ツール・ド・フランス2023!熱い闘いを見逃すな!

毎年7月1日から23日間に渡って開催される『ツール・ド・フランス』。今年も熱い闘いの火ぶたが切って落とされようとしています。

最近ではスポーツ観戦の楽しみ方も種類豊富になってきました。飛行機に乗ってその場へ飛んでいかなくても、自宅のソファの上からブック メーカーにアクセスして楽しむ人も増えてきていると言われています。

とりわけヨーロッパにおいては、サッカーのワールドカップやオリンピックと並んで『世界三大スポーツイベント』として人気のツール・ド・フランス。ここでは、前大会の覇者であり今大会でも連覇を狙うヨナス・ヴィンゲゴーはじめ、優勝候補として注目されるエースたちを見ていきたいと思います。

ツール・ド・フランスとは?

自転車ロードレースの最高峰とも言われる『ツール・ド・フランス』は、1903年に初めて開催されてから、毎年7月に23日間かけてフランスをほぼ一周するコースで競われます。エースとアシスト8人からなる9人編成のチームが約20チーム出場し、コースは、ゴール地点を毎回パリのシャンゼリゼ大通りとして、3500キロメートル前後の公道が使われ、平地、山岳、チームおよび個人のタイムトライアルから構成される20前後のステージが年ごとに設定されます。1954年にスタート地点を国外オランダに移して以来、近隣諸国にまたがったコース設定で開催されるようになりました。毎回、アルプスとピレネーの山岳地がコースに組み込まれるため、標高差2000メートル以上に及ぶ過酷なレースとなっています。

北欧出身の最強クライマー

ツール・ド・フランス2022で、北欧ではじめての開幕国となったデンマーク。そのデンマーク出身であるヨナス・ヴィンゲゴーは、マイヨ・ジョーヌを母国に持ち帰るという快挙を成し遂げました。彼の経歴でいつも語られるのは、ツールの覇者となるまで一筋縄ではいかなかった道のりです。そのエピソードとしてよく知られているのが、2016年に学校を卒業した後、自転車競技を続けるためにデンマークの地元の魚工場で働いていたこと。それはワールドツアーチームに参加する半年前まで続けられました。そしてデンマークと言えば、平坦な土地。山岳地帯も走る必要のあるツールを目指すサイクリストにとってはデンマークの国内だけでは当然ながら充分な練習にならず、山岳地帯への遠征練習も必要でした。そんな彼が、今や『最強クライマー』と呼ばれるまでになったのは、その恵まれた身体能力と心肺機能の強さもあったからと言われています。

拳銃を持った子猫

そんな連覇を目指すヴィンゲゴーに立ちはだかるのが、2020年、2021年とツール・ド・フランスで総合優勝を飾ったスロベニア出身のタディ・ポカチャル。当時、史上最年少となる弱冠21歳でマイヨ・ジョーヌを獲得するなど、『拳銃を持った子猫』とも称される天才肌のサイクリストです。今年は4月に手首を骨折した影響でレースを離脱している状態が続いていましたが、ツール・ド・フランス開催に合わせて調整してきているのは確実。ファンの期待が高まっています。

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