刑務所での性事情
集団生活する受刑者の性事情はどのようなものか紹介します。
禁欲的な生活が基本
刑務所内では、異性との性交渉は不可能です。そのために自分で性欲を処理しています。刑務所用語で「あたり」といい、「ちょっとあたり行ってくるわ」といってトイレに行くような感じだそうです。主に就寝時間や余暇時間などにすることが多いといいます。
刑務所内ではエロ本を購入できるので、性処理は簡単であり同室の人たちと回し読みをしているそうで、ページがかち合って気まずくなることもあるのだとか。
刑務所内の強姦はある?
刑務所内で強姦はあります。女性受刑者を看守が強姦したり、男性受刑者を男性看守が強姦したという話も見られます。2003年には被害者である受刑者が刑務官に強姦され妊娠してしまうという不祥事が起きました。また松山刑務所事件と呼ばれる、暴力団関係者が看守を買収した事件があります。
受刑者たちは鍵をあけて自由に歩き回れるようになり、看守も一緒になって女性囚人を強姦する事件が起きました。この問題は国会でも取り上げられましたが、副看守長2名が自殺。強姦事件被害者からの告訴も無かったために、事件の真相が解明されることはありませんでした。
同性同士の行為もあるらしい
娑婆にいる時は全くそんな事は無かった受刑者達も、刑務所で同性愛に目覚める人もいるようです。刑務所内で「アンコ」「カッパ」という隠語があり、アンコが女役でカッパは男役を表します。同性同士の恋愛は熱く、刑務官がアンコの悪口をいうと、カッパ受刑者に襲われる事もあるそうです。
それ以外に流石に刑務所で性行為は難しいために、同房に入った男性に手などで猥褻な事を強要されるようなことがあるといわれています。こちらはいじめの手段として、刑務所で起こっている事といえます。
刑務所内でいじめはあるのか?
結論からいうと、いじめは存在します。ではいじめられる人の特徴や内容はどのようなものか調査しました。
刑務所でいじめられる人の特徴
刑務所でいじめられやすい人は、性犯罪者・児童虐待・ヤクザと嘘をついた人などです。性犯罪者は刑務所で「ピンク」というそうですが、改善指導の時にバレて変態扱いされるといいます。また、刑務所内ではヤクザ関係が一番偉いので、良い待遇を受けるためにヤクザと嘘をつく人もいます。しかし受刑者も調べているので、すぐにバレてしまうそうです。バレるといじめの対象になってしまいます。
どんないじめを受ける?
いじめの内容は多岐に渡ります。体験談に出ていた一例を見ると、
- 虫を食べさせられる
- ご飯をぬかされる
- 体罰と称して暴力を振るわれる
- 購入した日用品を奪う
- 性的なことへの強要
などです。あくまで一部でその他にも色々なことが行われているといいます。刑務官からのいじめという噂もありますが、これは基本的にはないそうです。ただ刑務官とそりが合わない受刑者が他の場所に移動するといったことはあったりするといいます。
刑務所内での受刑者の娯楽や楽しみは?
少し前述しましたが、自由時間の時に受刑者達は囲碁や将棋・優良者であればテレビで相撲や野球中継・お笑い番組などを見ることも可能です。また雑誌を購入して読むこともできます。
他にも、年に一度の「体育祭」を楽しみにしている受刑者は多いといいます。この時は「工場対抗」で競い、大声をあげて応援してもお咎めなしの楽しいひと時です。あとは優良受刑者が参加できる「集会」ではお菓子や飲み物が支給されるのが嬉しいそうです。
また年に一度、「慰問行事」があります。そこでは有名歌手やお笑い芸人・落語家・地元高校の吹奏楽部なども慰問に来て、受刑者にとっては楽しいひと時となるのです。
女性刑務所の特徴や実態
女性を収容する女子刑務所があり、通常の刑務所と違ってきます。まず看守はほとんど女性であり、男性の刑務官は多くありません。男性刑務官はあえてイケメンを外し、女性受刑者を刺激しないような配慮を取っているそうです。その他にも、女性刑務所の特徴や実態を掘り下げて紹介します。
受刑者の特徴やいじめ問題
女性受刑者で最も多い犯罪は、「覚醒剤取締法違反」です。次に窃盗でこの二つが約80%を占めます。そして女性刑務所でもいじめがあります。男性刑務所と同じように、児童虐待はいじめられるそうです。
いじめの内容も「食事を取り上げる」「見えないところで嫌がらせ」という点は一緒ですが、女性刑務所特融なのは同性愛プレイを強要するという話もあったりします。女性刑務所では男性刑務所よりもいじめが酷いといわれており、収監者にとって過酷な環境のようです。
女性刑務所の性事情は?
女性刑務所の性事情ですが、女性受刑者も男性と同じように禁欲的な生活を過ごすために、性欲をもてあます人が多いといいます。多くの人は我慢するものの、中には自分で慰める人もおり、タイミングは入浴前にすることが多いそうです。理由は臭い防止で、入浴せずに悪臭がするのを防ぐのが目的といいます。ただし刑務官にバレると、懲罰の対象になるそうです。
また普段は違うものの、刑務所に入り同性愛を経験する人もいます。刑務所内では男性役を「トイチ」、女性を「ハイチ」といい恋人関係となるのです。刑務所の中で他の囚人に告白される場面もあるといい、その後の事もあるので断るのにも気を使い人間関係も大変といえるでしょう。
海外の刑務所の生活
海外の刑務所での生活を2ヶ国紹介します。
アメリカの刑務所の生活
世界中の囚人の25%がアメリカの刑務所にいる、と言われるほど受刑者がいるアメリカ合衆国。そんなアメリカの刑務所の生活では、リンチや殺人が日常的に起こっているのが発覚しています。ニューヨーク州にある「ランカーズ刑務所」では、刑務所独自の更生プログラムを受けて受刑者が死亡する事件が起きています。
他の囚人への見せしめのために、荒っぽい囚人への生贄を出し刑務所公認でリンチを行っていたのが発覚。他にも刑務官が女性囚人をレイプする、プリズン・ギャングの看守へのリンチなども発覚しているといいます。ただしランカーズ刑務所は不祥事が次々に分かったために、2017年に規模の縮小を発表。将来的には閉鎖するということです。これはあくまでアメリカ1州の刑務所ですが、他の刑務所は違って治安が良いとも考えにくいといえます。
韓国の刑務所の生活
韓国の刑務所の生活は、日本と同じように雑居房に数人で生活し、刑務作業に従事します。内装も質素で味気ないところも同じといいます。朝6時に起床し、7時に朝食。8時から作業に従事し、17時まで働きます。休憩は1時間だそうです。月収は日本円の1万円程度で、月に4万ウォン(4万円程度)と上限が決められています。
食事も質素で麦飯にチヂミなどの韓国料理がつきます。キムチは取り置きが可能ということです。入浴は週に3回で、日本のような浴槽は無くシャワーで済ませるそうです。18時から21時が自由時間で、テレビを見たり手紙を書いたりして過ごします。月に1回、慰問のコンサートや映画鑑賞があるようです。大きくは日本の刑務所と変わらない印象ですね。
刑務所の生活に関するまとめ
今回刑務所の生活を紹介しましたが、刑務所の生活は規則正しく生活し更生するようにプログラムされているのだと感じるものです。近年、刑務所生活が良いと再犯があることが問題となっていますが、やはり365日24時間誰かと一緒でゆっくりできないのはきつい印象を受けます。やはり刑務所のお世話にならないように人生を過ごしていきたいと感じた次第です。最後までお読みいただきありがとうございました。