【24年1月最新】ジョン万次郎をよく知れるおすすめ本ランキングTOP8

「ジョン万次郎が漂流したことは知っているけど、その後どうなったの?」
「ジョン万次郎のことを知るためにはどの本を読めばいい?」

この記事を読んでいる人はこういう気持ちをお持ちではないでしょうか?

ジョン万次郎こと中浜万次郎
引用元:Wikipedia

江戸末期に高知県に生まれた中浜万次郎ことジョン万次郎は、幕末日本に近代アメリカを紹介し、日米の架け橋となった人物です。漁に出て遭難した末にアメリカに渡ったジョン万次郎は、アメリカで教育を受けて、帰国後は日本の近代化や日米交流などに尽力しました。

今回は、そんなジョン万次郎の生涯や人柄を知るうえでおすすめの本を8冊ランキングにしてご紹介します。伝記や小説、評伝、漫画や絵本などさまざまnジャンルから選びました。ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

8位:ジョン万次郎 幕末日本を通訳した男

読んでみて

土佐史の研究家や太平洋民族考古学者など、数人の専門家がそれぞれの視点から万次郎の生涯について解説した評伝です。当時の史料をベースに解説し、執筆者の考察なども加えられています。

これを読むと、捕鯨船員となって船に乗り込んで廻った7つの海の冒険譚や命がけのゴールドラッシュ行きなど、万次郎のチャレンジ精神や決断力に改めて驚かされます。土佐や万次郎の廻った太平洋の島々についての解説もあり、万次郎が触れた世界に近づくことができますよ。

みんなのレビュー

土佐海洋民のDNAで遭難をサバイブし7つの海を渡りゴールドラッシュで稼いだ資金で帰国を果たす。運良く漂流記で皆に知れ渡るところとなり維新に影響を与え幕末明治と生き抜いた波瀾万丈の人生に昔の日本人の個の強靭さを再認識できた

読書メーター

7位:漂巽紀畧

読んでみて

漂巽紀畧は、ジョン万次郎自身が語った漂流や異国での生活を、土佐の知識人で画家の河田小竜が聞き取りまとめた見聞記です。本書はその待望の現代語訳版で、より万次郎の実相に迫りたい人におすすめです。

これを読むと、アメリカの近代文化など異世界に触れた万次郎の驚きがリアルに伝わってきます。また、鉄道や建築、風俗などの詳細な絵図も一緒に記載されているため、当時を知る史料としても価値があります。

みんなのレビュー

6位:ジョン万次郎の羅針盤

読んでみて

ジョン万次郎の子孫が、新しい資料を加えて彼の波乱にとんだ生涯と時代を描いた作品です。万次郎の努力や勤勉、誠実さ、目的に向かう勇気などがしっかり記されています。

帰国後は活躍の裏でスパイと疑われるなど苦悩の日々が待ち受けていましたが、その中にあっても前向きに生きる万次郎の姿に心うたれます。

晩年の万次郎の姿やホイットフィールド船長との心温まる手紙の交流、万次郎が息子に託した思いなど、子孫が知る万次郎の素顔や思いに触れられます。

みんなのレビュー

5位:風雲児たち 幕末編

読んでみて

江戸時代を通して多くの人々の運命を描いたみなもと太郎の歴史大河ギャグマンガ。アニメやお笑い、時事ネタなどをパロディにしたギャグがお約束のひとつです。ジョン万次郎が登場するのは幕末編からですが、関ヶ原合戦から描く風雲児たちシリーズから読むのがおすすめです。

最新史料をもとに人物をしっかり掘り下げており、万次郎についてアメリカでの生活、帰国後に活躍する姿が生き生きと描かれています。万次郎の冒険譚、坂本龍馬との運命的な出会いなど見どころ満載です。また、彼の果たした役割などを歴史の中でとらえることができます。

みんなのレビュー

4位:ジョン・マン

読んでみて

高知県出身の直木賞作家である山本一力が、郷土の偉人・中浜万次郎の生涯を渾身の筆致で描いた長編大河小説。アメリカ取材や英文資料なども参考に丹念かつ壮大な物語を描いており、いまだ完結していません。

鎖国の日本から異国の地へと渡った万次郎が、次々と立ちはだかる困難に努力と勇気で立ち向かうワクワクする物語です。少年時代の万次郎と、のちに万次郎らを救助することになるホイットヒューストン船長の視点が交互に描かれているため、ふたりの出会いに期待が高まります。

読みはじめると、土佐の風景やキレのよい土佐弁など一気に作品に引き込まれますよ。

みんなのレビュー

3位:ジョン万次郎漂流記

読んでみて

井伏鱒二が1937年に発表した中編小説。ジョン万次郎を現代に広く伝えた先駆けとなる小説で、ジョン万次郎という呼び名を広めた作品です。

漂流記とありますが、アメリカに渡ったあとの苦難の日々、帰国したのちにアメリカとの国交に重要な役割を果たした日々も描かれます。

80年近く前の作品のため、少しわかりづらい言葉もありますが、彼の波乱にとんだ生涯が臨場感にあふれる文体で描かれています。また、万次郎が帰国後、奉行所に提出したアメリカ事情を伝えた報告書などもそのまま掲載されており、当時の実相に触れることができます。

みんなのレビュー

2位:ジョン万次郎物語

読んでみて

ジョン万次郎がどんな人か知りたい人のために、彼の一生を分かりやすく描いた入門書です。高知県土佐清水市の市民グループによる文章に、アメリカ人の画家の絵がつけられ、アメリカの子供たちにも知ってもらいたいと英文も併記されています。

漁の途中で漂流し、救助されたアメリカの捕鯨船の船長とともにアメリカに渡り…。鎖国の日本から思いもよらない世界に飛び込むことになった万次郎の愛と勇気、帰国後のさまざまな活躍など息もつかせぬ展開を絵と文章で楽しめます。

みんなのレビュー

1位:ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂

読んでみて

漁の途中で遭難し、捕鯨船に助けられてアメリカに渡った万次郎が、言葉や習慣の違い、差別や偏見を乗り越えながらたくましく生き抜いて帰国するまでの物語。アメリカ人の視点で描かれています。アメリカの小中学校で取り上げられた名作で、日本でも読書コンクールの課題図書となり話題となりました。

近代アメリカの文化や習慣を受け入れながら成長していく万次郎の生き様は、グローバルな時代に生きる私たちに見習うべきものがあります。アメリカ人が書いているため、日本人には少し違和感を覚える部分があるかもしれませんが、それこそが多様性といえるでしょう。

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まとめ

ジョン万次郎のことをよく知れる本を8冊ご紹介しました。

ジョン万次郎については、わかりやすくまとめられた伝記や絵本、その波乱万丈の生涯を描いた小説、見聞記やより掘り下げた評伝など様々な角度から描かれた本が出版されています。子孫が執筆した本は子孫だからこそ書ける貴重な逸話があり、万次郎の素顔も垣間見られるでしょう。

俯瞰した歴史から万次郎を知りたいという人は5位の風雲児たちがおすすめです。今回紹介した8冊をジョン万次郎の理解を深めるために役立てていただければ幸いです。

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