【24年1月最新】吉田松陰がよく分かるおすすめ本ランキングTOP13

「吉田松陰について知りたいんだけど、本の種類が多い…」
「読みやすい本はどれなのか教えて欲しい…!」
「ある程度知識はあるから、より深堀りしている本を読みたい」

吉田松陰に関連する本を探すと、図書館やAmazonなどで数百冊が見つかります。これでは選ぶのに困ってしまいますよね?そこで本記事では、歴史好きの筆者が幕末の偉人である「吉田松陰」に関するオススメ本をランキング形式で13冊紹介していきます。

本当の初心者の人でも読める導入書から、少し詳しく踏み込んだ内容のものを読みたい人向けの学術書まで、幅広く選びました。

ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

13位:覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰

読んでみて

吉田松陰についての本というよりは、「吉田松陰の語録を元にしたビジネス書」といった方が正しい…そんな本です。吉田松陰の名言を載せ、それに筆者が考察&現代でどう活かせる言葉なのかを解説しています。

新しい時代とはどうあるべきかを説き、その時代に相応しい人物を松下村塾で育て上げた吉田松陰。その圧倒的ともいえる行動力と覚悟から、今のビジネスマンたちも多くのことを学べるはずです。

また一種の自己啓発本としても楽しめるので、人生に悩みがある方にもオススメの一冊といえるでしょう!

みんなのレビュー

吉田松陰の言葉をまとめた本。 各言葉が関連付けられるように並べられており、ページを進めていくごとに徐々に内容の範囲が移動していくイメージである。中には複数回述べられている、恐らく松陰が最も伝えたかったメッセージがいくつかあり、それを探しながら読むのも趣深いものである。 松蔭のように、 周りに常に感謝し、謙虚かつ芯は曲げず、すぐ行動できるような人間になりたいと感じた。

読書メーター

12位:吉田松陰『留魂録』

読んでみて

福沢諭吉『学問のすすめ』や、渋沢栄一『論語と算盤』などもある「いつか読んでみたいシリーズ」の一つがこの留魂録です。本書は吉田松陰の著書であり、彼を語りたいのなら読了は必須といえます。

内容は尊王攘夷を掲げ、倒幕を目指した吉田松陰の考えや思惑が書かれています。しかし何よりも凄いのは、この本を処刑される前日に書き終えているということ。つまり、まさに吉田松陰の「魂を留めた記録書」となっているのです。

死の間際にいても新時代のために本を遺すというのは、圧倒的な覚悟を感じます。わかりやすく訳された本書は必読です。

みんなのレビュー

維新の吉田松陰が処刑される前に書いたもの。読み易く、また、読むのに最低限度必要な大まかなことも書かれていてよかったと思う。ルビが振ってあるので古い文章でも読めるし勉強にもなると思う。

BOOK OFF online

11位:吉田松陰の言葉に学ぶ本気の生きざま カリスマ経営者が実践!

読んでみて

浜松にある都田建設という会社の社長が書いた本。本書では、テレビでも紹介されるほどユニークな手法で会社の教育・チームワークづくりを実践する社長が、吉田松陰の名言などを解説しています。

吉田松陰のカリスマ的教育法を、現代の経営者が試すとどうなるのか…?ある意味そんな実験的な本とも言える一冊で、ビジネスマンならキャリアアップする上で重要な学びがたくさんあります。

現代のカリスマが、幕末のカリスマを説く一冊…。これだけでもう読みたくなりますよね。

みんなのレビュー

無し

10位:吉田松陰『孫子評註』を読む 日本「兵学研究」の集大成

読んでみて

吉田松陰が松下村塾で伊藤博文ら偉人に教えたのが「孫氏」です。あの徳川家康から、現代では孫正義など数々の有名人が読んできたという「孫氏」の教え。本書はそれを吉田松陰が解説した『孫子評註』の解説書です。いうなれば孫氏の解説書の解説書ですね。

じつは孫氏に関する解説書は数えきれないほど世に送り出されています。しかし、孫子本人の次元まで考えを深め、真理を説く本はなかなか無いのが現状だと思います。

ただ吉田松陰は違います。自身が倒幕の第一人者として孫子から学び、改革という行動を元にして考えの次元を深めたからこそ、他の著者とは一線を画す「孫子解説書」ができあがっています。別の角度から吉田松陰の凄さを理解すべく、ぜひ読んでみてください。

みんなのレビュー

そもそもの孫子理解が怪しいので本書の良し悪しは算段しかねる。ただ、「拙速」の拙の字にネガティブな意味はなくシンプルさを意味しているとの指摘には納得がいった。

読書メーター

9位:吉田松陰

読んでみて

岩波文庫が出版の、吉田松陰の伝記です。おそらく日本で最も詳しく書かれている伝記であり、吉田松陰とほぼ同時期を生きた筆者によって綴られているため、信憑性も高いのが特徴。難易度は高めです。

