「政治学を独学したいけど、どの本で勉強したらいいのか分からない。」
「大学で政治学を勉強しているけどもっと深く学べる本ないかな?」
政治学に関する本や参考書をネットで買おうとして、どの本を手に取れば良いのかお悩みではありませんか?特に独学で政治学を学ぶにしても、はじめの本選びに失敗してしまうと、その後の勉強が大変にななるため信頼できる本を選びたいですよね。
今回は慶應義塾大学で政治学を学んだ筆者が、政治学を学びたい人にオススメな書籍を6冊紹介します。政治学に関心があるから少し勉強してみようという方に向けた初学者向けの本から、本格的に政治学を勉強したいという人にオススメな学術書まで、いろいろなレベルの本を選びました。
ぜひ参考にしてみてください。
教養としての政治学入門
読んでみて
成蹊大学法学部政治学科の教授12人が自分の専門分野について紹介するという内容の本です。政治学のさまざまな分野の専門家が、身近な事例を用いて「政治学はどういう問題を扱っているのか」を分かりやすく説明してくれます。まずは政治学がどういう学問なのか知りたい初学者にオススメです。
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今さら聞けない!政治のキホンが2時間で全部頭に入る
読んでみて
中学受験専門塾の講師である著者が、日本の政治制度についてパートごとに解説するという内容の一冊。図やイラストが多く使われており、説明も簡潔なので非常に読みやすくできています。
選挙や国会のことなど一般教養としての知識が身につきます。社会科が苦手だった方や政治学に関する予備知識に自信がないという方にオススメです。
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現代政治学
読んでみて
社会科学を得意とする有斐閣から出版されている、政治学を教養過程で学ぶ学部生向けの教科書です。有斐閣アルマシリーズは「簡潔に分かりやすく」をモットーに編集されているので、政治学の基礎を、短時間で概観できます。
有斐閣アルマの本は、4段階のレベル別に分けられていて、本書は標準的なレベルに当たります。現代の政治学を体系的に学ぶことができるため、日々社会で起こる政治的な出来事を、政治学的な視点に立って考える力を養うえます。
短時間で政治学の基本をおさえたい方や、高度な内容の書籍を読むための予備知識を身に付けたい方にオススメです。
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政治学 補訂版(New Liberal Arts Selection)
読んでみて
564ページもある分厚い教科書ですが、情報量が豊富で政治学の入門から専門的なレベルまで、主要な内容は一通り網羅しています。日本の政治を題材にしながら政治理論を学習できるので、抽象的な理論もイメージがしやすいように工夫がされています。
政治学を専攻したい方や公務員試験の対策をしたい方など、政治学を深く理解するための基礎を養いたい人にオススメです。
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政治学大図鑑
読んでみて
タイトルの通り「政治学の図鑑」です。洋の東西を問わず、古代から現代までの政治思想や、その基礎となった倫理、哲学がまとめられています。図や写真がふんだんに使われているので理解しやすく、資料的価値のある一冊です。
とくに政治学の思想史の分野に強くて、本書では「人物」を中心に政治思想が解説されています。現代において支配的な西欧民主主義のみならず、イスラームやアフリカの政治思想についても解説される珍しい本です。
政治学を専攻する学生にオススメしたい、レポートや論文を作成する際に役立つ一冊です。
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政治学の名著30
読んでみて
政治学の大家として長く第一線で活躍されてきた佐々木毅が、名著と評価される政治学の古典を30冊紹介するという内容です。一冊につき6ページほどの分量で簡潔に要点が解説されています。
30冊の名著を8つのテーマに分けて紹介しており、政治学が対象とする諸問題をどのように取り扱ってきたのかが分かりやすくなっています。きわめて難解な原著の内容を、初学者でも理解しやすいように噛み砕いて紹介してくれていますが、十分に読みこなすには、やはり政治学の基礎知識は有していた方が良いでしょう。
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まとめ
「政治」というトピックは人気なので数多くの書籍がありますが、手に取る本を間違えると「政治学」を学ぶことができないばかりか、著者独自の思想を定説と誤認してしまうリスクもあります。はじめにどの本を選べばいいのかわからない場合は、4冊目に紹介した「政治学 補訂版(New Liberal Arts Selection)」を選んでみてはいかがでしょうか。
情報量も非常に豊富で初学者でも読みやすく、最後まで読み通すことができれば、たしかな実力が身につきます。