バッキー事件とは?AVの内容や被害者、主犯のその後も紹介

監督:ハリケーン三郎(濱田太平洋)

ハリケーン三郎こと濱田太平洋は、監督でもあり現場責任者を務めていました。逮捕時の年齢は26歳で、バッキー入社前にプロキックボクサーとして活動していた異色の経歴の持ち主です。

ハリケーン三郎はバッキー事件で逮捕される前の2003年に渋谷で全裸の女性を撮影したことから公然わいせつ罪で逮捕されています。また、かなりの切れ者だったこともあり、バッキーの関連会社「abcDAYS」の設立者でもありました。

バッキー事件が明るみに出ると、ハリケーン三郎は逃亡を計画。4ヶ月近く行方不明となりますが、逮捕されました。裁判では懲役15年を言い渡されます。現在は出所していると思われますが、詳細は不明です。

監督兼男優:パンティ仮面(中村件臣)

パンティ仮面こと中村件臣は、ハリケーン三郎の弟子とされる人物です。バッキー事件が起きる前に、AVに参加した男優を暴行と監禁をした罪で逮捕されていました。この事件でパンティ仮面は、一時的にバッキーを解雇されています。

バッキー事件で逮捕された時は、懲役14年を言い渡されました。嘘をつくことが得意で、パンティ仮面の話と法廷での事実が食い違っていたことにより、担当弁護士が呆れた程です。現在は、出所していると思われますが、行方は不明です。

男優:ジャニーズ光太郎(矢野光太郎)

ジャニーズ光太郎こと矢野光太郎は、パンティ仮面に誘われてバッキーに入社しました。事件当時は29歳でありながら、元ホストということでイケメン男優として知られています。バッキー事件関係者の中では珍しく、逮捕後の裁判で反省の色を示した人物でもありました。

しかし、AV女優を急性アルコール中毒にさせた上で撮影行為に臨んだ異常性から、懲役14年を言い渡されました。現在は出所していると思われますが、ジャニーズ光太郎がどうなっているかは不明です。

男優:サモハンチンポー(神谷聡一)

サモハンチンポーこと神谷聡一は、ジャニーズ光太郎と同じ男優です。AVの内容では、ジャニーズ光太郎と代わる代わる女性に暴行を加える姿が目撃されています。容姿は肥満体形で腹部に手術跡、加えて指が一本欠損と見てくれからして恐怖を与えられます。

元関西出身のヤクザで、AVでは女性に罵声を浴びせるシーンも多々見られました。逮捕後の裁判では、ふてぶてしい態度で反省の色がなかったと言われています。判決では懲役11年を言い渡されました。現在は、出所していると思われますが、行方は不明です。

男優:若ボン(若月秀雄)

若ボンこと若月秀雄は、視聴者参加型企画の本番の虎でバッキーに入社した異色の人物です。主に、街中でのスカウトを中心の仕事をしていました。バッキー事件での裁判で、若ボンは懲役8年を言い渡されました。若ボンもまた、出所していると思われますが、消息は不明です。

男優:菊池(菊池政彦)

菊池こと菊池政彦はAV男優を育成するAV男優塾出身の男優です。菊池自身バッキー作品の愛好者で、撮影時に独断でスタンガンを持ってくることもありました。菊池もバッキー事件に関する裁判で懲役12年を言い渡されます。現在は出所していると思われますが、動向は不明です。

AD:秋山軍治(舘野昌克)

秋山軍治こと舘野昌克は、パンティ仮面の弟子としてバッキーに入社します。下積みを重ねてADに昇格したものの、パンティ仮面がバッキー事件前に起こした事件に加担した罪で執行猶予がついていました。

その後のバッキー事件では懲役6年を言い渡されます。2件の事件関与が決め手となりました。秋山軍治も出所しているはずですが、詳細がないので何とも言えないのが現状です。

AV女優:きえねぇ(中原紀恵)

きえねぇこと中原紀恵は、AV女優でありながら演者のAV女優をいじめる立場でした。別名「黒デブ」とも呼ばれ、バッキーの広報も担当。バッキー事件における裁判では、お金がなかったため、撮影に参加したことを語っています。