ただ伝記とはいえ歴史的背景などもしっかり書かれており、難解な言葉などもたくさん出てきて読みづらいです。ただ、他のどの吉田松陰本よりも情報の所在がしっかりしているためか、学びたい意欲さえあれば何だかんだ最後まで読めてしまいます。

とにかく吉田松陰を知りたい!これさえ読めば「吉村マスター」と呼ばれるような本を読みたい!!…そんな志をお持ちの方に、心からオススメできる一冊です。

みんなのレビュー

徳富蘇峰は予てから読んでみたかったのだが、実に格調高き名文であった。幕末に至るまでの歴史的背景が詳しく記されており、開国を巡る動乱についてイメージがくっきりした気がする。吉田松陰は私心なき純粋な人物であったことを改めて感じる。短き一生ではあったが、自らの役割を全うし完全燃焼したと言えるのではないだろうか。

読書メーター

8位:近代日本の礎を築いた男 吉田松陰50の教え

読んでみて

改めて説明しますが、吉田松陰は松下村塾という私塾を立ち上げ、伊藤博文や高杉晋作などを教育したことで有名な人物です。ゆえに「教育者」として圧倒的なカリスマ性を持つ吉田松陰は、名言や語録に関する本が多く出版されています。

その中でも、歴史と名言をいっぺんに学べるのが本書です。現代の私たちが読んでも胸に刺さる名言がたくさん掲載されており、同時に歴史的背景も学べることから、非常に感動・興奮する一冊に仕上がっています。

あくまで名言がメインなので、歴史初心者にも比較的読みやすいのでオススメです!

みんなのレビュー

無し

7位:吉田松陰の名言100―変わる力 変える力のつくり方

読んでみて

またしても吉田松陰の名言に関する本です。こちらは大ボリュームの100選、吉田松陰の名言がまとめられており、それら1つ1つに筆者の解説・考察が述べられている構成となっています。

タイトルにもある通り、「当時の歴史・人の価値観を変えた」といっても過言では無いほど、高尚な教育を成した吉田松陰…。彼の考え方を名言から学ぶことで、学生からビジネスマンまで人生に役立つ何かしらのヒントを得られること間違いなし!

ただ、若干筆者の政治的価値観が偏っており、それが名言の考察にも表れています。ですのでそういった政治の偏見が苦手な方は注意して読み進めましょう。

みんなのレビュー

松陰先生の激烈な生涯のエッセンスともいえる100の名言。心を奮い立たせるような、カっと熱くなるような、一途で純粋な言葉がほとばしってます。何度も再読したい本でした。司馬遼太郎の「世に棲む日日」は学生時代読んだのですが、こんなすばらしい言葉の数々は載っていなかったと思います。松陰先生を尊敬したい気持になりました。

読書メーター

6位:松下村塾

読んでみて

直木賞作家の古川薫が、吉田松陰の創設した「松下村塾」にまつわる物語を執筆したのが本書。やはり本業が小説家というだけあって非常に読みやすく、あっという間に読了することができます。

何度も述べていますが、伊藤博文や高杉晋作などの新時代を築いた人物を育てた松下村塾がいかに凄いのか…。それを理解することが吉田松陰を深く理解することに繋がってきます。

そういった意味で、この小説を読めば吉田松陰の「成し遂げたこと」がわかってきます。ストーリーやエピソードで学習したい人に心からオススメの一冊です。

みんなのレビュー

人にものを教えるには、パワーがいるな〜。こういう話を読むと、何を教わるかより、誰に教わるかが大事なのかもしれないと思ってしまう。カリスマもなく知識も足りない自分には、何ができるんだろうと、悲観的にもなる…。文量が少なく読みやすい本だったので、次は松下村塾についてもっと詳しい本も読んでみたい。

読書メーター

5位:幕末英雄伝〈雷〉の章 吉田松陰 久坂玄瑞 高杉晋作 桂小五郎

読んでみて

後にご紹介するマンガ『幕末・維新人物伝 吉田松陰と高杉晋作』と同じポプラ社の文庫です。吉田松陰は幕末に活躍した偉人であり、その人物像を学ぶためには個人の生涯だけでなく「幕末という歴史全体」を学ぶ必要があります。

幕末に何が起こり、どういう流れで明治維新は起きたのか…。そして、その倒幕に吉田松陰という人間はどう関わったのか…歴史全体と吉田松陰を知るうえで、この「幕末英雄伝シリーズ」は非常に読みやすいのでオススメです。きっとあなたも胸が熱くなりますよ!

