【24年11月最新】勝海舟がよく分かるおすすめ本ランキングTOP7

「幕末を扱った話には必ず登場する勝海舟って、どんな人だったのかな?」
「勝海舟についてもっと知りたいけど、どの本を読めばいいの?」

勝海舟を扱った本を読んでみたいけど、たくさんあってどの本がいいのか分からず、結局どれも選べないままになっている・・・ということありませんか?
興味をもって、これ!と選んだら最後まで読みたいですよね。

今回は、勝海舟がよく分かるおすすめの本をランキング形式で7冊ご紹介します。本当の初心者の人でも読める導入書から、少し詳しく踏み込んだ内容のものを読みたい人向けの学術書まで、幅広く選びました。

ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

7位:幕末・維新人物伝 勝海舟

読んでみて

ポプラ社の「コミック版日本の歴史」シリーズの1冊です。勝海舟の若いころから晩年に至るまで書かれているので、彼の生涯を知るはじめの一歩として手に取るといいでしょう。

歴史上の出来事などがシンプルにまとめられているので、細かい点が気になる方は少し物足りないかもしれません。こちらの1冊で勝海舟のおおまかな生涯を知ったうえで、気になる部分を深堀していくのがおすすめです。

みんなのレビュー

初めて勝海舟の生涯に触れた。 私利私欲ではなくて国の未来を思い行動すること。 育った江戸の町を、江戸の町の人たちを守りたいという気持ち。 そのために信頼のおける人にもしものときは、江戸に火をつけてくれと頼んだ心。 木も森も大切に見ていた人なのかな。

引用元:読書メーター

6位:父子鷹

読んでみて

勝海舟と父小吉の物語で、上下巻の2冊で完結します。海舟の成しえた偉業や、幕末の英雄たちに大きく影響を与えた人となりは、様々な本で読むことができますが、そこまでに成長する前の海舟の育ちを、この「父子鷹」から垣間見ることができます。

肝の座った海舟の人格は、父親小吉ゆずりなのだと思わせるほど、江戸っ子気質の豪傑な父親小吉が痛快です。子麟太郎がいかにして勝海舟へと育っていったのか・・・他の本とは違った視点で海舟を見ることができる面白い一冊です。

みんなのレビュー

読み始めるとすぐに勝小吉のファンになります。また江戸時代に風情が良く分かります。 偉人の父親は、やはり偉大な存在です。名前からも分かるように良い意味で大人になり切れない小吉がこと麟太郎に対しては、毅然とした父親(そして物凄い子煩悩)になる辺り、本当に楽しく読めてしまいます。

引用元:読書メーター

5位:それからの海舟

読んでみて

徳川幕府の幕臣であった勝海舟が、江戸城無血開城という大仕事をなしとげたその後の人生について書かれた本です。明治に入ってからの海舟の足跡をたどる本は少ないので、この本は貴重な一冊ではないでしょうか。

旧・幕臣として、徳川慶喜のために奔走していたことや、政治家として明治政府に関わっていく苦労など、旧・幕府側からみた明治維新を知ることができます。

江戸城無血開城が海舟の新たなスタートラインで、むしろそれからの海舟の苦労のほうが、ファンにとっては胸が熱くなるでしょう。

みんなのレビュー

幕末期の巨人の一人でありながら、時代の幕引き後、特に明治時代の事があまり語られていない勝海舟の後半生を半藤節でわかりやすく切り取った本。これは大当たり

引用元:読書メーター

4位:勝海舟 私に帰せず

読んでみて

勝海舟の生涯を記した小説は多くありますが、この「勝海舟 私に帰せず」は、莫大な史料をもとに描かれた、幕末ドキュメンタリーのような本です。

上下巻の2冊で完結になり、禁門の変や薩英戦争などの歴史的事実に対して、細かい描写がされており、海舟が生きた時代背景を細かく知ることができます。

小説でありながら史実と背景説明が詳細に記され、またエピソードも盛り込まれた歴史的参考書としても、一読の価値ありです。

みんなのレビュー

「私に帰せず」という言葉は、まさに勝海舟その人を表す言葉だと感じます。陋習に縛られる人間が多数を占める中、先を見据える目を持ち行動する勝海舟の姿には本当に圧倒されます。幕末の動乱を乗り越え、勝海舟という存在が無かったならば一体今の日本はどうなっていたのだろうと考えてしまいます。

