【24年1月最新】日本を歩いて測量!伊能忠敬がよく分かるおすすめ本ランキングTOP7

「とても精巧な日本地図を作った伊能忠敬ってどんな人だったのかな?」
「歩いて測量した道中の話など、伊能忠敬をもっと知りたい!」

歴史上で偉大な功績を上げた人物の本というのは数多く存在するので、このように知りたくてもどの本に手を付ければ詳しい情報が載っているのかわかりませんよね。

今回は伊能忠敬について詳しく知りたい人におすすめの書籍をランキング形式で7冊紹介します。本当の初心者の人でも読める入門書から、少し詳しく踏み込んだ内容のものを読みたい人向けの学術書まで、幅広く選びました。

ぜひ読んでみてください。

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

7位:星の旅人: 伊能忠敬と伝説の怪魚

読んでみて

歴史学者で小説家の小前亮が2018年に出版した小説です。主人公は行方不明になった父親を捜す少年・平次。彼は日本地図を作るために国中を歩く伊能隊とともに旅をします。

小説でありながら、伊能忠敬の生い立ちや当時の時代背景、測量技術の進化などの解説ページが充実していて勉強になります。平次の父親が残した「神の魚」をめぐる謎もあり、ミステリーとしても楽しめます。中高生向けのヤングアダルト小説なので難しい用語も少なく、楽しみながら歴史を知りたい方におすすめです。

みんなのレビュー

日本地図を作った人・・だけの情報がなかったが、物語の間の説明書がわかりやすく解説されており、勉強になりました。面白かったです。 物語からも、忠敬の真面目で勤勉であったということも知ることができた。 記念館にぜひ行ってみたいですね。

引用元:読書メーター

6位:学習漫画 世界の伝記 NEXT 伊能忠敬 正確な日本地図を信念と歩測だけでつくった男

読んでみて

伊能忠敬が日本地図作成のために日本各地を歩き回り、地図を完成させることを漫画形式で描かれている本で、若い頃の伊能忠敬についても描かれています。

ひとつのことを成し遂げる苦労や信念がわかりやすく描かれていて、漫画のため子供でも簡単に読み進めていける本になっています。

伊能忠敬の子供の頃からの夢であった日本地図作成に信念を貫いたひたむきな姿勢が紹介されている一冊になります。

みんなのレビュー

子供の頃から算術を得意としやがて日本地図を作るまでになった伊能忠敬の生涯が漫画でわかりやすく描かれている。この本を読んだのは以前井上ひさし氏の「四千万歩の男」を再読したくなり予習として読んでみた、再読できるかは別にして彼の作成した日本地図は素晴らしいと思う。現在のような測量器具が無い中で歩測で作り上げたのは偉業としかいいようがない。この伝記シリーズはなかなか面白い。

引用元:読書メーター

5位:伊能忠敬: 歩いて作った初めての日本地図

読んでみて

この本は、伊能忠敬という人物がどのような人間だったかが描かれており、そのストイックさに思わず脱帽してしまいます。

伊能忠敬は立場上、幕府を利用して威張ったりできるのに、そんなことを全くしない伊能忠敬の人間性が垣間見れる本になっています。

幼い頃から地理や地形について興味があった伊能忠敬、50歳を過ぎてから本格的に天文学の勉強を始め地球の大きさを知ろうと考えたことが日本地図作成の第一歩となりました。

内容は濃いですが、1時間ほどあれば読み進められる一冊になっています。

みんなのレビュー

最初から数に長けた人だったのですね。商家をもり立てお金を持っていたからこそでき、熱意と志しが高い御仁だったことがうかがえました。それに、奥方が若くして亡くなり、また新しい妻を迎えと、4回結婚していることに驚き、また、ここには書かれいる以上に、測量はここに載せられている以上の苦労があったのだろうと思いました。

引用元:読書メーター

4位:伊能忠敬: 日本を測量した男

読んでみて

この本は地図の測量を始めるまでの伊能忠敬の生活が多く描いてあり、地図作成前から凄い人物だったことを知ることができる本です。

天文学の勉強をする前の伊能忠敬は傾いていた伊能家を立て直し後顧の憂いなくして隠居を決断、日本地図作成という自身の夢を追いかけるという伊能忠敬の人生のストーリーがわかりやすく、あまり知られていない前半生の時代も描かれているので、どんどん読む進めたくなるような本になっています。

伊能忠敬のように「志を持って打ち込めるものを見つけたい」と思える、伊能忠敬の人生を描いた一冊です。

みんなのレビュー

伊能忠敬の前半生に特に興味を魅かれた。しっかりと自分の周りのやるべきことをやり、地盤を固めて、将来に対しての投資をしっかりやっておく。そして、隠居後に自由な後半生、ライフワークを成し遂げていく。人生のモデルとして、参考にしたい生き方だ。