ジャニーズ光太郎同様、きえねぇも反省する素振りを見せていました。そして、更生すると誓い、栗山に罪を償ってほしいと自身の思いも述べています。判決は懲役5年を言い渡されました。現在は出所していると思われますが、詳細は分かっていません。

AV女優:ようこ(大村恵美)

ようここと大村恵美は、きえねぇと共に演者のAV女優をいじめていたAV女優。バッキーに入社する前は風俗嬢として働き、一度恐喝の容疑で少年院に入っていた経歴を持っています。ようこは「白デブ」と呼ばれており、きえねぇと「おしおきシスターズ」の名で作品に参加していました。

バッキーの裁判では、作品内で途中までしか参加していないことを述べたことで、懲役2年執行猶予3年を言い渡されます。さらには、被害者に示談金を渡すなどして、必死に罪を軽くしようとしていました。裁判後にすぐに行方をくらましたので、消息不明です。

カメラマン:椎葉(坂場三紀夫)

椎葉こと坂場三紀夫は、バッキー専属のカメラマンを務めていました。過去に覚せい剤取締法違反で捕まっており、前科持ちの人物でもあります。裁判時は、打ち合わせに参加していないことや女優に指一本も触れていないことを主張。罪に問われることに不服を申し立てました。

しかし、判決では懲役3年6ヶ月を言い渡されました。現在は、ライターや雑誌のコラムニストとして活躍しているそうです。

バッキー事件の被害者たち

過激な撮影で歩行困難になった女性もいた

バッキー事件の被害に遭った被害者たちは、後遺症に苦しむことになります。撮影現場で受けた拷問に近い行為により、被害女性たちの多くはトラウマやPTSDといった精神的ショックを植え付けられました。中にはそれに耐えきれず自殺に及んだ方もいたそうです。

また、バッキーの撮影内容には、AV女優を執拗に水に沈める「水責め」というものもありました。一部の女性は、溺死寸前まで何度も水に沈められたことで、水に対する恐怖心が芽生えた方もいたそうです。

他にも撮影中にアキレス腱を切る怪我で車いす生活を余儀なくされた被害女性や、言葉を話せなくなった方もいました。それほどまでに非人道的な撮影が日々横行していたことがわかります。

バッキー事件のその後

ここからはバッキー事件後の株式会社バッキービジュアルプランニングとバッキーが扱っていた問題のAVたちのその後についてご紹介します。

株式会社バッキービジュアルプランニング

名を変えて存続した

バッキー事件後、株式会社バッキービジュアルプランニングは、一連の騒動を受け2005年に解散します。その後、住所と電話番号を変えずに株式会社コレクターと名を変えて設立。代表も栗山から國枝直樹に変わっています。

コレクターでもバッキーのAVを販売していました。しかし、スマホの普及に伴い、バッキー事件のことが明るみに出たことで、経営破綻に陥ります。そして2017年、コレクターは廃業となりました。

問題となったAV作品

悲しいことに今も存在している

バッキー事件で取り上げられたAVは、前述した株式会社コレクターで販売されていました。コレクターが廃業後もCollector 狂気映像制作集団というサイトで、バッキー関連のAVをDVD又は配信で販売。Amazonにも出品されており、一度でも世に出たら二度と無かったことにできないものとなってしまいました。

バッキー事件に関するまとめ

今回は、バッキー事件についてご紹介しました。事情を知らない女性を騙したうえで、拷問に近い内容の撮影内容を要求したバッキーに、正直絶句をしてしまいました。バッキーの代表・栗山の性癖を満たすため、女性に後遺症が残るまで過激なことをしたことに対して、人としての分別がなかったと言わざるを得ません。

このAV たちを娯楽として楽しむ方がいる傍らに、一生消えない過去として残ってしまった女性たちがいることも事実です。今後このような悲劇を二度と生まないように、女性たちの尊厳を守る配慮をすべきだと感じてしまいました。

この記事を通してバッキー事件に興味や関心を持っていただけたら幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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