鉄道(新幹線・電車)の人身事故でバラバラになった遺体はどう処理される?実際の事故も紹介

私たちが生活している中で起こる鉄道人身事故ですが、悲惨な状況になっていると聞いたことはないでしょうか?時速数百kmで走る鉄道に巻き込まれてしまえば、それだけの力が働くためにご遺体はバラバラになっているような状況であることも珍しくないといいます。

残念なことに鉄道人身事故はデータによると、1年に300件以上起こっている場合も多く、1日に1回どこかで事故が起きている計算なのだそうです。そんな私達も耳にすることも多い鉄道人身事故ですが、事故発生後に電車が復旧するまでの間に、多くの人が関わり鉄道は再度動き始めていることは意外に知られていないといえます。

そこでここでは鉄道人身事故が起きた後に、どのような処理が行われているのか、また近年起きた鉄道人身事故なども含めて紹介していきます。

この記事を書いた人

某週刊誌の元記者

東条りな

Rekisiru編集部、東条りな(とうじょうりな)。新卒で某有名週刊誌を運営する出版社に入社。8年勤務したのち結婚を機に退社。芸能ネタとネットゴシップ収集が生き甲斐であり趣味であり仕事。現在はWeb系メディアを中心にメディア編集業に従事。

鉄道人身事故でバラバラになった遺体はどう処理する?

鉄道人身事故は非常に悲惨な現場が待ち受けている

鉄道人身事故が起きた場合車輪によって轢断されてしまうため、遺体の皮下組織や臓器が飛び出しバラバラな状態になっていることも多いといいます。鉄道事故の遺体は鉄道職員の間で「マグロ」と隠語で呼ばれており、なぜそのように呼ばれるのかといえば、轢死体がマグロを連想させるためだそうです。そんな悲惨な現場の処理はどのように行われているのか?調査しました。

鉄道会社の従業員が回収し始める

電車の駅員さんが回収を始めるのだそう
出典:ニュース速報Japan

人身事故が発生した場合、「〇時〇分〇駅から〇駅間にて人身事故が発生」という放送が流れる頃には、まず鉄道の運転手と車掌が回収を始めます。

出来るだけ早く列車の運転を再開させるため、警察や消防が到着するまでの間に鉄道会社内で処理することになるのです。会社によって規定は若干異なるものの、人身事故が起これば緊急事態として近くの駅員は現場に向かい回収していきます。

車両の下は事故防止のために運転士が回収するのだそう

なお、車両の下にもぐりこんだ遺体は運転士の方が回収するそうです。理由は車両の下の構造を知っているのが運転士であるため、事故防止の観点からだといいます。

警察の到着後現場検証が始まる

警察が到着したら現場検証が始まる
出典:ニュース速報Japan

事故後の遺体は散らばっていることも多く、惨い時は数百メートル飛ばされているといったこともありますが、それらも鉄道員の方たちが集めるそうです。そして警察やレスキュー隊が到着すると、法的な手続きを開始することになります。警察が到着してからは、警察に現場の主導権が移るのだそう。

到着後に現場検証が始められ、事故現場の写真を撮っていきます。撮影の目的は「周囲の見通し」や「電車の接触場所」や「遺体があった場所」がわかるようにして、現場にいない人にも事故の状況がわかるようにしていく作業です。

事故現場が写真でわかるように記録していく

そして新たな遺体の部分が見つかれば、追加で写真を撮っていくといったことが行われ、大体最低でも30分以上はかかるといわれています。

検分後は警察が片付ける

警察は自殺か事故かなど検分していく

現場の検分が終わった後は、現場で死亡が確認された場合、警察官が主導となって遺体を片付けていくそうです。事故の原因が「自殺」だと分かれば警察の片付けが開始され、大体回収が終われば帰っていき、現場の血液等の汚れの片付けを鉄道員が再開するそうです。

列車の点検と現場の血液を洗浄

洗浄機で現場や車両を洗い流すのだそう

現場検証が終わった後は、警察により運転再開の許可が出されます。その後鉄道員は片付けの作業を再開し、現場の血液の洗浄と消臭剤を散布し、周辺機器に被害がないかも確認していくのだそう。事故車両については運転に問題がなければ移動させ、移動後に駅員が線路などの異常がないかを確認していきます。

そして最終的な安全が確認された後は、線路内で作業している警察官と鉄道員が退避した後に輸送指令に報告し、報告を受けた輸送指令が全線で運転を再開するといった流れです。なお、こちらはあくまで一例であり、事件性がある場合などは処理が変わってくるといいます。

遺体がバラバラになってしまった鉄道人身事故

遺体が大きく損傷したといわれる鉄道人身事故を紹介

近年インターネットの普及により、鉄道人身事故の情報が出回っている場合も多くあります。そこでここでは近年ネット等で事故の内容がわかるものを5件紹介します。

関目駅人身事故:2022年

2022年4月14日に大阪と京都間を走る京阪電車の関目駅で、人身事故が起こっています。この事故により京阪線は全面ストップしてしまいました。目撃談の中にはアナウンスする車掌さんの声が震えていたという投稿もあり、事故の悲惨さと車掌さんのショックが伝わってくるようです。

三島駅乗客転落事故:1995年

現場となった三島駅ホーム
出典:Wikipedia

1995年12月27日に東海道新幹線(JR東海)の三島駅で起きた人身事故です。東海道新幹線初の人身事故だったといいます。被害者は男子高校生で、駆け込み乗車しようとして間に合わずに扉に指を挟まれたまま車掌はそれに気づかずに列車を発車させてしまいました。

