「山岡鉄舟のおすすめ本が知りたい!」
「どの本を読んだらいいかわからない…」
「本選びに失敗したくない!」
山岡鉄舟は、江戸城無血開城に関する勝海舟と西郷隆盛の面談の前に、隆盛と面談し江戸城無血開城の交渉にあたった人物です。剣・禅・書の達人として知られ、その思想は明治以降も多くの人々に影響を与えました。
先に挙げた西郷隆盛から称賛を受けているほどの人物ですが、鉄舟の認知や人気はそこまで高くないのが事実。
彼について知ろうと本を買ってみようと思ったものの、どの本を選んだらよいのかわからず困っている人も多いのではないでしょうか。また、せっかく買うなら本選びには失敗したくない方もいるはず。
そこで今回は、山岡鉄舟をよく知れるおすすめ本をカテゴリー別に6冊紹介します。山岡鉄舟の本選びにお役立てできるよう、読んでみた感想やレビューも紹介するので、参考にしてみてください。
山岡鉄舟のおすすめ小説
山岡鉄舟〈決定版〉
読んでみて
山岡鉄舟を知る上で、入門書とよべる1冊。鉄舟が生きた幕末の時代が想像できるくらい丁寧な時代考証がなされておりました。
また、鉄舟の生き様と明治時代の現実がはっきりわかるように書かれており、大袈裟かもしれませんが、読んでいる側もその時代にいるかのような感覚を味わえます。
また、小説ということもあり、鉄舟の感情が本を通して伝わってきました。
さらに幕府の人間でありながら、尊王攘夷の思想を持ち合わせていた鉄舟が、当時抱いていた考えや時代背景もわかる非常に面白い作品となっています。
みんなのレビュー
小島英記さんの『山岡鉄舟<決定版>』日本経済新聞出版社(8月刊)を読んでいるが、やはり面白い。本作は2002年に同新聞から出た『山岡鉄舟』に大幅加筆の上再構成した作品とある。幕末~明治期、山岡鉄舟(山岡鉄太郎)という幕府方人物がしたことを知らない人がいるのなら・・知ってみましょうね。
— 伍代杉太郎 (@godaisugitarou) November 22, 2018
命もいらず名もいらず 上 幕末篇
読んでみて
山岡鉄舟の生涯を上下2編で綴った小説。上下で幕末編と明治編にわかれており、淡々とした語り口調で2つの時代を生きた鉄舟が描かれています。
上では幕末の混乱の最中、自分が本当にしたいことを見つけるために葛藤しながら成長する内容、下では成熟した鉄舟が明治天皇の人格に磨きをかける内容となっております。
この本から鉄舟がいかにして、ぶれない心で自分らしく生きる大切さを教えてくれる一冊です。
みんなのレビュー
「命もいらず名もいらず」 山本兼一
— tatsuro.B (@uzuX2) January 25, 2014
読み始めた時、味気ない偉人伝を読んでいるような感想を持ちましたが、読み進めているうちに、山岡鉄舟が剣と禅と書を必死に打ち込み、幕末期を頑なに忠義を尽くし、時には無茶苦茶しながらも生き抜いた姿にどんどん魅かれていきました。
山岡鉄舟のおすすめ学術書
活学新書 山岡鉄舟 修養訓
読んでみて
鉄舟のストイックさがわかる一冊。剣・禅・書の達人となった山岡鉄舟の言葉がまとめられています。鉄舟自身、勝海舟や西郷隆盛のようなカリスマ性や才能はありませんでしたが、それをカバーするように努力に努力を重ねた人物でもありました。
そんな鉄舟が努力の大切さを教えてくれるので、言葉の重みがひしひしを感じられます。また、心に突き刺さる鉄舟の言葉から前へ進むことへの勇気を与えてくれます。
悩める現代人に是非とも読んでいただきたい1冊です。
みんなのレビュー
今日のメルマガ【人の心に灯をともす】は、「心をしなやかに保つ」です。臨済宗全生庵住職、平井正修氏の『活学新書 山岡鉄舟 修養訓』(致知出版社)の中から、心に響く言葉です。メルマガの詳細はこちら→https://t.co/Gzi4jWE8u4 pic.twitter.com/rUR2ADS4tX