引用元:HMV&BOOKS online

3位:伊能忠敬―日本をはじめて測った愚直の人

読んでみて

伊能忠敬はどのような人物だったのか、日本地図を完成させるまでに出会った人達との人間関係を中心に描かれている本です。

地理学・地図学を得意とする著者が描いているので、読み進めるとその方面の話題も多く描いてあり興味が尽きない本になっています。

「愚直」と呼ばれる伊能忠敬の人となりを描いた一冊で、第2の人生で日本地図を完成させた伊能忠敬の根気強い精神に勇気を貰えます。

みんなのレビュー

小学校の授業で誰もが習う伊能忠敬。忠敬の愚直なまでの全国測量にかけた情熱とその背景を著した本。もともと忠敬が全国測量を始めたきっかけは、地球の形・大きさを知りたいと思ったからである。それには子午線の長さを測る必要がある。さらにそれには緯度1度の長さを正確に測れば、子午線の長さを求めることができる。このような過程を経て55歳の時、測量隊や幕府の手助けもあり、1800〜1816年の17年間の全国測量へ赴いた。天文学や暦学などの勉強熱心さと忍耐力、地図を作るためなら自分の資産をも費やす経済力に脅かされる。

引用元:読書メーター

2位:図説 伊能忠敬の地図をよむ

読んでみて

伊能忠敬がどのような方法で日本地図を作成したのか、考案した測定方法が解説されていて、この時代いかに優秀な人物だったのかがわかります。

読み進めるうちに、この時代にこれほど完成度の高い地図がこの時代に書ける伊能忠敬が、本当に凄い技術の持ち主だと理解できます。

伊能忠敬の日本地図を知る上での入門書のような本になっていると同時に、初版以来から10年間のさまざまな発見を紹介している伊能忠敬ファン必見の1冊です。

みんなのレビュー

忠敬の生涯、測量の技術、8次に及んだ測量旅行、現存する各図の解説など多岐にわたる。とにかく多数のカラー写真がすばらしい。副本や写本のレベルなども詳しい。改訂版としてはアメリカでの207枚の小図を筆者が発見した様子やフランスで発見された中図8枚のレベルがいかに高いかなど生々しい記録も。

引用元:HMV&BOOKS online

1位:四千万歩の男 忠敬の生き方

読んでみて

この本は、名家の旦那だった伊能忠敬の56歳からのセカンドライフを描いた本になっていて、もともと星学曆学に興味があった伊能忠敬が4000万歩という長い道のりを歩きながら日本地図を完成させたストーリーがわかります。

同著者の井上ひさしさんの「四千万歩の男」単行本全5巻を1冊の本にまとめており、簡単に読み進めることができる本になっています。

隠居からのセカンドライフを日本地図の完成に全うする姿勢は、我々の生き方に大きな示唆を与えてくれます。

みんなのレビュー

実は…本編の5巻を途中で断念し、こっちにしてみました。どこかで掲載された文章の再掲もありましたが、私にとっては断然こっちです! お栄さんへのインタビュー形式、井上ひさしのエッセイのパート、おまけ的な図説の項が良かったです。あと巻末の年表も。 これを読むと、忠敬が作った財産の量が具体的にわかって、なぜ歩測をしつこくしたか、納得。 やっぱりリタイアまではしっかり働いて、新たな人生エンジョイするのも悪くないと思った。

引用元:読書メーター

まとめ

今回は伊能忠敬をもっとよく知ってもらうためにおすすめの本を6冊紹介しました。

  • 「星の旅人: 伊能忠敬と伝説の怪魚」・・・楽しみながら伊能忠敬について知ることができる
  • 「学習漫画 世界の伝記 NEXT 伊能忠敬 正確な日本地図を信念と歩測だけでつくった男」・・・日本地図完成までのストーリーを漫画で紹介
  • 「伊能忠敬: 歩いて作った初めての日本地図」・・・日本地図を作成しようと思った経緯をまとめている
  • 「伊能忠敬: 日本を測量した男」・・・若い頃の伊能忠敬のストーリーも描かれている一冊
  • 「伊能忠敬―日本をはじめて測った愚直の人」・・・伊能忠敬の人間関係にフォーカスした一冊
  • 「図説 伊能忠敬の地図をよむ」・・・伊能忠敬、独自の地図の測量方法が解説されている
  • 「四千万歩の男 忠敬の生き方」・・・伊能忠敬の56歳からのセカンドライフを簡単にまとめている

伊能忠敬の本は数多く出版されていますが、その中からより伊能忠敬を知ってもらうためにいくつかの違う角度から伊能忠敬を紹介できるおすすめの本を選びました。

日本地図の作成以外の伊能忠敬の人物像を知りたい方は、「伊能忠敬―日本をはじめて測った愚直の人」を読んでみてはいかがでしょうか。伊能忠敬の人間関係が垣間見れてどんどん読み進めたくなるでしょう。

また、伊能忠敬が考案した測量方法を知りたい方は「図説 伊能忠敬の地図をよむ」を是非読んでみてください。この時代に伊能忠敬がいかに優れた人物だったかよくわかるのではないでしょうか。

今回紹介したこの記事を参考に、もっと伊能忠敬の魅力を知る本に出会っていただけたら幸いです。

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