野口英世の名言10選!発言の背景に込められた意図や背景も解説

野口英世の名言が知りたい」
野口英世がどのような考え方をしていたのか知りたい」

野口英世は19世紀から20世紀のかけての、医師であり細菌学者です。現在の千円札に採用されている日本の偉人の代名詞のような人物で、細菌学の研究に従事し黄熱病や梅毒の研究をしました。ノーベル医学賞や生理学賞に3度ノミネートされています。

野口英世

福島の貧しい農家に生まれ、1歳の時に囲炉裏に落ちて左手に大火傷を負うハンディキャップを持ちながらも、努力して世界規模で活躍するようになった野口英世という人物。彼が残した言葉は、行動力や探求心に溢れるものばかりです。

この記事ではそんな野口の名言10選を、その発言の意図や背景と共に紹介します。きっと、人生の道標になってくれることでしょう。

野口英世の名言と意図、背景

野口は世界各国で称号を授与されている

天才とはとにかく努力と勉強をする人の事

上野の野口英世像、彼の研究はとにかく努力と勉強の末の結果だったのだろう

「 努力だ。勉強だ。それが天才だ。誰よりも3倍、4倍、5倍、勉強するもの、それが天才だ」

野口英世は貧しい農家の出身で左手に大火傷を負うというハンディキャップを持ちながら、ほぼ独学で医師となり細菌学者として世界に名声を得ました。明治時代で文明開化をしたばかりの日本で、世界で活躍したのには並々ならぬ努力と勉強があったのだと容易に想像できます。やはり天才といわれる人は、見えない所で沢山努力をしていることがわかります。

自分がやりたいことをやって人を助けられたら本望

細菌学の研究に情熱を傾け続けたのはやりたいことだったからだという

「 自分がやりたいことを一生懸命やり、それを人を助けることが本望だ」

野口はアメリカや、晩年はガーナ共和国に赴き、細菌学の研究に没頭しました。黄熱病や梅毒の研究が有名ですが、野口は研究がきっと好きでやりがいを見出していたことが言葉から窺い知ることができます。やりがいがあり、人助けもできることはきっと研究の励みとなったことでしょう。

絶望のどん底に浸っていると成功を逃す

心を上向きにすることで早く立ち直らないといけないということだろう

「 絶望のどん底にいると想像し、泣き言をいって絶望するのは、自分の成功を妨げ、その上、心の平安を乱すものだ」

野口は左手の手術を受けて、不自由ながらも左手が使えるようになったといいます。しかし野口は終生左手を患者に見られたくないために、基礎医学研究者の道を歩みました。想像にはなりますが、野口の中には色々な感情が渦巻いていたことでしょう。きっと絶望をして泣き言をいっている場合ではないと自分に言い聞かせて過ごしていたのではないでしょうか。

ナポレオンが3時間しか眠らなかったように自分も努力する

野口もナポレオンに憧れていたのだろう

ナポレオンは、夜3時間しか眠らなかった。彼になしえる努力が、自分に成しえないはずはない」

ナポレオンは3時間しか眠らなかったのだから自分もできないわけがない、と寝る間も惜しんで勉強や研究をしていたそうです。明治時代でナポレオンを知っていることも、野口が非常な文化人だったことがわかります。野口も偉人を目標に、自分磨きをしていたのが窺える言葉です。

忍耐は苦いが実は甘いのだ

忍耐は実は甘いものだという

「 忍耐は苦い。しかし、その実は甘い」

私たちが想像できない程、野口は沢山の忍耐の場面があったはずです。外国に出発してから帰国まで15年も帰ってこなかったそうですが、その間にきっと色々あったことでしょう。しかし忍耐をバネにして、忍耐が甘さを出すまで頑張ってきた結果が彼の功績なのかもしれません。

変えられるものは自分と未来だ

自分を変え、自分の手でより良い未来未来を掴みたいものだ

「 変えられるものがある。それは自分と未来だ」

心に響く言葉です。今までと今はもう変えられませんが、自分と未来は確かに自分の手で変えることが可能です。悲観主義者だったり、後ろを振り返ってばかりだと未来の可能性も閉ざしてしまいます。そんな自分を変えて、未来を切り開いていきたくなる言葉です。

