ではない。夜眠るとき、我々は素晴らしいことをしたと言えること、それが重要だ

Being the richest man in the cemetery doesn’t matter to me… Going to bed at night saying we’ve done something wonderful… that’s what matters to me.

原文

スティーブジョブズはお金持ちになることが目的だったわけではありません。自分の人生での一番の財産はお金ではなく「何を成し遂げたか」。

人は、お金を持っていることをステータスと捉えがちです。しかし、心から「素晴らしいことをした」と言えることこそが真の自信になりえるのだと、気づかされます。

過去ばかり振り返らない

過去ばかりを振り返っていってはダメ
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過去ばかり振り向いていたのではダメだ。自分がこれまで何をして、これまでに誰だったのかを受け止めた上で、それを捨てればいい。

「過去に犯した失敗や過ちにとらわれて何もできない」「いつまでもトラウマのように自分を縛り付ける」そんな経験を持つ人も意外と多いことでしょう。

スティーブジョブズは、そんな自分を受け止めた上で過去を捨ててまた一からやり直せばいい、と言ってくれています。どんなに自分が「もうダメだ」と思うことがあっても、それは全く「ダメ」ではないのです。

仏教の「初心」は素晴らしい

「初心」を持つ素晴らしさを実感していたスティーブジョブズ
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仏教には「初心」という言葉があるそうです。初心をもっているのは、すばらしいことだ。

あのスティーブジョブズも、仏教の「初心」の教えを胸に刻んでいたと思うと感動しませんか?どんなに経験を積んでも、初めて取り組むときの気持ちを忘れないことは本当に大切なことです。

初心を忘れてしまうとプライドや慢心が邪魔をして、物事の本質が見えなくなることがあります。常に初心に立ち戻るようにすることで、ブレずに突き進むことができるのでしょう。

ハングリーであれ。愚か者であれ。

理想を叶えるには愚か者であるくらいがちょうどいい
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ハングリーであれ。愚か者であれ

Stay hungry. Stay foolish.

原文

こちらも有名なスティーブジョブズの名言です。スタンフォード大学でのスピーチの締めの言葉だそうです。

どんなときも自分に満足せず、世間や周りの声にとらわれないように。誰にも左右されない、自分の軸が定まった生き方を叶えるには愚か者であるくらいがちょうどいいのかもしれません。

彼に言わせれば、「いい大人なんだから」「常識から外れないように」と自分で自分を律する必要もないのです。

アップル社を解雇されたことは人生で最良の出来事

アップル社の解雇はスティーブジョブズにとって最良の出来事だった
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当時は分からなかったが、アップル社に解雇されたことは、私の人生で起こった最良の出来事だったと後に分かった。成功者であることの重さが、再び創始者になることの身軽さに置き換わったのだ。何事につけても不確かさは増したが、私は解放され、人生の中で最も創造的な時期を迎えた

I didn’t see it then, but it turned out that getting fired from Apple was the best thing that could have ever happened to me. The heaviness of being successful was replaced by the lightness of being a beginner again, less sure about everything. It freed me to enter one of the most creative periods of my life.

原文

アップルを創業したスティーブジョブズですが、マッキントッシュの発売で初めて赤字を出し、「経営を混乱させている」として解雇されます。

成功者には、その名の通り成功への期待とプレッシャーがつきもの。。アップルを解雇されたのち再度創業者になった彼は、重圧から解き放たれ自由になったのですね。

たとえ今ある地位や名誉を手放すことになっても、そこには新たな可能性が広がっています。どんなことが起こっても大丈夫だと、勇気をもらえる名言のひとつです。

ひとつのことを一生やり続けられると確信する日がくる

やり続ければ「確信する日」が来る
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一つのことを、一生やり続けられると確信する日がくる。

これも「自分の直感を信じろと」いう名言と似たものがあります。自分には何ができるだろうと迷いながらも色々なことにアンテナを張っていれば、「これだ!」と確信できる日がくる、という名言です。

その確信は、頭で考えるものではなくきっと感覚的なものでしょう。スティーブジョブズは、そういった自分の感覚に正直に生き続けた人です。

旅の過程にこそ価値がある

「旅の過程」で得た知識や経験は自分の財産になる
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旅の過程にこそ価値がある。

スティーブジョブズほどの成功者ともなると、「結果がすべて」という成果主義のイメージがありますよね。しかし彼はそんなイメージとは裏腹に、過程が大事だという考えでした。

数字や評価ももちろんですが、「旅の過程」で得た知識や経験は自分にとっての確実な財産となります。その過程に見出した価値があるからこそ、仕事を続ける原動力を失うことはなかったのではないでしょうか。

終着点は重要じゃない

「自分がどれだけ楽しんでいるか」が一番大事
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終着点は重要じゃない。

先ほどの旅の過程の名言とも重なりますが、「自分がどれだけ楽しんでいるか」が一番大事だというスティーブジョブズ。「仕事や努力は大変なもの」というのが当たり前のような風潮さえありますが、必要なのは「楽しいかどうか」というシンプルさだけなのかもしれません。

楽しければ努力をするのも苦になりませんよね。スティーブジョブズからすればアップルも、「好きで続けていたらこんな良い結果になった」というくらいのことなのかも。

未来を見て、点を結ぶことはできない

今やっていることが未来にどのような意味を持つのかはそのときにならないとわからない
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未来を見て、点を結ぶことはできない。過去を振り返って点を結ぶだけだ。だから、いつかどうにかして点は結ばれると信じなければならない

You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.