— 西原宏夫@人の心に灯をともす (@hiroo117) March 23, 2017
山岡鉄舟 剣禅話
読んでみて
一刀正伝無刀流の開祖となった山岡鉄舟が、実際に行っていた修練や思想を著した剣禅話を現代語訳にした本です。
西郷隆盛と江戸城無血開城について交渉した時の様子も記されており、どのような思いで交渉へ向かったのかわかります。
さらに、鉄舟の考えが原文としてこの本に残されているので、当時鉄舟がどのような考えで幕末と明治を生きたのか直に感じることができました。
加えて、鉄舟の考えは現代にも通じるところがあるので、鉄舟の考えを現代で活かせる1冊となっております。
みんなのレビュー
山岡鉄舟の剣禅話を読んでる。過去数回、読む度に受け取り方が変わるから面白い。一回、禅寺行ってみようかなー
— Hiroshi Minagawa (@hiroshi3737) September 18, 2010
http://j.mp/d20NPZ
山岡鉄舟の武士道
読んでみて
多くの人に影響を与えた山岡鉄舟は晩年に、武士道について何度も講義を行いました。その内容は「山岡先生武士道講和記録」となり、それに勝海舟の評論が加わり『武士道』という本になりました。
この本は『武士道』を現代語訳した1冊で、鉄舟が説く武士道を理解でき、勝海舟が鉄舟をどのように思っていたのかも知れます。
鉄舟と海舟は共に江戸城無血開城のために奔走した幕臣。そのため、海舟の鉄舟に対する評論が非常に人間味があり、味わい深い内容となっております。
鉄舟が当時の人物たちから、どのように思われていたのか知りたい人におすすめです。
みんなのレビュー
まだ本を買ったり借りたりできた頃、図書館で不思議な本に巡り会いました。山岡鉄舟という人を偲んだ『武士道』。鉄舟の人となりを勝海舟がべらんめえ調で褒め称えるのです。「おんな武士道」という章があり、勝海舟が「男よりも余程やるよ」という下りがかっこいいなと思いました(^^) #武士道 #武士
— naka-motoo (@motoo_naka) November 18, 2017
山岡鉄舟のおすすめ漫画
凛として疾風(かぜ)の中―山岡鉄舟伝
読んでみて
山岡鉄舟の生涯を漫画で綴った唯一の本。劇画タッチで描かれているので、当時の臨場感がこの本を通して伝わってきます。
勝海舟との出会いや、西郷隆盛との江戸城無血開城における交渉も絵で表現してくれているので、頭の中にイメージとして入りやすいです。
ただ、ちょっと鉄舟たちが美男子で描かれているので、肖像画を知っていると最初は違和感を覚えるかもしれません。それでも物語の構成はきちんとしており、読んでいくうちにのめりこんでしまいました。
一度絵で山岡鉄舟の生涯を見たいという人におすすめの1冊です。
みんなのレビュー
凛として疾風(かぜ)の中。
— 井出智香恵 (@ide_chikae) February 4, 2019
心鳴りやまず。
こういう漫画も描いています。内藤さんは江戸時代の志士たちの大ファン。今はこの世の人ではありません.…女性が読んでも熱き母の愛に泣けるでしょう。老若男女読んでみてください。乃守里は小説用のペンネームです。楽しんでね。https://t.co/5oSUoeP4xt pic.twitter.com/DOUJp6Hyuq
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、下記6冊の山岡鉄舟を知るおすすめ本をご紹介しました。
山岡鉄舟は幕府や明治天皇といった主君のためなら、命も惜しまない無欲の精神の持ち主でした。その真っ直ぐな生き方は、西郷隆盛や勝海舟といった幕末の英雄たちにも影響を与え、現代に生きる私たちにも影響を与えてくれています。
この記事を通して、山岡鉄舟について興味や関心を持っていただけたら幸いです。