やなせたかしの大人も楽しめるおすすめ本6選【絵本からエッセイまで】

「やなせたかしの本はアンパンマン以外にもあるの?」
「やなせたかしの人生史や考え方についての本が知りたい!」

子どもから大人まで幅広い世代で愛される「アンパンマン」ですが、作者のやなせたかしは他にも多くの著書があるのをご存知でしょうか?たくさんある中でも、もちろん良い本を選びたいと思いますよね。

今回はやなせたかしの本の中から、大人でも楽しめてさらに心に響く、おすすめ本6選をご紹介します。「絵本」「エッセイ」「自伝」の3つの切り口で厳選しましたので、さまざまな視点からやなせたかしを知ることができます。

ぜひ参考にしてみてください。

チリンのすず

読んでみて

可愛らしい「子ども向け絵本」という雰囲気の表紙ですが、読んでみると大人も引き込まれる内容になっています。母親を狼に殺された主人公チリンは、復讐のために敵である狼に弟子入りし、成長してゆく物語です。

育ててくれた狼に復讐を果たすとき、狼との絆を思い出し生まれる葛藤や、深い哀しみが描かれています。復讐は哀しみや虚しさを生む、戦争を経験したやなせたかしが書いた、絵本を飛び越えたクオリティの高い作品になっています。

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あんぱんまん(キンダーおはなしえほん傑作選8)

読んでみて

やなせたかしの代表作「アンパンマン」の最初の絵本です。現在とは少しキャラクターの雰囲気が違いますが、「正義と勇気」を持ったアンパンマンの軸は今も昔も変わっていません。

困って泣いている子どもに自身の顔を差し出す無償の愛、正義の味方なのです。あとがきにはやなせたかしのヒーロー論も書かれており、大人も深く考えさせられる作品です。

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わたしが正義について語るなら

読んでみて

やなせたかしが、題名の通り「正義」について語るエッセイです。また、約半分を自身の人生についても綴っています。

やなせたかしの考える「正義」とは、簡単に言うと「飢えている人にパンを差し出すこと」。アンパンマンの姿そのものですが、「正義とはある日突然逆転する」とも語っており、この考えは複雑なキャラクター設定にも反映されています。アンパンマンに込めた熱い思いが感じられる作品です。

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ぼくは戦争は大きらい: やなせたかしの平和への思い

読んでみて

やなせたかしが、自身の戦争体験だけをまとめて綴った自伝です。戦時中の人々の様子や軍隊体験、特攻隊に志願し別れた弟のこと、人類が忘れてはいけない貴重な戦記になっています。

暗いだけの内容ではなく、やなせたかしのユーモアを交えた作風で読みやすいです。大人はもちろん、戦争を知らない若い世代にも、ぜひ読んで欲しい作品です。

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絶望の隣は希望です!

読んでみて

やなせたかしが90年以上の生涯で経験した「七転八起」の数々を描き、読者に対して優しい言葉を綴ったエッセイです。家族との死別や戦争、関東大震災や最愛の人との出会い・別れ。やなせたかしの激動の人生を通して発せられる言葉は、ひとつひとつが胸に刺さります。

「生き続けることはとてつもなく厳しいけれど、だからこそ生き続ける喜びがある。諦めさえしなければ、人生は必ずなんとかなる。何歳になっても人生は捨てたものではありません」(やなせたかし)

挫けそうになったとき、ぜひ手にとってみて欲しい作品です。

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やさしいライオン

読んでみて

やなせたかしの代表作としても有名な「やさしいライオン」は、表紙の印象とは違った切ない絵本です。主人公と育ての親が離れ離れになり、再会を果たすも悲しい結末に驚きます。

人間の愚かさや命の儚さについて、深く考えさせられる内容になっています。絵本ですが、大人も十分満足できる作品ですので、ぜひ読んでみてほしいです。

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まとめ

やなせたかしの本は、彼が人生を通して感じ取った学びや、考えが反映されているものが多くあります。今回はさまざまな切り口から、やなせたかしを知ることができる作品をご紹介しましたが、どれも読み応えのある作品ばかりです。

やなせたかしの作品を知ることで、あなたの人生や学びの参考になれば幸いです。

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