みんなのレビュー

無し

4位:吉田松陰―松下村塾の指導者

読んでみて

学級文庫にされるほど小中学生に親しまれ続けている『火の鳥伝記文庫』の吉田松陰シリーズです。小学校中学年くらいからでも理解できるようなわかりやすい文章が特徴で、入門書としては最高の一冊。

ただ小学生向けの伝記だからといって侮ることは出来ません。大人が読んでも「凄い!」と感じてしまうほど、吉田松陰の生涯についてしっかり書かれています。吉田松陰をゼロから知りたい人にオススメの伝記本ですね。

みんなのレビュー

同郷の吉田松陰について知りたいな、と思ったが歴史は苦手なのでまずは子供向けの本を…と思って購入。吉田松陰について本当に何も知らなかったんだな…と反省。強い意志をもちただひたすらまっすぐに生きる松陰は本当にかっこいい。もっと松陰について知りたくなった。

読書メーター

3位:幕末・維新人物伝 吉田松陰と高杉晋作

読んでみて

吉田松陰について何も知らない初心者は、まずこのマンガで学びましょう。このマンガは吉田松陰と、その弟子(塾生)にあたる高杉晋作の生涯を描いています。やはりマンガはイメージが掴みやすく、文章が嫌いでも内容が頭に入ってくるのでオススメです。

吉田松陰は何をした人なのか…?このマンガを読めば、そんな質問にザックリ答えられるようになります。幕末から明治維新という激動の時代で、変革者たちを育てた男の人生・考え方にマンガで触れられる…。これほど吉田松陰の取っ掛かりとして、わかりやすい本は他にないですね。

みんなのレビュー

表紙の印象もその色と縁取りから他社シリーズと混同しづらいし、いい意味で中身は文字も少なく易しい感じ。これは近年見かける「ポプラ社世界の名作シリーズ」でも感じた幼年色を感じる。
きっとうちの子に一度広く浅く読ませるにはこのシリーズくらいがいいのかも、何しろ(かいけつ)ゾロリのポプラ社だしね。

ブクログ

2位:新装版 世に棲む日日

読んでみて

日本でナンバーワンと言っても過言ではない歴史小説家「司馬遼太郎」による吉田松陰の小説です。本書は全4巻から成り、一巻は吉田松陰の半生、それ以降は幕末・松下村塾・教え子の高杉晋作らを中心とした物語が描かれています。

やはり『竜馬がゆく』など、幕末の歴史小説を書かせたら司馬遼太郎の右に出るものはいません。圧倒的なスピード感とワクワク感を保ちつつ、シッカリと吉田松陰,高杉晋作,その時代背景を知ることができます。

ただ決して初心者向けではないので、ある程度基礎を固めており、歴史小説にも抵抗が無い人にオススメの一冊です!

みんなのレビュー

個人的には松陰よりも高杉晋作に共感を覚える。
たぶんに著者自身が松蔭よりも高杉のほうに思い入れが深く、そのことが作品の中に映されていたせいもあるかもしれない。

読んでみた.com

1位:超訳 吉田松陰語録 運命を動かせ

読んでみて

東大出身、現在は明治大学で教鞭をとる斎藤孝さんによる語録解説集です。斎藤孝さんは日本でも屈指の読書家であり、その豊富な知識を元にした著書は毎回ベストセラーを記録しています。

そんな斎藤孝さんが吉田松陰の語録を解説するとどうなるのか…?答えは「めちゃくちゃわかりやすい」です。ただ名言を頭に入れるわけではなく、「この言葉はこういう考えから来ているから、私だったら人生でこう活かそう!」という深い学びが得られます。

政治的な偏りも少ないですし、吉田松陰の凄さを知るうえで読破必須ともいえる本ですね!

みんなのレビュー

年の始めにこういった本を読んでいて良かったと思う。幕末という激動の時代に、魂を燃やして生きた松陰の言葉は、現代の我々にも訴えかける力強さがある。その力強さについては筆舌に尽くしがたいので実際に読んでほしい。言うまでもなく今は教育者にとって激動の時代、そして私も松陰と同じように教育者としての道を歩むことになるだろう。

読書メーター

まとめ

最後に本記事の内容を軽くまとめます。

  • 吉田松陰を学ぶなら、まずは「マンガ」から
  • 基礎知識をマンガで身に付けたら、次は学級文庫や名言集で人となりを知ろう
  • 吉田松陰の教育を本から学び、仕事や日常生活にも活かすべし!

松下村塾を創設し、その賢さと野心の強さから伊藤博文や高杉晋作などを教育して、間接的に倒幕への大きな貢献を果たした吉田松陰。現代ではあまり知られていないその凄さを、ぜひ紹介した本から学んでほしいと思います。

そして、吉田松陰が新時代の幕開けに魂をかけたように、ぜひあなたの「魂」が燃えるような何かを見つけてほしいと願っています。

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