モノマネから独創性を出すのが我々日本人だ

古来から日本人は海外の文化を取り入れ独自に発展させていった

「 モノマネから出発して、独創にまで伸びていくのが、我々日本人の優れた性質であり、たくましい能力でもあるのです」

勇気づけられる言葉です。昔から“日本人はモノマネが上手い”と皮肉交じりにいわれることもありますが、それこそ日本人の強みであり何も恥ずべきことはありません。それこそ日本人の誇るべき能力であると野口は教えてくれているのです。

一番肝心なことは諦めないことだ

北崎柴三郎の伝染病研究所は世界的に名が知られていた

「 一番肝心なことは諦めないということだ。どん底だからこそ這い上がるんだ」

諦めないことが大事と教えてくれる言葉です。貧しい家庭に生まれた野口は、人一倍向上心が強い人でした。北里柴三郎が所長を務める伝染病研究所(現:東京大学医科学研究所)にも、頼み込んで紹介してもらい勤め始めています。そこで語学力を買われて、外国人相手の通訳などを担当したそうです。野口の並々ならぬ向上心から掴み取っていく姿にぴったりの一言です。

人は能力と共に徳を持つことが大事だ

人は能力と共に人徳者であることが大事という

「人は能力だけでは、この世に立つことはできない。たとえ、立身しても、機械と同様だ。人は能力と共に徳を持つことが大事である」

確かに言葉の通り、能力だけだと機械と変わらないような気がします。人は心を、そして“徳”を兼ね備えてこそ人なのかもしれません。人格者になることはなかなか難しい事ではありますが、世界を飛び回っていた野口は、人間の根底にあるものが全世界共通で心なのだいう結論に達したのだと感じる言葉です。

今の自分がいるのは全て母のおかげ

野口英世と母シカ

「母親がこのような人でなかったなら、“細菌学者、野口英世”は、恐らく存在しなかったのではなかろうか」

野口の母シカは農業の傍ら“産婆”を営む程の努力家だったといいます。1899年に産婆に資格が必要となったときにシカは、住職に頼み込んで読み書きを教えてもらい国家資格に合格したといいます。このような母の姿を幼少期から見ていた野口だからこそ、努力が如何に大事かを知っていたのではないでしょうか。細菌学者・野口英世が生まれたのは、努力家である母の功績も大きいといえるでしょう。

野口英世の名言集や関連書籍

野口英世の生涯や名言がわかる書籍を紹介!

人生大逆転のヒントは「お札の中の人」に訊け

「パッとしない毎日を過ごしていたら野口英世の講演会に招かれた」と、偉人が開いた講演会に参加すれば生きる希望が湧いてくるという新感覚の自己啓発本です。確かに何かに諦めていたり、もやもやした日々を送っている時に是非読んでほしい本です。人生のヒントが詰まっています。偉人も最初から偉人ではなかったということを教えてもらえます。

子どもの伝記1 野口英世

昔から改定しながらもずっと発行され続けている野口英世の伝記です。偉人の伝記といえば野口英世はおなじみで、もし子供に読ませたいという人は是非お勧めしたい本です。もちろん大人が読んでも楽しめます。子供向けなのでかなり要約されているために、野口英世がどういう人だったのかをざっくり知りたいという方に特におすすめです。

学習漫画 世界の伝記 野口英世 伝染病にたちむかった医学の父

定番の「人物世界史」の野口英世の本です。学校の図書室で読んだ人もいるのではないかと思うほど、図書室によく置いてあります。子供に偉人の事を学ばせたいという人に特におすすめです。

野口英世の名言についてのまとめ

今回野口英世の名言を執筆して、筆者は「人物世界史」の漫画を読んで子供の頃に野口英世を知りましたが、大人になって見てみると名言の中に人生のヒントを沢山見つけることができました。多くの偉人たちは結局“努力が大事”と教えてくれており、野口も何よりも努力だと教えてくれています。

天才といわれた人たちは、私たちが見えないところで何倍も努力をしているから今の結果が残っているのでしょう。野口も貧しい家から出たいという考えが、向上心によって世界の細菌学者になったのだなと名言で再確認した次第です。この記事を読んで、人生のヒントを見つける人がいたらとても嬉しく思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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