男子高校生は最終的に160メートル引きずられ、ホーム下に落下し車輪に頭部を轢かれ即死しています。事故の要因には扉に挟まった時のセンサーが反応しなかったことと、車掌が決められた車両からの目視確認を怠っていたことが指摘されました。

新幹線のホームドアの設置が強化された
出典:レイルラボ

本来は8両目から顔を出して出発時の安全確認する決まりでしたが、その日は別の車両の対応をしていたことから10両目から確認したといいます。もし決まり通り8両目から目視確認していれば、死亡した男子高校生との距離から30メートル程の距離であり、事故が防止できる可能性がありました。この事故を受けて安全柵やホームドアの設置、駅構内の監視カメラ強化の対策が取られています。

JR久大線人身事故:2021年

久大線は、福岡県久留米市と大分市をつなぐ鉄道だ
出典:Wikipedia

2021年に福岡県久留米市にあるJR久大線の踏み切り近くで、身体が切断された女子中学生が見つかっています。事件は午前7時過ぎに線路内に人の足があるのを乗務員が発見、緊急で列車を止めたそうです。

調べると足以外の胴体も見つかり、バラバラの状態になっていたといいます。その後の調査で遺体は14歳の女子中学生だとわかり、女子中学生は午後5時頃に「買い物に行く」といって出かけたまま行方がわからなくなっていました。その後JRでは事故の可能性がある時間帯の車両を調査したそうですが、撥ねた形跡のある車両は見当たらなかったそうです。事故が起きた久大線は本数も少なく、他殺で鉄道事故と偽装したのでは?とも噂されました。

豊橋駅のぞみ16号人身事故:2021年

東海道新幹線の豊橋駅で事故が起きている
出典:Wikipedia

2021年の10月18日に愛知県の東海道新幹線の豊橋駅で、ホームから線路に入った人が新幹線と接触する事故が発生しています。事故はJR豊橋駅内で起き、線路に降りた女性を見つけた駅員が緊急停止のボタンを押し、のぞみ16号の運転手もブレーキを踏むも間に合わず女性は即死だったそうです。

事故を伝えるニュースの画像に、新幹線先端部分に血のようなものがついているとネット上で話題になりました。また、駅内での接触事故であったために、現場に居合わせた人はすぐ近くで実況見分があったといったツイートも見られます。

中野駅人身事故:2021年

快速かいじとの接触事故だった
出典:Wikipedia

2021年の4月16日に東京都の中央線中野駅付近で人身事故があり、隣にいた人が飛び込んだといったツイートも見られます。スーツを着た男性が特急かいじに轢かれており、現場にいた人によると体がバラバラになり落ちていたそうです。

しばらくするとブルーシートが現場に張られ、遺体の回収が行われる様子も見られます。遺体を回収する人は防水性の高い服と長靴を履いて作業していたという情報もあります。誤って落ちたのか自殺なのかは不明だといいますが、ネットを検索すると心臓に悪い画像が出てくるので注意が必要です。

鉄道人身事故におけるよくある噂

鉄道人身事故にまつわる噂話があるようだ

鉄道人身事故ですが、実はこうなのでは?といったような都市伝説的な噂が流れているようです。そこでこのトピックでは、流布している噂が本当なのか調査してみました。

遺体回収アルバイトがあるのは本当?

鉄道事故があった場合、「人身事故の遺体を回収するバイトがある」といった噂があります。噂の種類は色々あるようですが、「月60万円もらえる」「とても日当が高いらしい」といった噂まで流れていたりもするようです。

結論からいえば、「遺体回収」のアルバイトはありません。感染症など色々な観点から鉄道会社の職員が処理するそうで、においが独特でありしばらく肉が食べられなかったという体験談も見られます。なお余談ですが、霊柩車で遺体を運んだり病院内の遺体搬送するアルバイトは存在するようです。

鉄道の人身事故は軽傷で済む場合もある?

民家の屋根に落ちて助かった人もいるのだそう

とても大きな衝撃をうける鉄道事故ですが、場合によっては軽傷で済んだという事故もあるのだそうです。体験談によると、東武東上本線で列車に上から飛び込んだ男子高校生が、通過する急行電車の運転席に入り込んで無傷だったという話があります。

また撥ねられた後に民家の屋根に乗って、軽傷で助かったといった話もあるようです。ただし時速数百メートルというスピードで走っている列車に飛び込むため、撥ねられると内臓破裂で助からないケースがほとんどで、軽傷なのは奇跡に近いのではないでしょうか。

手足を切断したものの助かったという人も

そして手足を切断したものの助かったといった人もいるようです。ただし事故後の後遺症に苦しむ場合がほとんどであり、莫大な損害請求があるために事故は起こさないようにしたいものです。

鉄道人身事故でバラバラになった遺体に関するまとめ

今回は鉄道人身事故でバラバラになってしまったご遺体にまつわる情報について紹介しましたが、筆者が身に染みて感じることは、もし命を断ちたいほど辛いことがあるなら生きて別の方法で解決した方が良いと感じました。

人生に辛いことは多いですが、きっと何か解決法があるので、この記事を見て惨いと思った方は相談するなり解決法を探していただけたら幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

3 COMMENTS

匿名読者

歴史とはあんまり関係ないですね。
悪趣味なのでこういう記事は止めてほしいです。

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