【24年11月最新】言語学が学べるおすすめ本ランキングTOP7

「言語学を学べるオススメの本を知りたい!」
「言語学について理解を深められる本はないかな?」

普段、私達が口にしている「ことば」を学問として扱い、さまざまな角度から研究する言語学。「語学と何が違うの?」と疑問に思う方もいらっしゃることでしょう。

また、地球上に言語は数え切れないほどあり、さらに方言もあるため、言語学を専攻する学生にとってもやりがいのある学問なのではないでしょうか。

そこで今回は、大学生のときに言語学を学んだ筆者が、言語学への理解が深まるおすすめの本を7冊ご紹介いたします。おすすめ順のランキングにしてまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

7位:言語が違えば、世界も違って見えるわけ

読んでみて

古代ギリシャの長編叙事詩「イリアス」「オデュッセイア」には、色彩を描写する単語がわずかしかありません。しかも、現代の私たちの色彩感覚とはかけ離れた表現が多く、空さえも青くは描かれないのです。こちらの書籍は、「古代ギリシャの人たちが見ていた世界は、私たちが見ている色をしていないのではないか?」という壮大な仮説から始まります。

著者のガイ・ドイッチャーはイスラエル出身の言語学者で、イギリスを拠点に活動しています。「言語」が変わると見える世界すらも変わることを教えてくれる、驚きに溢れた1冊です。

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6位:ヒトの言葉 機械の言葉「人工知能と話す」以前の言語学

読んでみて

AIが急速に発達している昨今において、AIは言葉を理解できるのか、普通に話せる日はくるのかといった疑問を多くの人が持っていると思います。この書籍では、AIが言葉を理解する仕組みとそもそも言語とは何かについて丁寧に説明されています。

AIを通して言語がどういったものなのかを説明されていることで、私たちが普段しているコミュニケーションがいかに難しく、奥が深いものなのかを気づかせてくれる一冊です。

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5位:英語解剖図鑑

読んでみて

こちらは名前の通り、英語を解剖した内容になっています。英単語がどのようにしてその形になったのか、また英語が今の形になるまでにどういった変遷を辿ったのか英語の骨組みについて分かりやすく説明されています。なぜ、牛はcowなのに牛肉はbeefなのか普段何気なく目にしている英単語にも言語の歴史が詰まっています。

英語を公用語として使う国は多いですが、その国々によって使う単語や意味が変わってきます。そういった経緯を簡単に分かりやすく学べるのに適した一冊です。

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4位:言語学入門―これから始める人のための入門書

読んでみて

各章に問題がついているテキストとして使用することのできる一冊です。巻末にはもちろん解答もついています。言語学を勉強している学生や日本語教師を目指している人におすすめです。

言語とはいったいどういうものなのか、言語の分類や音声、文法の種類、言葉の使い方、言語の変化の歴史といった、言語学の基礎的な内容を詰め込んだ内容なので、初心者の方でもこの一冊を読めば言語学がどういったものなのか分かるようになっています。

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3位:言語学が好きになる本

読んでみて

言語学に関する疑問を通して、言語学がどういうものなのかが分かりやすく説明されており、初心者の方には特におすすめの一冊です。読んでいると、言われてみればそうだなと普段何気なく使っている言葉だからこその気づきが得られると思います。

言語学を学んでいる方にとっては、授業で学んだ内容が非常に易しく記されているので、より理解が深まるのではないでしょうか。ソシュールなどの踏み込んだ内容などは出てこなく、言語学の中身の解説というよりは言語学がどういったものなのかを解説している一冊です。

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2位:言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学

読んでみて

「雨に降られた」は使うのに「財布に落ちられた」が日本語としておかしいのは、なぜですかと聞かれてすんなりと応えられる人はあまりいないのではないでしょうか。この著書では、概念メタファーやプロトタイプなどのあらゆる点から私達が普段何気なく使用している言葉が分析されていることを分かりやすく説明されています。

また、言語学者と哲学者による対談形式なので、読むのに苦労することなく最後まで楽しむことが出来ます。

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1位:はじめての言語学

読んでみて

こちらの作品では、言語学に対して世間一般が抱くイメージについて誤解されている部分を指摘し訂正しています。言語学は外国語を学ぶということではないことを指摘したうえで、では言語学とはいったいどういうものなのかを様々な点からアプローチし言語学への興味関心を誘っています。

「一つ一つの部屋には入らずにドアのところから中を覗いたようなもの」と筆者が書いているように、言語学という学問のドアを開けるのにぴったりの作品です。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。この記事では言語学を学ぶのにおすすめの作品を7冊ご紹介いたしました。

私たちにとって最も身近な言葉を研究する言語学は、追求していくと非常に面白いです。しかし、面白いだけでないのが言語学の最大の魅力です。言語学は日本語特有の言い回しやその成り立ちを知ることができ、日本語の美しさに気づける素敵な学問です。

今回ご紹介した6冊を皮切りに、ぜひ言語学のドアを開いてみて下さい。

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