西鉄バスジャック事件のその後は?

17歳の少年が起こした西鉄バスジャック事件ですが、事件後はどうなったのか?犯人のその後や被害者のその後を紹介していきます。
犯人は京都医療少年院に収容される

出典:Wikipedia
西鉄バスジャック事件を起こした谷口誠一は、責任能力は認められたものの「解離性障害や後遺障害の症状」と判断され、隔離された施設で日常的に精神科医の観察が必要だと判断されました。そのために「5年以上の医療少年院の送致」を下し、京都医療少年院に収容されています。
そして2006年に谷口は仮退院し、同年に保護観察処分も満了して少年院を退所しました。その後社会復帰したと思われますが、詳しいことはわかっていません。なお、谷口誠一と両親の居所はわからないそうですが、谷口と両親は2019年時点で賠償金を支払い続けていたことが分かっています。
被害者女性は子供の居場所作りに尽力している

出典:公益財団法人社会貢献支援財団HP
西鉄バスジャック事件で10か所以上も切りつけられ重傷を負った被害者である山口由美子さんは、何度か医療少年院にいた谷口誠一と面会したそうです。山口さんは事件後、被害者でありながら「このような少年を作らないために」と不登校の子供や親のためのサークルを設立し活躍しています。
山口さんは子供の居場所を作るための「ハッピー・ビーバック」という場所を作り、事件に正面から向き合う活動を続けていました。そして全国500以上の施設などで自らの事件体験を講演し、佐賀刑務所でも毎年「被害者感情について」を講和しているそうです。
犯人が被害者に謝罪する場面も

山口由美子さんは、谷口誠一に会いに医療少年院へ面会に訪れています。この時に谷口は山口さんに対して深々と頭を下げて、謝罪の言葉を口にしたそうです。山口さんはインタビューで、
「私は彼の背中をさすり、『これまで誰にも理解されずつらかったね』と言いました。そして、『だけど、あなたの罪を許したわけではない。許すのはこれからです。これからの生き方を見ているから』と伝えながら、彼のつらさを肌で感じて涙が溢れてきました」
弁護士ドットコムニュース
と話しています。するとしばらくして谷口から手紙が届き、「自分の罪深さと暖かい思いが同時に湧き起こりました」と書いてあったといいます。
西鉄バスジャック事件で逃げた人に関するまとめ
いかがでしたでしょうか?西鉄バスジャック事件から逃げた人など、被害者の立場を中心に執筆しましたが、その状況は私達には計り知れず、当時バッシングを受けた男性も気の毒なように個人的に筆者は思いました。また、事件を活かして子供を救う活動をされている山口さんを知り、応援したいと感じた次第です。西鉄バスジャック事件は多くの人の人生を変えてしまっており、こういった事件があったことをより多くの人に知ってもらえたら幸いに思います。
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