引用元:読書メーター

3位:氷川清話

読んでみて

晩年、東京赤坂氷川の自宅で勝海舟にインタビューした記者に対し、海舟が語った話をまとめた回顧録です。

維新の英雄たちや政治に対する評価など、語り口調の江戸っ子言葉でずけずけと発言しており、自由人といわれる勝の人物像がイメージでき、学術書にしては気軽に面白く読める一冊です。

かた苦しく難しいことは置いておいて、好きなことを言う勝の豪傑さが痛快で、また時々自分の自慢話もまじえながら、数々の修羅場をくぐり抜けてきた勝海舟ならではの人生観を、まるで講話を聞くように読める内容になっています。

みんなのレビュー

勝海舟の言いたい放題をまとめた1冊。現政権への批判、西郷隆盛への敬意など、勝海舟の考えを色々と知ることができた。色々言っているが、そこには幕末、明治と生きた日本人、勝海舟ならではの、国を思う気持ちに溢れている。読んで良かった。

引用元:読書メーター

2位:海舟語録

読んでみて

勝海舟が晩年語り残した多くの談話を、日付順に再編集した本で、「氷川清話」の姉妹版的名言集です。海舟が話した言葉が生々しく記されており、数々の歴史的場面に立ち合った海舟の自伝のような本で、現代にも通じる処世術として学ぶところが多いのではないでしょうか。

海舟の人柄を、肉声に近いリアルな表現から感じることができるだけでなく、当時の江戸っ子がどのように話していたのかを知ることができるという意味でも、貴重な一冊です。

みんなのレビュー

人に話を聞くには長い時間が必要です。
この本を読むのは二回目だけど、やはりこの本こそ、勝海舟がどうして幕末に活躍できたのか、本人の口で語られる最高の一冊です。

引用元:楽天ブックス

1位:勝海舟

読んでみて

勝麟太郎と呼ばれていた幼少期から始まる勝海舟の半生を描いた歴史小説で、全6巻あります。NHK大河ドラマ「勝海舟」の原作になった作品です。

歴史的事実に大きくフォーカスしたものではなく、激動の時代に出会った人たちを勝海舟の目線で描いた小説で、江戸言葉で書かれた文章からは、当時の江戸っ子の暮らしぶりまで目に浮かぶようです。

新撰組、坂本龍馬、西郷隆盛など、ぞくぞくと登場する幕末の英雄たちとの関係や、明治へと移り変わる時代の中で、勝がどう関わっていったのかをテンポよく読み進められる一冊です。

みんなのレビュー

子母沢寛を読むのは初めてだが、こんなにうまい人だったのか。まず文章がいい。まるで講談のようにリズム感があって耳に心地よい語り口だ。  もちろん内容もいい。読みだしたら止まらなくなる面白さだ。海舟に対する愛情が感じられて、海舟びいきの私には快い。海舟だけではない。全体的に登場人物に対する目線が暖かく、読んでいてほっこりとなる。  江戸っ子らしい海舟のきっぷのよさ、胸がすっとなる啖呵も読みどころ。その他、幕末のドラマはもちろん、親子愛、兄妹愛、友情物語など、ひと粒で何度も楽しめる。

引用元:読書メーター

まとめ

今回は、勝海舟がよくわかるおすすめの本を7冊紹介しました。

  • 「幕末・維新人物伝 勝海舟」・・・勝海舟を知りたいときのはじめの1冊
  • 「父子鷹」・・・勝父子にフォーカスした物語
  • 「それからの海舟」・・・あまり知られていない明治に入ってからの海舟の人生
  • 「勝海舟 私に帰せず」・・・詳細な史実をもとに書かれたドキュメンタリー
  • 「氷川清話」・・・海舟へのインタビューをまとめたもの
  • 「海舟語録」・・・リアルな言葉で記された名言集
  • 「勝海舟」・・・海舟の一生を描いた小説

このように、数ある勝海舟の本の中から、いくつか違った角度から海舟を垣間見ることができる本を、おすすめの本として選びました。

海舟のことは歴史の授業で習った程度だという方は、1位の「勝海舟」を手にとって読み始めてみてはいかがでしょうか。聞いたことがある幕末の英雄も登場し、興味を持って読み進められるでしょう。

また、海舟ファンの方は、ぜひ「それからの海舟」を呼んでみてください。旧・幕臣として奔走する海舟の苦労を知り、きっと胸が熱くなるのではないでしょうか。

この記事を参考に、勝海舟を知る一冊の本に出会い、海舟の魅力に触れ、もっと好きになっていただけたら嬉しいです。

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