原文

今やっていることが自分の将来にどのような意味を持つのか、それはそのときにならないとわかりません。しかし過去を振り返ってみると、「自分がやってきたことは無駄ではない」と思えることって案外多いものです。

未来の自分のために、今を一生懸命に生きていれば必ず点を結ぶことはできます。ときには不安になることもありますが、あなたは確実に進歩しています。自信を持っていきましょう。

今やろうとしていることは自分のやりたいことだろうか?

「今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことか」を毎日自分に投げかけていたスティーブジョブズ
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もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか

If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?

原文

スティーブジョブズは毎日この疑問を自分に投げかけていたそうです。そして、「もし自分のやりたいことがまだ見つけられていないのならば、探すことをやめてはいけない。安住してはいけない。答えを見つけたときには、自然に分かるはずだ」とも言っています。

人は毎日を当たり前のように生きていると、本当に自分のやりたかったことは何なのか、見失うこともしばしば。しかし彼のように毎日自分に問いかけていれば、自分を見失わずに済みます。答えはいつも自分の中にあり、やりたいことが見つかったときには今までにないくらいしっくりくることでしょう。

シンプルであることは複雑であることより難しい

シンプルであることは複雑であることより難しい
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シンプルであることは、複雑であることよりもむずかしいときがある。物事をシンプルにするためには、懸命に努力して思考を明瞭にしなければならないからだ。だが、それだけの価値はある。なぜなら、ひとたびそこに到達できれば、山をも動かせるからだ

Simple can be harder than complex. You have to work hard to get your thinking clean to make it simple. But it’s worth it in the end because once you get there, you can move mountains.

原文

スティーブジョブズの成功のカギは「引き算の考え方」にある、と言われているくらい彼はシンプルであることに重きを置いていました。

複雑な物事をひとつひとつ解いていくことで、核となる部分が見えてきます。それはときには難解な作業にもなりますが、一度シンプルにして物事の本質を見極めればあとは怖いものなしです。 物事が複雑で難しいと感じるときこそ、シンプルに考えてみると道が開けるかもしれません。

過ちは認めて、次の革新を急ぐ

「過ちは認めて、次の革新を急ぐ」がスティーブジョブズのモットーだった
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革新的なことをしていると、たまに過ちを犯す。一番良いのは、すぐその過ちを認めて、次の革新を急ぐことだ

Sometimes when you innovate, you make mistakes. It is best to admit them quickly, and get on with improving your other innovations.

原文

スティーブジョブズは常識にとらわれず、常に「革新的なこと」をしていました。そんな彼でも、ときには道を間違えることもあったようです。その過ちをごまかしたり、へこんでしまったりせずすぐ次に行くのが良い、というアドバイスのような名言ですね。

私たちも失敗をすると、それを認めたくないときや、やる気を失うときもあります。特に常識とは違ったことをしているなら、前例が少ないのでなおさらでしょう。そんなときは失敗を認め、気持ちを切り替えて次に急ぐ。当たり前のようでなかなか難しいですが、これを心がけたいものです。

することと同じくらい、しないことも大事

しないことを決めるのは、することを決めるのと同じくらい大切なこと
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我々がすることと同じくらい、我々がしないことを私は誇りに思う。

I’m as proud of what we don’t do as I am of what we do.

原文

スティーブジョブズは「しないことを決めるのも、することを決めるくらい大切なことだ」と話していたそうです。

アップルに復帰した際には数十種類の機器を4つにまで絞り込み、そこに集中して取り組みました。あれもこれもと手を出すよりも、的確に取捨選択してそこに全力を注ぐ。これもシンプルな考え方ですね。

多くのことをやっていると頑張っている気になりがちですが、それがかえって物事を複雑にし、まわり道になっていることもあるのではないでしょうか。「何をしないか」を決めるという、盲点になっていたことに気づかされる名言です。

スティーブジョブズの名言集や関連書籍

スティーブ・ジョブズ名語録 人生に革命を起こす96の言葉

スティーブジョブズが無名だった20代の頃からアップル解雇、そして成功にいたるまでの名言を厳選した名語録です。亡くなってもなお、世界中で愛され続けるアップルの商品を作り出した彼はどんなことを考えながら生きていたのかーーーそんな彼の人生を垣間見ることができる一冊です。

スティーブ・ジョブズ 英語で味わう魂の名言

この本は、スティーブジョブズの熱い名言の数々を、日英対訳で紹介しています。名言を味わうだけでなく、英語の解説付きなので英語力アップにもうってつけです。

スティーブ・ジョブズ全発言

彼の名言を紹介するだけでなく、その言葉が生まれた背景も合わせて解説しています。より深く、彼の言葉を自分のなかに落とし込むことができること間違いなし!内容はボリュームたっぷりなのに、本自体は分厚くないのも嬉しいポイントです。

スティーブジョブズの名言についてのまとめ

いかがでしたか?今回は、スティーブジョブズの名言を紹介しました。熱く、ときには盲点をついた鋭い言葉もたくさんありましたね。常に革新的なことに挑戦していた、芯のある男性だったことがよく分かりました。

はたから見たら「もう無理なのでは?」と思うような状況に陥っても、それさえチャンスととらえる彼は、私たちとは違う世界の人だと思ってしまいがちです。しかし、彼の残した数々の言葉を自分のこととして胸に刻めば、私たちも彼のようになれるのではないか、そんな希望も与えてくれました。

物事を複雑に考えず、まずは自分が楽しいかどうかというシンプルなことからはじめてみてはいかがでしょうか。

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